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工事により、自宅の傾きが直りました [家を建てている]

以前の記事でも紹介したように(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-11-17、これまでアンダーピニング工法(鋼管杭圧入工法)による自宅の自宅の傾きを直す工事が行われていたのですが、昨日、家を基礎ごと持ち上げるジャッキアップの工事が行われ、自宅の傾きが修正されました。作業中は何回も業者の方が家の中で測定装置を使って傾き具合を確かめながら、修正結果の確認を行い、最終的には私も立ち会ったうえで、家の傾きが完全に直ったことを確認しました。

工事が終わってから気づいたのですが、引き戸の立て付けが明らかに良くなりました。ピタッと気持ちよく閉まります。ドアが勝手に開くようなこともなくなりました。そして何よりも変わったことは、気分の問題かもしれませんが、家の中にいて、明らかに以前よりも快適に感じられた事です。これまで気づかないうちに、三半規管が常に傾きを感じていたのかもしれません。こうしたストレスが無くなったのは大きかったのではと思います。この変化には家人も気づいたようで、昨夜はなぜか良く眠れたような気がするといった声も聞かれました。

家がやっと、自らの基本性能を取り戻した感覚を覚えました。本当に良かったです。これからは工事によって取り壊された外構等の原状復帰工事等が行われることとなります。例えば工事前に設置した壁掛けテレビについては(以前、テレビの壁掛け工事について書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-09-01、傾きの修正補正を来週水曜日に行う予定です。これらの工事費用は全て不動産会社が負担することになっていいるので、併せて一階のリビングルームに発生した壁紙の亀裂等、自宅の傾きや今回の工事が原因と推察される色々な不具合についても、今後交渉して直して貰おうと思っています。12月の中旬には、これらの不具合は全て修正される予定ですが、もう暫くは我慢の日々が続くことになりそうです。


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大学時代からの友人と久しぶりに食事をしました [食事をしている]

先週の水曜日に、東京神楽坂にある関西割烹の料理店「姿」で、大学時代からの女友達と以前、会社で私の部下だった女性の三人で食事をしました。

二人の女性とは、どちらも久しぶりの再会となったのですが、この二人の女性同士は現在、偶然ながら職場が近い関係にあり、お互い、前の職場経験等を話しているうちに私が二人の共通の知人であることが発覚したとのこと。不思議な縁というか、なんとも運命のようなものを感じざるを得ません。「こんなことってあるんだね~」と笑い合いながら、お互いの近況を語り合ったりして、楽しいひと時を過ごしました。

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写真はこの日頂いた料理。大学時代からの女友達が撮って私に送ってくれました。写真に写っている落ち葉は彼女がこの日、拾ってきてくれたものです。

大学時代からの女友達とは、もう40年近い付き合いになります。お互い大学に入ってから初めて参加した合コン(!)で知り合って、最初の4か月間程は恋人、その後は長らく友人としての関係を、まるで細い糸を紡ぎ合うかのように続けてきました。私がドイツに赴任したり、彼女も夫の赴任に連れ添う形でシンガポールやタイで海外生活を送ったり、そしてお互い大病を患ったりしながらも、何とかこうしてお互い笑い合いながら、共通の知人の女性と一緒に東京で食事をすることになるなんて、本当に運命としか言いようがないですね。

久しぶりに楽しいひと時を過ごすことができました。これからも、また機会を見つけて一緒に食事をしたり、お酒を飲みながら近況を語り合うことが出来ることを願うばかりです。


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昨夜、自室で映画「劇場版STEINS;GATE負荷領域のデジャヴ」をDVDで観ました [映画を観ている]

前の記事でテレビアニメ「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」(全24話プラス特別編1話)と「シュタインズ・ゲート ゼロ」(全23話プラス特別編1話)を観たことを書きましたが、勢いに任せて今度は、2013年に公開された映画「劇場版STEINS;GATE負荷領域のデジャヴ」を借りてきたDVDで視聴しました。この作品は、

