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今井信子のヴィオラ名曲集を聴きました [音楽を聴いている]

前の記事でフランス・クリダのサティピアノ作品集について書きましたが、今回は横浜関内の中古CD・レコードショップ「Disk Union」で一緒に安価で購入した、もう一枚の中古CDを紹介したいと思います。

それは「ヴィオラ・ブーケ」と題された、日本のヴィオラ奏者、今井信子(いまい のぶこ 1943年~)が1994年に録音したCDです。私は、人間の声域とほぼ同じ音域をカバーすると言われるヴィオラの音色が好きで、ヴィオラの作品をしばしば聴きます。今回入手したCDは名曲集ですので、誰もが知っている曲ばかりが収められているのですが、その中でも特に 聴きどころはハンガリーの作曲家、コダーイ(Kodály Zoltán 1882~1967年)の2曲、「アダージョ」とバッハの原曲をコダーイが編曲した「半音階的幻想曲」かと思います。

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こちらが今回入手した今井信子のヴィオラ名曲集「ヴィオラ・ブーケ」(CD)

コダーイのアダージョはこれまで多くのヴィオラ奏者が録音しており、私もキム・カシュカシャン(Kim Kashkashian 1952~)の録音(「エレジー(Elegies)」)を愛聴していたのですが(このCDについて以前書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2013-04-04、この今井信子の演奏も甲乙つけがたいもので私を喜ばせました。もう一曲のバッハ作コダーイ編曲の「半音階的幻想曲」は私にとって初めて聴く編曲だったのですが、これは本当に興味深いというか、素晴らしいもので(同時に、この曲はかなり高い難度の演奏技術を要しそうです)私を思わず唸らせました。これは良いです。


こちらはYoutbeにアップされている今井信子が演奏するバッハ作コダーイ編曲の「半音階的幻想曲」

これまでコダーイについては、昔、ヤーノシュ・シュタルケル(János Starker 1924~2013年)が弾く「無伴奏チェロソナタ 作品8」を聴いた記憶があるくらいで、きちんと聴いた覚えがありません。これを機に、他の作品も聴いてみようと思った次第です。


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