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実家で一人住まいをしている母が離れで音楽を楽しむべく、新たにスピーカーを入手しました [購入しました]

前にも何回か書きましたが、(今年86歳になる)私の母は九州、大分にある実家で一人住まいをしています。実家は300坪程の高台の敷地に、築100年を超える大きな家と(昔は牛小屋だった)離れ、そして蔵があるという、典型的な田舎の旧家です。

冬になると、母は(普段暮らしている本宅ではなく)日当たりのよい離れの方に住み、その二階で就寝しています。そのため離れの二階にも、簡単なオーディオセットを置いて(音楽好きの)母はラジオやCDを楽しんでいます。

これまで離れの二階にはシャープの古いCDレシーバー(SD-CX11)に、アメリカ、ボストンの、こちらも古いスピーカー(KLH Model 32)を繋いでいたのですが、このスピーカーの上に設置されていたエアコンが故障し、そこから水が垂れてスピーカーを濡らしたせいで、(ユニットはなんとか無事ながらも)スピーカーの木枠が変形して派手に壊れていまい、使い物にならなくなってしまっていました(泣)。

そのため、離れの二階のオーディオをどうするかが懸案となっていたのですが、昨年末にネットオークションで新たに小型のヴィンテージスピーカーを(2万5千円で)落札、これを実家に送ってもらいました。落札したスピーカーはイギリス、Royd社のTOPAZという、当時(1993年発売)、ペアで定価が7万6千円の(Royd社のスピーカーの中では安価な)ものです。

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こちらが今回、母のために用意したRoyd社のスピーカー「TOPAZ」

Royd社と聞いてピンと来る方は、かなりのオーディオ通かと思います。このスピーカー会社は創立者(1980年創立)であり開発者だったJoe Akroydの引退とともに2004年に廃業してしまっていますが、いまだに熱心な愛好者がいるようです。このイギリス製のスピーカーは「バイブレーション・アブソーベント・バス・ローディング・チューブ」とネーミングされた、同社の特許であるエンクロージャーの鳴きを抑えるダクトが特徴でして、大きさはW:203 H:350 D:190と小型ながら重さは一つ5.7kg、12.7cmの中低音用のスピーカーと19mmドームコーントゥイーターというユニット構成、中低音用のスピーカーにはアルミのフレーム、パルフェーンが採用され、ネットワークを持たず、トゥイーターはポリミドダイヤフラムに直接ボイスコイルを装着したボビンレス構造のものというものです(この一文はsolo touringさんのブログ記事「Royd TOPAZのインプレ記事 その1【ロイドトパーズのこと2】」→http://renaissa.blog03.linkclub.jp/index.php?catid=18271&blogid=4852 の内容を全面的に参考にして一部引用しています。何か問題がありましたらご連絡ください。すぐに削除します)

私は、以前からこのスピーカーの「BBCモニターを思わせる、小型ながらも落ち着いた、バランスの良い音色」との評判に興味を持っていて、いつか入手し、実際の音を聴いてみたいと思っていました。また、今回こうして母のために、このスピーカーを選んだのは(ボビンレス構造のトゥイーターは扱いが繊細であるとは聞いていますが)ネットワークを持たないのであれば(長く使っても)壊れにくいのではと思ったのも理由の一つです。

昨夜、母から連絡があり、やっと音が出るようになったとのこと。音は「自然な音」との感想でしたが(ピアノの先生でもある母は、昨夜は愛聴盤であるイングリット・ヘプラーの演奏するバッハのフランス組曲を楽譜を見ながら聴いたそうです)、今度帰省したときにじっくり聴いてみようと楽しみにしています。このスピーカーはセッティングにコツがあり、後ろの壁から10cm程度に近づけて設置すると低音が良く出るように設計されています。今日の朝、母にも伝えたところです。

実家にはこの「Royd TOPAZ」と「BOSE 501 Series IV」、横浜の自宅では居間に「Chario Academy1(専用スタンド付)」、私の自室に「KEF MODEL303 SERIESⅡ(こちらも専用スタンド付)」、そして次女の部屋には「Celestion3(初期密閉型)」と(安価なものばかりながら)それなりの数のヴィンテージスピーカーが、それぞれ元気に音を奏でています。暫くはスピーカーを新たに入手することはないかとは思いますが、こうして色々なスピーカーの音を楽しむことは、私の密かな楽しみの一つです。

(2020年3月27日追記)
3月上旬の九州の実家に帰省し「Royd TOPAZ」の「音」を確認したり、オーディオ機器のセッティングを行った時の記事はこちらとなります。良かったら見てみてください。
「久しぶりに九州の実家に帰省しました(1)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-03-10


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