シュタインズゲートに到達してから1年後。まゆりも紅莉栖も生存している世界で、岡部は別の世界線では敵だった天王寺や萌郁とも良好な関係を築き、平穏ながらも幸せな日々を満喫していた。そんな中、アメリカの研究所にいた紅莉栖が、仕事を理由として1年ぶりに秋葉原へ帰って来る。久しぶりの再会に喜び合う中、岡部は激しい頭痛に襲われ、次々に脳裏に浮かぶ別の世界線での記憶によって頭をかき乱される。
岡部は、幾多の過去改変とリーディングシュタイナー発動の代償として、R世界線に跳ばされることになる。時間跳躍のもたらす苦悩を知り抜いていた岡部は、過去改変を厳しく禁じていた。しかし、橋田やまゆりですら岡部の存在を忘れ、さらに紅莉栖自身も彼の記憶が薄れてしまった世界線で、紅莉栖は「何かこの世界に足りないもの」を取り戻すため、タイムリープに挑む。
(以上「Wikipedia」解説分からの引用)

というもので、時系列的には「STEINS;GATE」後のエピソードを映画化したものとなります。内容は、まあそれなりと言ったもので、私のような「シュタゲ」好きには嬉しいものの、「STEINS;GATE」を観てない方には、もしかしたら何のことか全くわからないではないかと心配させるものでした。

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先ほど「それなり」などと貶めるようなことを書きましたが、実はテレビアニメ版での伏線をしっかり回収しており、まさに「ああっ、そうなんだ~」と感心するところもあって、私はとても楽しく観ることができました。

これで本シリーズのアニメ化されたものについては、とりあえず全て視聴したことになります。こうして私はほぼほぼ一週間近く、これらの作品に親しんできましたが、とても素晴らしい視聴体験を得ることができました。いやあ「シュタゲ」は本当に面白いですね。またいつか、続編やスピンアウトが出れば観てみたいと思います。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(12) [テレビを観ている]

先週末は、家内と長女が京都へ旅行、そして次女もお友達のところにお泊りということで、家には私一人となってしまいました。そこで、またまた暇にあかせて昔のテレビアニメ番組をインターネット動画配信サービス「NETFLIX」を通じて、リビングダイニングの75型テレビでじっくりと観てみることにしました(汗)。

今回、観たのは2011年4月から同年9月まで放送された「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」(全24話プラス特別編1話)と2018年4月から9月まで放送された「シュタインズ・ゲート ゼロ」(全23話プラス特別編1話)です。この「シュタインズ・ゲート」シリーズは、所謂「タイムリープもの」でして、

舞台は2010年夏の秋葉原。厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。世紀の発明と興奮を抑えきれずに、興味本位で過去への干渉を繰り返す。その結果、世界を巻き込む大きな悲劇が、岡部たちに訪れることになるのだが・・・悲劇を回避するために、岡部の孤独な戦いが始まる。果たして彼は、運命を乗り越えることができるのか!?
(以上インターネットサイト「dアニメストア」における「STEINS;GATE」の「あらすじ/ジャンル」からの引用です)

というものです。このアニメ(「STEINS;GATE」)は、私にとって、とてもハードルの高い作品でした。というのも、途中まで、あまりにも癖の強い登場人物達に共感できない上、ストーリーの展開もまったく見えてこなかったこともあって、本当に面白くなかったからです。何度も観るのを辞めようとしかけたのですが、インターネットのレビュー等で「とりあえず13話まで我慢してみるべし」みたいなことが多く書かれていたので、我慢して何とか観続けることにしました。すると後半に入ってからは、一気にストーリが動き始め、いつのまにか登場人物の癖の強さもまったく気にならなくなり、私は息を殺して、食い入るようにこのアニメを最終話まで観続けることとなりました。

