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この火曜日に、とある市民酒場で私はのんびりとお酒を飲みました [お酒を飲んでいる]

今週の火曜日、私は前から行ってみたいと思っていた、とある市民酒場を訪ねることができました。横浜には市民酒場と書かれたのれんを掲げる居酒屋が何軒かあります。どれも安く、気兼ねなく一人ででも酒が飲める、古くからのお店ばかりでして、その、なんとも昭和な感じというか、枯れた佇まいも相まって、われわれのような(金のない中高年の)酒呑みにとって、居心地の良い場所となっています。
JR東神奈川駅と京急神奈川駅のちょうど間、滝の川と名付けられた川沿いにひっそりと、この日訪ねたお店はありました。平日、月曜から土曜の朝10時から夜8時までが営業時間とのことで、その気になれば昼前から堂々とお酒を飲むことができます。夕方、なんとかお店を探し当て、思い切って、戸を開けてみると、低いカウンターには三人ほどの、初老のお客さんたちが、それぞれ一人で、のんびりと酒を飲んでいました。隣のテーブル席には四人ほどのお客さんが話し込んではいるものの、お店はとても静かで、店内のうらぶれた(すいません)雰囲気も加わって、ちょっとした緊張感のような空気さえ流れています。私もカウンターに座り、ジャケットを脱ぎ、ネクタイを外すと、お通しのおでん(じゃがいもと竹輪)をつつきながら、ビールを飲み、その後、日本酒に替え、湯豆腐とおしんこを肴に、一人で二合ほど、のんびりと酒を飲みました。
ちょっと大げさかも知れませんが、なんというか、自らの酒飲みとしての、これまでの生き方、年輪が問われるようなお店ですね。おつまみ(メニューは少ないです)も酒も、それほど旨いという訳ではないのですが、ちょうど良いあんばいというか、なんともしっくりくるのです。多分、若い人だと間が持たないでしょうね。ですが、私のような酒呑みの中高年にとっては、このお店の中に流れている時間は本当に心地良いものです。いやあ、久しぶりに陶然とした時間を過ごすことができました。また一つ、私にとって、とっておきの、大切なお店が増えました。
ちなみに今日のお代はちょうど千円、大したものです。ありがとうございました。

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写真は市民酒場「みのかん」

(2018年11月6日追記)
この記事で紹介した市民酒場「みのかん」ですが’、残念ながら今年8月に閉店しました。おかみさんがお亡くなりになられての閉店と聞いています。本当にお疲れ様でした。そしてこれまでありがとうございました。


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