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九州、大分の実家に三か月ぶりに帰省しました [旅をしている]

前々回の記事でも書きましたが(その記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-10-22、先週の金曜日から今週の火曜日まで九州、大分の実家に三か月ぶりに帰省しました。実家は300坪程の高台の敷地に、築100年を超える母屋と(昔は牛小屋だった)離れ、そして蔵があるという、典型的な田舎の旧家でして、高齢の母が一人住まいをしています。これまでは母が通院のために三~四か月ごとに上京していたので(上京時には姉夫婦の家に泊まっていました)、東京で母に会うことが出来ていたのですが、このコロナ禍の下、そうした機会も無くなり疎遠になりがちだったので、こうして帰省したという訳です。

今回は姉も一緒に帰省(姉は自宅に残した老いた愛犬の世話もあり、日曜日には東京に戻りました)、久しぶりに家族全員水入らずの時間を過ごしました。特に母の買い物(Andoroidタブレット等)に付き添ったり、姉と一緒に近くに住む91歳の伯母様のところに挨拶に行ったり、実家に訪ねてきた別府に住む78歳になる従兄を迎えたりした以外は、のんびりとお互いの近況(特に姉の初孫の様子)を確認しあったり、暇な時間は実家に保管しているレコードを聴いたりしながら過ごしました。

実家に帰った時の私の楽しみの一つが、大分の地酒を飲むことです。今回も、いつも行く隣町の日出町の酒屋「アリタ商店」で、私が好きな豊後大野市の酒屋、浜嶋酒造の「鷹来屋」のお酒(特別純米酒)を買ってきて、地元産の魚の刺身等と一緒に頂きながら幸せな時間を過ごすことができました。そうした日々を送っていると母から「前に買ったお酒が一本、離れの冷蔵庫に入りっぱなしになっている」と教えてもらい、慌てて飲んだお酒が「華鷹」と名付けられた「鷹来屋」ブランドの純米吟醸酒(生酒)です。

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こちらが今回頂いた「鷹来屋」ブランドの純米吟醸酒(生酒)「華鷹」。実家のダイニングルームで撮ったので部屋が散らかっていますが、それはご愛敬ということで…

これは自家栽培した大分三井米を55%に精米して造られたお酒でして、もちろん冷で頂いたのですが、お酒から立ち上るほのかなフルーツ香を嗅ぎながら一口飲むと、口の中でふくよかで上品なうま味が広がります。これは本当に見事なお酒です。いやあ、これはこれまで飲んだ「鷹来屋」のお酒の中でも一二を争う本当に美味しいお酒でした。その晩は嬉しくなってしまい、結局一晩で四合瓶を空けてしまったのですが、完全に飲みすぎですね(こらこらっ)。

そして、前にも述べましたが、帰省した時のもう一つの楽しみが実家に保管しているレコードを聴くことです。イギリスのシンガーソングライター、アル・スチュワート(Al Stewart 1945年~)のレコード等を聴いたのですが(以前、アル・スチュワートについて書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-10-06、今回はどうしても聴いておきたい一枚のレコードがありました。それは「アルプス山嶺に消ゆ/加藤恕彦の芸術(ソナタ編)」という、プロコフィエフやヒンデミットのフルート・ソナタのライブ演奏等が収められたレコードです。加藤恕彦(1937~1963年)は山岳事故により26歳で亡くなった夭折のフルート奏者でして、私は以前、横浜で彼の別の演奏を収めたレコードを入手し、その演奏に特別な想いを抱いていました(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-23

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こちらが今回聴いたレコード「アルプス山嶺に消ゆ/加藤恕彦の芸術(ソナタ編)」

実家にある、このレコードは前回帰省時に訪れた別府のリサイクルショップ「ハードオフ 別府山の手ライフガーデン店」で偶然見つけて思わず購入しながら、その時は時間が無くて聴く機会を得なかったものです。今回やっと聴くことができたのですが、特にコンサートのアンコールで吹いたフォーレの「ファンタジー」には感銘を受けました。ただ、才能が十二分に開花するまえの蕾のままの演奏を聴くのは少し辛いですね。そっとレコードラックに戻した次第です。

こうして私は実家でリフレッシュすることが出来ました。次は母が上京することになるかと思いますが、また機会を見つけて帰省し地酒やレコードを楽しみたいと思います。


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