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コロナウィルスのこと、そしてマスクのこと… [考えている]

中国の武漢は、いまだにコロナウィルスのせいで封鎖が続いています。私は去年の三月に武漢に出張し、街の佇まいやそこで暮らす人々の様子、そして湖北料理に親近感を抱いていましたので、テレビで今の武漢の窮状を見るにつけ、心が痛みます。とはいえ、もう日本も対岸の火事だと、たかをくくっている場合ではなくなりました、一刻も早く、この騒ぎが収まることを祈るばかりです。

私が昨年、武漢に出張した時の記事はこちらとなります。もしよかったら、読んでみてください。
「仕事で中国、武漢を訪れています (1)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-03-07
「仕事で中国、武漢を訪れています (2)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-04-16-1
「仕事で中国、武漢を訪れています (3)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-04-17

昨夜、横浜の老舗高級ホテルで取締役総支配人を務める、30年来の旧友と夕食を共にしたのですが、(ホテルでの)宴会はほぼ全てキャンセルとなり、厳しい状況となっているそうです。とはいえ、このホテルの経営は盤石な上、これまでの蓄えもかなりあるため、当面、心配はないとのこと。彼は、この状況が、あまり長く続くと経営危機に陥るホテルが出てくるのではと、他のホテルのことをかなり心配していました。観光業界は本当に大変なようです。

今、みなさんが一番困っているのが、マスクですよね。マスクにどれだけ予防効果があるか、少々疑問ながらも、唾液や鼻水の(他の方への)飛散を防ぐという意味では、外出時のエチケットとして、マスクをしていないと(満員電車等では)肩身の狭い思いをします。

自宅にはマスクの備蓄がそれなりにあるので当分の間は困らないのですが、それでもなるべく節約しようと、家内は布製のマスクを自作したりしています。家内と娘は花粉症なので、この時期、家の中でもマスクが必需品となっているのです。そんななか、家内がお友達から聞いてきたのですが、(友達は)紙製の使い捨てのマスクを洗って、再利用しているとのこと。一度使ったマスクを(例えばネットに入れて洗濯機で洗っても大丈夫だそうです)洗い、干したマスクをアイロンで整えれば(アイロンはあて布をして低温でかけないと、マスクの前面、紙が重なっている部分がくっついてしまい、使い物にならなくなります)新品同様に蘇るそうです。さっそく家内も、使ったマスクをつけおき洗いして、再利用するようになりました。何回、洗えるかどうかは分かりませんが、これで、もう「マスクパトロール」する必要も無くなった(おいおいっ)と喜んでいました。

女性の場合は、マスクに口紅が付いてしまい、再利用するのが躊躇われることもあるとのことですが、これもマスクと口の間にティッシュを一枚挟み込むことで、マスクが汚れるのを防いでいるとのこと。皆さん、色々知恵を絞って、この難局に立ち向かっているようです。なんだか励まされます。

私は、以前にも書きましたが、病気(多発性筋炎)のせいで免疫抑制剤を大量に服用している上、合併症として間質性肺炎も抱えているので、今回のコロナ騒動は切実な問題(私の場合、感染すると間違いなく重篤化します)です。日頃、家に帰ったらうがいをしたり、頻繁に手の消毒をしたりしています。とはいえ、どこで感染するか分からない状況というのは、何とも困ってしまいます。

こうした状況を見ていると、10年以上前に読んだ、1998年にノーベル文学賞を受賞したポルトガルの作家、ジョゼ・サラマーゴ(José de Sousa Saramago 1922~ 2010年)の小説「白の闇」を思い出します。内容は、

ある男が、突然失明した。それは原因不明のまま次々と周囲に伝染していった。事態を重く見た政府は、感染患者を隔離しはじめる。介助者のいない収容所のなかで人々は秩序を失い、やがて汚辱の世界にまみれていく。しかし、そこにはたったひとりだけ目が見える女性が紛れ込んでいた……。 極限に追い詰められた人間の弱さと魂の力を圧倒的な筆力で描いた現代寓話。
(以上、Amazon「内容紹介」からの引用です)