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いやぁ、観終えたからこそ言えることですが、このアニメ、本当に面白いです。第一話から様々な伏線が張られていて、それらが最終話に向けて見事に収束され解決していく様は、あまりに見事というしかないです。「神アニメ」と称えられたり、歴代アニメの最高傑作にあげる人も多いとのことですが、さもありなんと思わせます。このアニメは元々ゲームソフトが原作でして、言われてみると、例えば、途中までの退屈さ加減等、それっぽいなあと思うところがあります。ゲームはマルチエンディングになっているそうですが、そのうちの一つのエンディングの続編という形で作られたのが「シュタインズ・ゲート ゼロ」です。

既に前作となる「STEINS;GATE」を鑑賞後に、観始めたこともあってすんなりと作品世界に入りこむことができました。こちらも、とても面白く、私は夢中になって観たのですが、こうして比べてしまうと前作というか、前作のプロットがあまりにも素晴らしい出来だったことに改めて気づかされます。とはいえ、間違いなく水準以上の作品であることには間違いありません。「STEINS;GATE」を観終わった人は多分100%、「シュタインズ・ゲート ゼロ」も観ているのではないでしょうか。観終わったときの満足感は格別なものでした。

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「STEINS;GATE」と「シュタインズ・ゲート ゼロ」は、(「STEINS;GATE」の前半部分を観続けるのが辛いことだけ除けば)アニメ作品の金字塔に輝く作品かと思います。「我慢したからこそ得られるひときわ大きな感動」という言葉こそ、この作品にふさわしいかと思いますので、皆さんももし機会が得られたなら、一度トライされてみては如何でしょう?本当にお勧めですよ。


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自宅の傾きを直す工事が始まりました [家を建てている]

今年の春に、ほぼ同時期(10年前)に建てたお隣の家から、御自宅が傾いているのを直す工事を行うとの連絡を受けると共に、もしかしたら私の家も傾いているのではとのご指摘を頂きました。

お隣の家とは同じ造成地ですし、詳しく聞いてみると、そのさらに隣の家も傾いているそうです。そういわれてみれば、これまで家内から「この家、もしかしたら少し傾いているのではないかしら?」との話もでていました。7月、お隣の工事が完了すると共に、私も家を建てた大手不動産会社に連絡し、さっそく調査してもらうこととなりました。結局、残念ながら私の家も大きく(家の両端で6cm以上)傾いていることが判明、原因等の調査を行い、対策工事がやっと昨日から始まったという訳です。

原因は、家が建築されている場所の「地盤」が弱く、「不同沈下(=地盤沈下により家が傾くこと)」が起きているとのことでした。家を新築する際に不動産会社は地盤調査を行っていたのですが、その調査が不十分で、軟弱な地盤をしっかり補強・改良せずに家を建ててしまったためのようです。ちょうど家を建てた半年後に東日本大震災が起きたことから、地震などによる地殻変動も想定されるとのことですが、どちらにしても家を建てた不動産会社の責任とのことで、全て不動産会社の費用負担で工事を行うことになりました。今回の件では、一級建築士でもある高校時代からの友人に、色々と相談していたのですが、最終的に不動産会社がきちんと対応してくれることになって良かったねとのことでした。

工事はアンダーピニング工法(鋼管杭圧入工法)と言われるもので、建物の基礎下を掘削した後、「ジャッキ」の力と家の重みを利用して、地盤の支持層(=頑丈な層)にまで何本もの「鋼管杭」を圧入・打ち込みます。そして。これらの鋼管杭によって傾斜した建物を支え、家を基礎ごと持ち上げる工法となります。傾斜の大きい建物もミリ単位で調整可能で、高い改修力を発揮し、地盤沈下を修正する役割も果たし、他の工法と比べると再沈下の可能性が低くなるとのこと。アンダーピニング工事自体の期間は2週間ほどとのことですが、工事にあたって家の外構部分を撤去したりすることから、その復元作業等もあり、ほぼ一か月はかかるようです。工事期間中は自宅から退去する必要がなく、住み続けながら工事を行うこととなります。

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引用元:株式会社セーフティ地盤(http://www.safty-jiban.com/company.html

