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自宅の傾きを直す工事が始まりました [家を建てている]

今年の春に、ほぼ同時期(10年前)に建てたお隣の家から、御自宅が傾いているのを直す工事を行うとの連絡を受けると共に、もしかしたら私の家も傾いているのではとのご指摘を頂きました。

お隣の家とは同じ造成地ですし、詳しく聞いてみると、そのさらに隣の家も傾いているそうです。そういわれてみれば、これまで家内から「この家、もしかしたら少し傾いているのではないかしら?」との話もでていました。7月、お隣の工事が完了すると共に、私も家を建てた大手不動産会社に連絡し、さっそく調査してもらうこととなりました。結局、残念ながら私の家も大きく(家の両端で6cm以上)傾いていることが判明、原因等の調査を行い、対策工事がやっと昨日から始まったという訳です。

原因は、家が建築されている場所の「地盤」が弱く、「不同沈下(=地盤沈下により家が傾くこと)」が起きているとのことでした。家を新築する際に不動産会社は地盤調査を行っていたのですが、その調査が不十分で、軟弱な地盤をしっかり補強・改良せずに家を建ててしまったためのようです。ちょうど家を建てた半年後に東日本大震災が起きたことから、地震などによる地殻変動も想定されるとのことですが、どちらにしても家を建てた不動産会社の責任とのことで、全て不動産会社の費用負担で工事を行うことになりました。今回の件では、一級建築士でもある高校時代からの友人に、色々と相談していたのですが、最終的に不動産会社がきちんと対応してくれることになって良かったねとのことでした。

工事はアンダーピニング工法(鋼管杭圧入工法)と言われるもので、建物の基礎下を掘削した後、「ジャッキ」の力と家の重みを利用して、地盤の支持層(=頑丈な層)にまで何本もの「鋼管杭」を圧入・打ち込みます。そして。これらの鋼管杭によって傾斜した建物を支え、家を基礎ごと持ち上げる工法となります。傾斜の大きい建物もミリ単位で調整可能で、高い改修力を発揮し、地盤沈下を修正する役割も果たし、他の工法と比べると再沈下の可能性が低くなるとのこと。アンダーピニング工事自体の期間は2週間ほどとのことですが、工事にあたって家の外構部分を撤去したりすることから、その復元作業等もあり、ほぼ一か月はかかるようです。工事期間中は自宅から退去する必要がなく、住み続けながら工事を行うこととなります。

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引用元:株式会社セーフティ地盤(http://www.safty-jiban.com/company.html

傾きの直った家で、来年のお正月を迎えられそうなのが唯一の救いですね。ただ、地盤が軟弱なこと自体は変わらない上、家を建てた不動産会社によると、擁壁も新築時から12cmほど傾いているとのこと。土地の売買契約をしてから10年以上経っていますので売主の瑕疵担保責任は消滅していることとはなりますが、土地を売った(別の)不動産会社に対して何らかの対応を迫ろうと書面による問い合わせを行ったところです。

ふうっ、しがない私のようなサラリーマンにとって、「土地」「家」は何といっても自らの資産の大きな部分を占めるものです。これらの資産価値が下がらないよう、これからもできる限りの対応を行っていこうと考えています。