というものですが、今の状況と重なる点が多いのではないでしょうか? 折を見て再読してみようと思った次第です。

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ジョゼ・サラマーゴ 「白の闇」新装版(日本放送出版協会)。3月5日には河出文庫で文庫化されるようです。ちょうどよいタイミングだと感心しました。


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自宅リビングルームのソファを買い換えました [購入しました]

昨日、夕方、会社を早退して家内と都内のデパートで待ち合わせし、(自宅の応接セットの買い替えるべく)そのデパートで開催されたインテリアフェアに行ってきました。

現在、自宅のリビングに置いているソファーは、24年ほど前、私たち夫婦がドイツ赴任を終えて横浜、山手の新築マンションに住み始めたときに購入した、イタリア製の革のもの(3人掛け)なのですが、長年の酷使がたたり、今や革は酷く痛み、ひび割れている上、一部は破れて中のクッション材がはみ出てしまっています。

実は、10年ほど前に、今の自宅(一戸建て)に引っ越した時に、ソファーを買い替えようとしたのですが、当時は経済的な余裕もなく、結局、布製のソファーカバーをかけ、(不具合が外から見えないよう)ごまかしながら、これまで使い続けていました。ただ、家族からは、これでは(みっともなくて)お客さんをなかなか家に呼ぶことができないとの訴えもあり、買い替えが急務となっていました。そんなこともあって、昨年くらいから(新しいソファーを)探していたのですが、このインテリアフェアで、とても良いものが見つかった上、それがとても安価(希望小売価格から四割を超える値引き価格)になるとのことで、今回、思い切って購入した次第です。

今回、購入したのは北欧、ノルウェーの家具メーカー、EKORNES(エコーネス)社のリクライニングチェアの専門ブランド「ストレスレス」のリクライニングチェア「レノ」とハイバックソファの「エルドラド(2人掛け)」のセットです。リクライニングチェアにはオットマン(足乗せ用ソファー)もついていますので、足を載せてゆったりと寛ぐことができます。

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こちらが今回、私が購入した「ストレスレス」のリクライニングチェアとソファのセット

この「ストレスレス」のソファーの最大のチャームポイントは、一人ひとりの背もたれが独立してリクライニング(機械式)できることです。最初は別の国内メーカーの電動タイプのものを考えていたのですが、ネットで調べてみると(モーターや可動部が)故障したとの口コミが多く、早々にこれを諦め、信頼できるものを探そうということで、このノルウェーのブランド(「ストレスレス」は10年保証)にたどり着きました。リクライニングの仕組みですが、同時にヘッド部分も連動して動くため、例えば、リクライニングしてもテレビを観るのに頭を上げる必要がない点も高評価です。また、思い切ってフルフラット近くまで倒すことも可能です。このブランドはとても高価なのが、何といっても難点だったのですが、今回、ちょうど、キャンペーンをやっていて、かなり安く入手することができて本当に良かったです。

(デパートの方によると)私が今回購入したモデルは、帝国ホテルのスィートルームに置かれているものと同じということで、とりあえず、自宅で、ソファと椅子だけは、高級ホテルのスィートルーム並の快適さを味わうことができそうです(苦笑)。

来月の10日に、配送、セッティングしてくれるとのことで、今から到着を楽しみにしています。これで、我が家の最大の懸案事項も片付きました。一生とまでは言いませんが、これから長く、大切に使っていこうと思っています。

(2020年3月11日追記)
昨日、ソファーが自宅に届きました。家内によると搬入作業が大変だったそうで、自宅玄関からの通路は狭くて通らず、リビングに面した庭の方から搬入したとのこと。デパートではそれほご大きくは見えなかったのですが、20畳程の1階のリビングに置くとそれなりに存在感があります。ただ明るい色なので圧迫感はありません。リクライニング機能を含めた、その快適な座り心地に家族は大喜びでして、購入してよかったと胸をなでおろした次第です。こうしてソファーを新しくしたことで、少しでも家族の団欒の機会が増えればと思っています。良かったです。