傾きの直った家で、来年のお正月を迎えられそうなのが唯一の救いですね。ただ、地盤が軟弱なこと自体は変わらない上、家を建てた不動産会社によると、擁壁も新築時から12cmほど傾いているとのこと。土地の売買契約をしてから10年以上経っていますので売主の瑕疵担保責任は消滅していることとはなりますが、土地を売った(別の)不動産会社に対して何らかの対応を迫ろうと書面による問い合わせを行ったところです。

ふうっ、しがない私のようなサラリーマンにとって、「土地」「家」は何といっても自らの資産の大きな部分を占めるものです。これらの資産価値が下がらないよう、これからもできる限りの対応を行っていこうと考えています。


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これまでしっかり観ていなかった昔のテレビアニメ番組を暇にあかせて観ています(11) [テレビを観ている]

一時期、集中して観ていたテレビアニメ番組ですが、今でも懲りもせず細々と見続けています。今日は2018年10月から2019年3月まで、TOKYO MXほかにて第1期、全25話が放送されたテレビアニメ「転生したらスライムだった件」を紹介したいと思います。原作は伏瀬による日本の小説でして、関連書籍を含めたシリーズ累計発行部数は2020年9月には累計2000万部を超えるという、超人気お化けライトノベルです。今回、私はインターネット動画配信サービスNETFLIXで第1期を一気に視聴しました。この物語は、

37歳で童貞のサラリーマン、三上悟は通り魔に刺殺されてしてしまい、気がつくとスライムとして異世界に転生していた。そこで出会った暴風竜ヴェルドラと友達となり、「リムル」の名前を付けてもらう。その後、ゴブリンの村を牙狼族から救ったことを契機に、さまざまな魔物たちがリムルの元へ集まるようになる。最弱であるはずのスライムがユニークスキル『大賢者』と『捕食者』を使いながら、個性豊かな魔物たちとともに一国一城の主へとなっていく物語である。
(インターネットサイト、RENOTE「転生したらスライムだった件(アニメ全話)のネタバレ解説まとめ」記事からの引用。一部加筆、削除しています)

というものです。これは面白かったです。そしてその面白さは多分、性別を問わず、どの世代の方にも受け入れやすい、とても素直なものだというところが素晴らしいですね。複雑でファンタジックな世界観、主人公の無双ぶり、登場する多彩なキャラクターの魅力、分かりやすいストーリーといったところが人気の秘密かと思います。かくいう私も見事にハマり、とても楽しく番組を観ました。

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なんといっても主人公のスライム「リムル」が良いです。見た目は可愛いスライムなのですが、考え方や気の配り方が、37歳の人の好いオジサンそのままというギャップがとても魅力的です。私の場合はこのテレビアニメ版で十分ですね。さすがに小説の方まで読んでみようとまでは思いません。テレビアニメの方は次回の第2期は2クールに分かれ、第1部は2021年1月から、第2部は同年7月からそれぞれ放送予定とのことで、今から楽しみにしています。


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次女が習っているヴァイオリン教室の発表会に行ってきました [演奏会ノート]

先週末の日曜日、社会人2年目の次女(24歳)が習っているヴァイオリン教室の発表会が東京、中目黒のGTホールであったので、家族みんなで聴きに行きました(前回の発表会の時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-11-22-1。発表会では、彼女は他の生徒の室内楽(協奏曲)の伴奏部(アンサンブル)の演奏を担当し、そしてソロではイタリアの作曲家コレッリ(Arcangelo Corelli 1653~1713年)の「ヴァイオリンソナタ作品5 第5番」、そしてデュエットで、同じくイタリアの作曲家ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi 1678~1741年)の「室内ソナタ(Sonata da Camera a Tre)作品1 第8番」を弾きました。こうして演目を見ていただければお分かりのように、今回の発表会はバロック期の器楽曲のみのものとなっていまして、伴奏にチェンバロ、チェロ等も入った典雅なものでした(ヴァイオリンの先生の旦那様はチェロの先生ということもあって、チェロを習っている生徒らによる演奏もありました)。