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こちらが自宅1階のリビングに置かれた「ストレスレス」のリクライニングチェア「レノ」とハイバックソファの「エルドラド(2人掛け)」。痛まないよう、家内が純正の革クリームを塗ってくれました。半年に一回程、このクリームを塗りこむと、長くきれいに使えるとのことです。


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先週の土曜日に、都内のホテルの日本料理屋で開かれた姪孫のお食い初めの食事会に夫婦で参加しました [食事をしている]

先週の土曜日に、都内のホテルの日本料理屋で開かれた姪孫のお食い初めの食事会に夫婦で参加しました。私にとっては姉の息子(甥っ子)の初めての赤ちゃん(女の子)のお披露目ということで、前から参加するのを楽しみにしていました。

初めて会う姪孫はとても可愛くて(美人です)、見ているだけで思わず笑みがこぼれます。また、自分と血が繋がっているのかと思うと、何とも言えない不思議な感情というか高揚感に満たされます。いやあ、可愛いですね。甥夫婦、そしておじいちゃん、おばあちゃんとなった姉夫婦の幸せそうな顔を見ているだけで、こちらまでなんだか幸せな気分になります。

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こちらが赤ちゃんに用意されたお食い初めのお膳。一つ一つの料理にそれぞれ意味があるとのことで、仲居さんから教えてもらったのですが、すっかり忘れてしまいました(泣)

私も姪孫を抱かせてもらったのですが、久しぶりに、それこそ「命」そのものを胸に抱いているような新鮮な感覚を覚えました。昔、自分もこうして、よく幼い娘たちを抱いたものです。その時も、赤ちゃんの無垢な「命」に感動を覚えたことを思い出します。何とも愛おしく、いつまでも抱いていたくなりました。

姉家族(姉夫婦とその息子夫婦)は、4人のうち3人が都内の国立大卒の上、4人のうち3人が大学院卒(いずれも理系)という、超高学歴家族です。姪孫も将来がとても楽しみですね。私たちの方は、逆に家族(私たち夫婦と娘二人)全員が私大卒(それも文系)の上(トホホ…)、娘たちが結婚する気配は、現時点ではまったく感じられないので(泣)、とりあえずこの姪孫ちゃんが親族の希望の光です(苦笑)。

今回は九州で独り住まいをしている母も上京し、会に参加してくれました。母にとっては曾孫ですね。感動もひとしおかと思います。本当に幸せな会でした。

私がしでかした失敗は、みなさんがお土産(お祝い)を用意していたのに、私たち夫婦が何も用意せずに会に参加したことですね(泣)。姉が「手ぶらで来てね」と言ったのを真に受けてしまった私のせいです。おかげで(何か用意した方が良いんじゃないのと言っていた)家内から責められるわで、肩身の狭い、恥ずかしい思いをしました。次回からはこうしたことが無いよう気をつけなきゃと、しかと肝に銘じた次第です。

とはいえ、何ともほのぼのとした良い会でした。ありがとうございました。


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自宅二階のプレイルームに飾っているレコードジャケットを入れ替えました [遊んでいる]

気分転換に自宅二階のプレイルームに飾っているレコードジャケットを入れ替えました(前に飾ったレコードジャケットについてはこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-18.。

今回、飾ったのは中国出身のピアニスト、フー・ツォン(傅 聰 / FOU Ts'ong 1934年~)が弾く、ショパンのバラードが収められたレコード(DENON盤)です。たしか、出張時に訪れた中古レコード屋で入手したものかと思います。見本盤ですが、盤の状態も良く、聴く分には何の不都合もありません。

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こちらが自宅二階のプレイルームに飾ったフー・ツォンが弾く、ショパンのバラードが収められたレコード(DENON盤)

前にも書きましたが、フー・ツォンは私にとって「気になるピアニスト」の一人です。彼のショパン演奏は、時として非常にロマンティックというか、感情の爆発的な発露のようなものがあり、逆にそこが(私にとっては)堪らない魅力となっています。ちなみにフー・ツォンのCDは入手困難なものが多いのですが、Spotifyではショパン、ハイドンを初め、多くの録音を気軽に楽しむことができます。

少しでも、部屋の雰囲気が優しくなればと思い、今回、飾ってみました。ただの自己満足ながら、こうして自宅にレコードジャケットを飾るのは、私のささやかな楽しみです。


こちらはYoutubeにアップされている、2014年の北京でのフー・ツォンのショパン、バラード4番のライブ動画。素晴らしい演奏です。


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今年に入ってから、NHK BSで放映されている「ガイロク(街録)」という番組をよく観ています [テレビを観ている]

前の記事で最近観たテレビ番組について書きましたが、今回もテレビ番組の話です。今年に入ってから、NHK BSで放映されている「ガイロク(街録)」という番組を録画して、よく観ています。この番組は、

街頭録音略して「街録」。街ゆく人々の“リアル”な声から、人生を学ぶ!人生のピンチやハプニングとどう向き合い、乗り越えてきたのか?その経験から得たものとは…。山あり谷ありの人生に生きる勇気が湧いてくる!(NHKのHPでの紹介文からの引用です)

といったものでして、毎回、市井の方々に突撃でインタビューを試み、「人生の最大のピンチ」や「どん底からの脱出」といったテーマに応じて、彼らから得た様々な(山あり谷ありの人生の)エピソードを紹介すると同時に、それを観た芸能人や俳優といった出演者の、インタビューに対しての感想や(それに関連した)自らの体験の吐露も観ることができる内容となっています。

エピソードの多くは、介護のこと、親や人生の伴侶を失ったこと、自らが大病を患ったこと、バブル崩壊後に経済的に追い詰められた話や戦争の時の体験等ですが、そのようなピンチを、そうした市井の人々が、どうやって乗り切ったのか、赤裸々に語るところが何と言っても見どころとなっていて、(まさしく名もなき方々の)人生の師としての、含蓄のある、まっすぐな言葉には、感銘を受け、ただただ頭が下がります。

「皆さん、立派だなあ…」というのが、番組を観て、いつも感じる思いなのですが、この番組の、何といっても素晴らしいところは勇気を貰えることです。「みなさんが、こんなに大変な思いをしても、こうして頑張って、乗り切っていらっしゃるのなら、私だって…」と素直に思えるのは、それはとても有り難く、そして素敵な視聴体験です。

今年のお正月に、この番組の過去放映分がまとめて再放送されているのを録画して観てからというもの、すっかり、この番組のファンになりました。今は、毎週水曜日の夜11時から11時半まで、NHK BSプレミアムで放映されています。良かったら、是非一度、観てみてください。

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NHKのテレビ番組「ひとモノガタリ『若者のすべて~失われた世代のあなたへ~』」を観ました [テレビを観ている]

昨日の休日、自宅近くの図書館での資格取得のための勉強を終え、家に戻り家内とお茶を飲みながら寛いでいた時に、ちょうどテレビ(NHK総合)で「ひとモノガタリ『若者のすべて~失われた世代のあなたへ~』」をやっていました。最初は、何の気なしに観ていたのですが、そのうち、私はこのドキュメンタリー番組を食い入るように観ることとなりました。内容は、

フジファブリックのボーカルとして活躍したミュージシャン・志村正彦が亡くなって10年。彼と同年代の人たちはいわゆる「失われた世代」と呼ばれ、就職氷河期の中社会に出て生きてきた。志村の曲はそんな彼らに何を残したのか?これは、一人の若者が人生をかけて残した音楽と、かつて若者だった人たちの物語。
(NHKのホームページ「番組内容」からの引用)

というもので、ちょうど40代を迎えようとする「失われた世代」と呼ばれる(志村氏を含めた周りの)人々の葛藤と必死な生きざまが、彼の故郷、富士吉田から見える富士山や自然の美しさと対比させながら、見事に描かれていて、とても考えさせられるものとなっていました。