娘の演奏はというと相変わらずの練習不足で、所々音程を外していましたが、勢いでカバーしたという感じのものでした(涙)。聴いているほうはハラハラし通しでしたが、何とか(途中止まることなく)無事に終わってよかったです。演奏会では一曲、チェンバロのソロ演奏も披露されたのですが、その曲がスカルラッティ(Domenico Scarlatti 1685~1757年)のソナタの中でも私が大好きな「ソナタ イ長調 K.208」だったのは、とても嬉しかったです(この曲について以前書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2016-12-06。ゆったりとした、とても素敵な演奏でした。

発表会には次女の彼氏も聴きに来ていて、会釈程度ながら簡単な挨拶を交わしました。娘もそういう年頃になったんだなぁと思わずしみじみした次第です。

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こちらが今回のヴァイオリン発表会のパンフレット


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恥ずかしながら最近になって、阿部薫というジャズサックス奏者のことを知りました [音楽を聴いている]

以前、和ジャズのコンピレーション・アルバムを聴いたことを書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-11-06、その後、10月4日、日曜日の日経新聞朝刊「名作コンシェルジュ」で、阿部薫(1949~1978年)の『完全版 東北セッションズ 1971』についての紹介記事を読んで興味を持ち、思い切って入手してみました。

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阿部薫 / 完全版 東北セッションズ 1971 [3CD] [日本語帯・解説付] [国内プレス] [Live]

[CD1] 阿部薫+佐藤康和デュオ/ Live at 東北大学
1. アカシアの雨がやむとき 19'49
2. バス・クラリネット・ソロ・インプロヴィゼーション※ 2'24
3. チム・チム・チェリー〜暗い日曜日 27'53
4. 恋人よ我に帰れ 22'48
(録音) 1971年10月31日 東北大学教養学部教室にてライヴ録音
(演奏) 阿部薫 (Bass Clarinet-M1,2/ Alto Saxophone-M3,4/ Harmonica-M3) & 佐藤康和 (Percussion-M1,3, 4)

[CD2] 阿部薫ソロ/ Live at 秋田大学
1. アルト・サキソフォーン・ソロ・インプロヴィゼーション1 1'01
2. アルト・サキソフォーン・ソロ・インプロヴィゼーション2 10'56
3. 阿部薫MC ※ 0'07
4. アカシアの雨がやむ時 18'40
5. 風に吹かれて〜花嫁人形 18'39
6. 阿部薫MC ※ 0'25
7. アルト・サキソフォーン・ソロ・インプロヴィゼーション※ 0'19
8. アカシアの雨がやむ時 9'17
(録音) 1971年12月4日 秋田大学学園祭共用棟にてライヴ録音
(演奏) 阿部薫 (Alto Saxophone-M1,2, 7,8/ Bass-Clarinet-M4,5)

[CD3] 阿部薫ソロ/ Live at 一関ベイシー (&デュオ 東北大学)
1. アルト・サキソフォーン・ソロ・インプロヴィゼーション 17'46
2. バス・クラリネット・ソロ・インプロヴィゼーション 16'24
3. 暗い日曜日 16'16
4. 恋人よ我に帰れ Part.2* 11'06
(録音) 1971年12月6日 一関ベイシーにてライヴ録音/ (M4)1971年10月31日 東北大学教養学部教室にてライヴ録音
(演奏) 阿部薫 Alto Saxophone-M1,3, 4/ Bass Clarinet-M2 & 佐藤康和 Percussion-M4 *1971年10月31日 東北大学教養学部教室にてライヴ録音

恥ずかしながら、私はこれまで阿部薫というフリージャズ・サックス奏者のことを全く知りませんでした。新聞記事に書かれていたこと以外、何の先入観を持たず聴いた彼の音楽に、私はまさしく度肝を抜かれました。50年前の日本で、こんな凄いフリージャズが演奏されていただなんて、自分の無知さに正直、腹が立ちます。「かっこいいかどうか」なんていう、軽薄な価値観とはまったく次元の異なるところにある、本物のジャズであり、真のインプロビゼーションがそこにはあります。