「幸せ」が社会から約束されることなく、厳しい就職氷河期中で、早くから挫折を味わっている彼らには、それ以前の世代にはない(辛い思いをしたことによる)繊細さとその裏返しであるやさしさがあります。番組中に出てくる宮城県の女性のエピソードにも、そうした厳しい環境の中でも、「自分らしさ」を追い求める姿と、そうした世代と共に歩み、寄り添った志村正彦(1980年7月10日 ~ 2009年12月24日)の(良い意味での)ナイーブな歌が、本当に素晴らしく、そしていとおしいと感じました。

「人生」って、こんな感じだよなと、年とった私が先輩面をしながら評論家風に言うのは(そんな思いをさせているのが、まさしく私たちの世代だと考えると)とても気が引けるのですが、それでも「人生」って、実はこんな感じなんだと思います。あがいてあがいて、立ち止まることなんてできず、それでもあがき続けていくものだと思います。そして、そうやって今、必死に生きている「失われた世代」を少しでも応援出来たらと心から思います。

今日の朝、通勤電車の中で、インターネトの音楽配信サービスを使って、フジファブリックの「若者のすべて」を初めとする(志村正彦時代の)昔の曲をじっくりと聴いてみました。いつもの電車からの風景が、なぜか、まったく違うように感じられます。(「失われた世代」の)彼らが見ている風景は、もしかしたら、こんな感じなのかな? 周りから押し寄せる大きな不安を感じながらも、それでも自分の中にある小さな思い(希望)を必死で守り育てようとしている姿は、実は、まさしく今の自分自身のような気もします。


こちらはYoutubeにアップされているフジファブリックの「若者のすべて」のPV

久しぶりに、とても考えさせられる番組と「歌」に出会いました。私が観たのは以前、BSで放映されたものの再放送だったようですが、是非、機会があれば観てみてください。自分の失った(失う)ものの大きさと、それでも生きていく勇気をほんの少し得ることができるかと思います。

(2020年3月27日追記)
昨日、在宅勤務をしながらテレビを点けていたところ、ちょうど「ヤマナシ・クエスト 若者のすべて~フジファブリック志村正彦がのこしたもの~」の再放送をやっていました。結局、最初から最後までしっかりと観てしまったのですが(汗)、こちらも良い番組でした。2019年12月でボーカルの志村正彦氏が没後10年になるとのことで、こうした特集番組が組まれたようです。それにしても彼の音楽が与えた影響は色々な意味で大きいのだなあと思いました。偶然とはいえ、こうして彼の特集番組を続けて観ることができて本当に良かったです。



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先日、「HSE2088」と謳われたクラシック音楽の中古CDを入手しました [音楽を聴いている]

先日、東急東横線学芸大学駅近くのブックオフで中古CDを安価で購入しました。そのうちの一つはロシア出身のピアニストであり指揮者としても活動でも有名なミハイル・プレトニョフ(Mikhail Pletnev 1957年~) の弾くチャイコフスキーとスクリャービンのピアノ作品集(二枚組)で、これまでチャイコフスキーとスクリャービン、それぞれ別々に発売されていた二枚のCDをまとめたセットものでして、そのあまりの安さ(1000円)に、つい購入してしまいました。

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こちらが今回、私が入手したミハイル・プレトニョフ のチャイコフスキーとスクリャービンのピアノ作品集(二枚組)

良い買い物をしたとホクホクしながら、さっそく家に帰り自室でライナーノーツを見ながら聴き始めたのですが、ジャケットの片隅に「HSE2088 Remasterd by Yoshio Okazaki」と記載されているのが目に入りました。

「あれっ、このCDって、そんなに古い録音だったけ?」と慌てて録音年を確認してみると、チャイコフスキーが1994年、スクリャービンが1996年となっています。う~ん、なんだかちょっとモヤモヤしますね。私はこれらのCDのオリジナル盤を聴いたわけではないので、リマスタリングにより、どれだけ「音」が変わっているかは分かりませんが、1990年代の録音であれば、わざわざリマスタリングしなくても十分なのではないかという気がしてなりません。