何度も言いますが、こんな音楽が50年前の極東の地で演奏されていたことに驚かされます。これは日本ジャズ界が世界に誇ってよいものです。阿部薫が、まさしく魂を削って産み出した音楽です。慌ててライナーノートや紹介サイト等を読むと、彼は、短いながら、かなり破天荒な人生を送った演奏家であり、その演奏、そして言葉、行動は時に極端、過激であったことが分かります。天才という言葉が浮かんできます。特に直接関わった方々にとって彼は複雑かつ理解できない、難しい人物だったようですが、こうして遠目から見る限り、とても魅力的な人間だったようにも感じられます。

いやあ、本当に吃驚しました。遅ればせながら、私はこうして、私にとってかけがえのない、一人の日本人ジャズプレーヤーを知ることができました。これからじっくりと彼の他の演奏も探して聴いてみようと思います。


こちらはYoutubeにアップされている「Kaoru Abe - Partitas 1973 (Full Album)」


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私の、ステロイド系抗炎症薬並びに免疫抑制剤服用による副作用について(31)  [体のあちこちにがたが来てます]

現在、私は「多発性筋炎」を患っており、その合併症として「間質性肺炎」も発症、2016年3月24日より入院(当時私は54歳)、同年4月29日退院後も投薬による治療を受けています。そして継続的に、私が服用しているステロイド系抗炎症薬(以下「ステロイド」と略)、及びステロイドと併用して服用している免疫抑制剤(タクロリムス 通称「プログラフ」やアザチオプリン 通称「イムラン」)によると思われる副作用のことについて記事にしてきました。これは自身の備忘録であると共に、自身におきた副作用とその対処の経験を記すことで、もしかしたら、膠原病の治療等でステロイドや免疫抑制剤を服用している方や今後服用する方への参考になるのではとの考えによるものです。従いまして、こうした薬による副作用に関心のある方以外にとっては、関係のない話ばかりですので、スルーしていただければと思います。また、私は医師でも薬剤師でもありません。ただの普通の、医学知識の殆どない一般人です。ですので、この記事は、あくまでも一患者が自身の自覚症状や検査結果、担当医から説明等に対し、専門的な知識もないまま、その体験や理解した内容、これまで行った対応等を記しているに過ぎません。この点、特にご留意頂ければと思います。

尚、これまでの過去記事についてはマイカテゴリー「体のあちこちにがたが来てます」から参照ください。

(服用している薬の変更・中止・追加・減量等)
 なし

(2020年10月7日から現時点における服用薬)
・プレドニゾロン(副腎ホルモン剤)  4mg(朝4錠)
・イムラン(免疫抑制剤)       100mg(朝2錠)
・プログラフ(免疫抑制剤)      2mg(朝晩1錠づつ)
・ランソプラゾール(消化性潰瘍用剤) 15mg(朝1錠)
・ゼチーア(高脂血症用剤)       10mg(朝1錠)
・ボナロン(骨粗しょう症予防)     1錠(週1、起床時)
・アムロジピンOD(血管拡張剤)     10mg(朝1錠)
・カルベジロール(高血圧症用剤)    20mg(朝2錠)
・タナトリル(血圧降下剤)       5mg(晩1錠)
・プラピックス(脳血管障害の再発抑制)75mg(朝1錠)


(現在、発症している副作用・後遺症)
ステロイドによる副作用と考えられるもの・・高血糖
その他・・貧血

11月9日に通院し、血液検査、尿検査の後、リウマチ科の主治医による診察を受けました。経過は良好とのことで、特に血糖値のマーカーであるHbA1cが前回数値の6.5から6.3に下がっていると教えてくれました。HbA1cの適正値は4.6~6.2ですので、あともう一息です。今後も食生活や体重管理に気を付けるようにとの指示を受けました。

現在の私の病状でコロナで重症化するかどうか気になっていたので聞いてみると、ステロイドの服用量が12mg/日以上だと、コロナウィルスに感染すると重症化するケースが多いとのことで、現在の私のステロイドの服用量(4mg/日)と免疫抑制剤の量からすると、その心配はないでしょうとのことでした。とはいえ、健康な人でもコロナで重症化する場合もあるので、感染対策含め注意するようにと釘を刺されました。これまで私はコロナに感染したら重症化すると思い込んでいたので、少しホッとした次第です。

経過が順調なので、今後さらなる薬の減量も検討しましょうとの話も伺い、とても嬉しかったです。今後も自身の体調管理に励む所存です。最近は血圧を測ることを怠っていたので、これもまた毎日測るよう頑張らなくっちゃ。


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「Deep Modern Jazz From Japan 1969-1984」と名付けられた三枚組のレコードを聴きました [音楽を聴いている]

先日(二か月位前)、自宅最寄り駅の隣駅となる東急東横線白楽駅近くの中古レコードショップ「GOKURAKU(ゴクラクレコード)」に立ち寄った時に、「Deep Modern Jazz From Japan 1969-1984」と名付けられた三枚組のレコード(新品)が三千八百円程で売られているのを見つけ、悩んだ挙句、購入しました。

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「J-Jazz -Deep Modern Jazz From Japan 1969-1984」(3枚組アナログレコード)。ジャケットには(表裏共に)日本独自の文化であるジャズ喫茶店の写真があしらわれています。

このレコードのことは、以前、NHK FMのラジオ番組「ジャズ・トゥナイト」で紹介されていたので知っていました。ヨーロッパ(特にイギリス)では所謂「和ジャズ」がブームになっているそうで、熱心な過去の音源のコレクターがいます。このレコードはこうしたコレクターの中でも有名なトニー・ヒギンズとマイク・ぺデンによるアンソロジーでして、松風紘一トリオ、森山威男~向井滋春カルテット、辛島文雄や日野皓正等といった錚々たるジャズミュージシャンたちの貴重な音源(レアなものもあるそうです)が収められています。

恥ずかしながら私は「和ジャズ」については、ほとんど素人です。どんなジャズなのか、今回入手したレコードをじっくりと何回か聴いてみたのですが、まずは、その演奏水準の高さには驚かされました。そしてもっとびっくりしたのは、これらの音楽が、アメリカのものでも、ヨーロッパのものでもなく、独自のリズム感というかビート感を持ったジャズだったことです。何といえば良いのか、ウェットでありながら、とても秩序立てられたジャズという感じがします。まさしく日本人ならではというか日本人の性格がそのまま出ているかのようです。「国民性」という言葉がすぐに頭に浮かんできます。(実際にどう捉えられているかは私自身はまったくわかりませんが)他の国々の方からすれば、もしかしたら、とても前衛的なジャズだと受け止められているのかもしれません。しかし、日本人である私にとっては、まさしく「和ジャズ」という言葉がぴったりのような気がします。

好きか嫌いかと問われれば、正直申し上げて「微妙」ですね。なんだかあまりにも近すぎて、好き嫌いという判断基準が成り立たないのです。一つだけ言わせてもらえるなら、そんなにかっこよくはないですね。なんだか怒られそうですが、これが私の率直な感想です。

従って、このレコードは第二集も出ているようですが、購入するかと言われると、よっぽど安く入手できるとかいうことが無い限り、多分買わないでしょう。この「かっこよさ」という言葉は、私の音楽観を語るうえで、もしかしたらとても重要なキーワードかも知れません。私は身内ではないものにかっこよさを感じるのでしょう。これこそ、まさしく「西洋かぶれ」ですね。見事に歪んでいます(泣)。

このレコードを聴きながら、そんなことをぼんやりと思いました。


こちらがYoutubeにアップされている「Deep Modern Jazz From Japan 1969-1984」


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