リマスタリングの問題は、なかなかやっかいです。私は専門的なことは分かりませんが、(音楽とは関係のないところでの)ノイズの除去といったレベルであれば、聴きやすくなっているという点で、リマスタリングする意義はそれなりにあるかとは思います。ただ「高音質化」となると話は別のような気がします。「HSE2088」はハイサンプリング・レコーディングシステムの略だそうで、20bit 88.2kHzマスタリングとのことですが(繰り返しになりますが私はこうした録音技術の専門的なことは何もわかりません)、こうしたCD(レコード)はその当時の「記録」だと思うと、何もそこまで「音」を弄らなくても良いのではと思ってしまいます。

ネットで調べてみると、この「HSE2088 Remasterd by Yoshio Okazaki」は、音にうるさいオーディオマニアの方々には(逆にオリジナルに比べて音が悪くなったと)どうも不評のようです。「HSE2088」の説明文にもあるのですが「更に最新デジタルオーディオ処理技術により、通常人間の耳では聞き取りにくい可聴帯域の情報は極力削り、その分鋭敏な帯域の情報量をできるだけ密にする方法を使い」というところが、(私も含め)皆さんの、多分気に入らないところではないかと思います。ありのままで良いじゃないと思ってしまうのですが、これは(何も分からない私のような)素人の浅はかな考えなのでしょうか? 繰り返しになりますが、1990年代の録音をリマスタリングする必要性はあまり無いような気がします。

私は、ドイツの復刻中心のレーベル「Pearl」のCDを何枚か持っているのですが、このレーベルは「原音そのままの復刻」をモットーとしていて、SP復刻のものとかは、そのノイズの大きさに閉口したものです。ただ、それでも「これがそのままの音なんだ」と納得して聴き、そして、流れてくるその(ノイズまみれの)音楽に感動した思い出があります。

リマスタリングについて、私はこれ以上言う知識は持ち合わせていないので、もうこの話題は止めますが、CDであれレコードであれ、そこにあるのはあくまで「記録」でしかないのではないか、それにあまり手を加えるのは如何なものかと思った次第です。ちなみにプレトニョフの演奏自体はチャイコフスキー、スクリャービン共に中庸なもので、私の期待に応えるものでした。


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58歳になりました [考えている]

昨日は私の誕生日でして、私は58歳になりました。このブログは11年ほど前に「焦燥する中年男の焦燥」というブログタイトルで始めたのですが、もうそろそろ、自身を「中年男」とは名乗るのにも抵抗を覚えるようになってしまいました(泣)。タイトルを変えるかどうか考えたのですが、とりあえず今のところは、60歳になるまではこのままで続けてみようと思います。これからもよろしくお願いいたします。

昨夜は家族で食事をしました。独立して一人住まいをしている長女は仕事が忙しく、残念ながら参加できなかったのですが、家内と次女と私の三人で、横浜のデパート内のフレンチレストランで、お祝いをしてもらいました。

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昨夜食事をしたフレンチレストランで用意していただいたプレート。このレストランでは、誕生日は料金が20%オフとなるキャンペーンを行っており、これを利用させていただきました。おかげで、とてもリーズナブルなお値段で料理とワインを楽しむことができました。

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こちらは私がデザートで選んだ豆腐のティラミス。なかなか美味しかったです。

正直なところ、もうこれ以上、歳は取りたくないなあというのが実感ですね。自身のこれまでの人生を今、振り返ってみても後悔ばかりが先に立つのですが(とほほ…)、これからはもっと一日一日を大切にしながら、(私なりに)充実した人生を歩んでいこうと決意した次第です。


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私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(23) [体のあちこちにがたが来てます]

現在、私は「多発性筋炎」を患っており、その合併症として「間質性肺炎」も発症、2016年3月24日より入院(当時私は54歳)、同年4月29日退院後も投薬による治療を受けています。そして継続的に、私が服用しているステロイド系抗炎症薬(以下「ステロイド」と略)、及びステロイドと併用して服用している免疫抑制剤(タクロリムス 通称「プログラフ」やアザチオプリン 通称「イムラン」)によると思われる副作用のことについて記事にしてきました。これは自身の備忘録であると共に、自身におきた副作用とその対処の経験を記すことで、もしかしたら、膠原病の治療等でステロイドや免疫抑制剤を服用している方や今後服用する方への参考になるのではとの考えによるものです。従いまして、こうした薬による副作用に関心のある方以外にとっては、関係のない話ばかりですので、スルーしていただければと思います。また、私は医師でも薬剤師でもありません。ただの普通の、医学知識の殆どない一般人です。ですので、この記事は、あくまでも一患者が自身の自覚症状や検査結果、担当医から説明等に対し、専門的な知識もないまま、その体験や理解した内容、これまで行った対応等を記しているに過ぎません。この点、特にご留意頂ければと思います。

(過去記事一覧)
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (1)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-04-17
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (2)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-04-23-1
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (3)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-05-14
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (4)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-06-22
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (5)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-06-28
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (6)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-08-08
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (7)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-10-03
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (8)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-12-23
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (9)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-03-05
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (10)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-05-22
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (11)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-09-20
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (12)」
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2018-01-17-1
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (13)」
https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2018-05-27-1
「私の、ステロイド系抗炎症薬服用による副作用について (14)」
https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2018-08-19
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(15)」
https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2019-01-17
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(16)」
https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2019-05-10-1
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(17)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-09-19
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(18)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-10-04-2
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(19)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-11-05
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(20)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-11-15
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(21)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-12
「私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(22)」
https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-01-09

(服用している薬の変更・中止・追加)
(1)増加・追加
 ①2020年2月6日より増加
  イムラン         75mg→100mg
(2)2020年2月6日より追加
  タナトリル        2.5mg

(2020年2月6日から現時点における服用薬)
・プレドニン(副腎ホルモン剤)     5mg(朝1錠)
・プレドニゾロン(副腎ホルモン剤)   3mg(朝3錠)
・イムラン(免疫抑制剤)       100mg(朝2錠)
・プログラフ(免疫抑制剤)      2mg(朝晩1mgづつ)
・ランソプラゾール(消化性潰瘍用剤) 15mg(朝1)
・ゼチーア(高脂血症用剤)       10mg(朝1)
・ボナロン(骨粗しょう症予防)     1錠(週1、朝)
・アムロジピンOD(血管拡張剤)     10mg(朝1)
・カルベジロール(高血圧症用剤)    20mg(朝1錠)
・タナトリル(血圧降下剤)      2.5mg(晩1錠)
・プラピックス(脳血管障害の再発抑制)75mg(朝1)

(現在、発症している副作用・後遺症)
ステロイドによる副作用と考えられるもの・・高血糖、高脂血症
その他・・高血圧、貧血、息切れ、倦怠感

2月5日に通院し、血液検査、尿検査の後、主治医による診察を受けました。血糖値は以前と同様高い数値(158)が検出され、ヘモグロビンA1cも6.8でした。先生からは食事にこれまで以上に気を付けるよう指示がありました。血圧も高い状態(上が145、下が90程度)が続いています。どちらもステロイドの副作用の疑いが強いものの、今後とも注意が必要となります。間質性肺炎の状態もあまり改善していないようです。先生としては、薬の追加や増量による副作用で血中のカリウムの数値が上がるのは避けたいとのことで、頭を悩ませながら、今回はイムランを増量するとともに、新たにタナトリル(イミダプリル塩酸塩)を高血圧対策として新たに服用(夕食後に2.5mg)することとなりました。

問題は高血糖ですね。先生によると、食生活の改善が一番の対処法とのことですが、家内の監督・指導の下(半泣き)、既に普段の食生活には常に気を付けていて、間食等、甘いものはほとんど食べていません。問題は夜の接待時の食事ですね。特に日本酒等のお酒を控えるのが一番効果的かもしれないので、これから気を付けようと思った次第です。

ふうっ、なかなか数値が改善されず、ストレスが溜まります。今後は食生活に更に気をつけて、(減量と共に)頑張ってみようと思っています。

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こちらが今回から服用を開始したタナトリル錠(2.5mg)。これで血圧が少しでも下がってくれれば良いのですが…


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