SSブログ

職場にお弁当を持参するようになりました [食事をしている]

以前の記事で書きましたがたように、これまで出社時にはいつも一緒に昼食を共にしていた私の同僚が逝去したことで(その記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2024-03-11、今後、出社時の昼食をどうするか課題となっていました。

そこで、最近は(昼食といえども)外食代が馬鹿にならないことから、なるべくお弁当を持っていくことにしました。当初、お弁当は自分で作ろうと思っていたのですが、嬉しいことに、妻が「忙しくないときは作ってあげるよ」と協力してくれることになりました。

最近は週三日ほどは職場に出社しているのですが、その時は昼食はなるべくお弁当で済ますようにしています。お弁当ですと、ダイエットにもなりますし、塩分等が控え目なこともあって体にも良さそうです。

以前は、良くお弁当を職場に持っていっていたこともあって、何とも懐かしいです。暫くは、出来る限りお弁当を持っていこうと思っています。

20240330_140334.jpg
こちらが私が10年ほど前から使っている弁当箱。ほうじ茶を入れた水筒と一緒に職場に持っていってます。


共通テーマ:日記・雑感

BGM代わりにYoutubeにアップされているグルジエフのピアノ作品集を良く聴いています [音楽を聴いている]

前に、アルメニア共和国生まれの神秘主義者で、作曲家、舞踏家としても知られ、主にロシア、フランス、アメリカなどで活動したゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフ(George Ivanovich Gurdjieff 1866〜1949年)の音楽にハマっていることを記事にしましたが(その記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2024-02-29、Youtubeでもグルジエフのピアノ作品集を聴くことができます(私自身はインターネット音楽配信サービス「Spotify」で同じ音源を聴くことができることから、最近は専らそちらで聴いています)。

Youtubeにアップされているのは「Gurdjieff / De Hartmann: Complete Music for the Piano」という動画でして、全部通して聞くと7時間22分強にもなる長尺のものですが、聴いていて飽くことがありません。


こちらがYoutubeにアップされている「Gurdjieff / De Hartmann: Complete Music for the Piano」

この動画には、

「Asian Songs and Rhythms」
「Music of the Sayyids and the Dervishes」
「Hymns, Prayers, and Rituals」
「Hymns from a Great Temple and other Selected Works Hymns from a Great Temple」
「Fragments from The Struggle of the Magicians」
「Early Pieces」
「Selected Works」

といった曲集が入っています(細かい曲名や内容、及び時間等についてはYoutubeのコメント欄の一番最初に「Tracklist」として載っていますので、そちらをご参照ください)。

グルジエフの、民族音楽収集家としての側面を聴きたいのであれば「Asian Songs and Rhythms」「Music of the Sayyids and the Dervishes」、彼の神秘主義者、宗教者としての音楽を聴きたいのであれば「Hymns, Prayers, and Rituals」「Hymns from a Great Temple and other Selected Works Hymns from a Great Temple」「Fragments from The Struggle of the Magicians」といった曲集をお聴きになれば良いかと思います。

彼の音楽を「辺境の音楽」「(異端の)宗教音楽」という言葉で、簡単に片付けるには余りにもったいないというか、とても豊かな音楽世界がここにはあります。是非、一度、耳を傾けてみて下さい。驚かれることかと思います。

ちなみにこの動画、「Complete Music for the Piano」と謳っていますが、実際、彼は300を優に超えるピアノ曲を遺したということですので、実際にこの動画に収められているのは半分程度ということになります。いつか、彼の全作品を聴く機会が得られる日が来ることを願っています。


共通テーマ:日記・雑感

次女が昔使っていたトートバックにバックインバックを入れて使っています。 [小説を書いている]

普段、会社に行く際には実用一辺倒の武骨なビジネスリュックを使っているのですが(このビジネスリュックを購入した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-12-13、夜、会食があったり、外で社外の方と会うようなときには、次女が昔使っていたCOACHのトートバックを引っ張り出して使っています(汗)。

20240327_153933.jpg
こちらがそのCOACHのトートバック

このトートバック、見た目はお洒落なものの、バックの入れたものを取り出すのに何がどこにあるのか、探すのに苦労したりと普段使うにはかなりの不便さを感じていました。そこで、新たに、このトートバックにジャストサイズのバックインバックを購入し、トートバックに入れて使っています。

20240327_154034.jpg
こちらが今回購入したバックインバック、アマゾンで2700円くらいでした。

バックインバックを入れたことでポケットの10個(内側に6個、裏面に3個、そして表面の大き目のポケットはファスナーがついています)も増え、荷物が整理できることで鞄としての機能性が一気に向上した上、トートバック自体も自立するようになり、ふにゃふにゃと床に倒れることもなくなりました。これは本当に便利です。私のようなシンプルなトートバックを使っている方には必需品かと思います。

20240327_154116.jpg
トートバックにバックインバックを入れた様子。本当に便利です。

こうして誰も使っていなかったブランドもののバックが生き返りました。これから大切に使っていこうと思っています。


共通テーマ:日記・雑感

韓国の女流ピアニスト、クロエ・ムンが弾くシューベルト即興曲のライブ動画を観ました [音楽を聴いている]

前の記事で、ブラジルの女流ピアニストであるギオマール・ノヴァエス(Guiomar Novaes 1895~1979年)が録音したモーツァルトのピアノソナタ、第11番、15番、5番とロンドが収められたレコードのことを書きましたが、記事にアップしようとYoutubeのノヴァエスの動画を探していた時に、誤って別の動画をクリックしてしまい、偶然、観たのが、韓国の女流ピアニスト、クロエ・ムンが弾くシューベルト即興曲(D.899/D.935 全8曲)のライブ動画です。

https://www.youtube.com/watch?v=m9HSZeHjc_I&t
「F. Schubert Complete Impromptus, D899, D.935 - Chloe Jiyeong Mun 문지영」。2020年6月30日、Kumho Art Hallでのライブ演奏です。動画をそのまま貼り付けようとしたのですが、出来ない仕様になっていたので、リンク先を載せておきます。

最初は何気なく観ていて、すぐ止めようなどと思っていたのですが、いつの間にか私は、その見事な演奏に釘付けになってしまいました。その特徴を簡潔に言えば「豊かで美しいピアノの音に彩られた、自然かつ音楽性に満ちた表現」と言えば良いのでしょうか? シューベルトがこれらの曲を作曲していた時に、彼自身の頭の中に響いていた音楽は、こういう音ではなかったのかと思わせるものがあります。

私は小学生のころから、この曲集が大好きでして、ケンプ、ヘブラー、エッシェンバッハ、シュナーベル、エトヴィン・フィッシャー、ツィマーマン、グルダ、デムス、ブレンデル、バレンボイム、ルプー、ペライアといった、これまで多くのピアニストの演奏を聴いてきたのですが、クロエ・ムンの演奏は、それらにひけを取るどころか、同等もしくはそれ以上に魅力的な、本当に素晴らしい演奏だと思います。

クロエ・ムン(Chloe Mun 1995年~)は。

韓国の全羅南道麗水市で生まれた。6歳からピアノを習い始め、12歳まで地元の麗水市のピアノ学校で学んだ。その後、国内のいくつかのコンクールで頭角を現し、2009年には第8回若いピアニストのための国際コンクール「アルトゥール・ルービンシュタイン・イン・メモリアム」で優勝。2012年、ドイツのエトリンゲン国際若手ピアニストコンクールで優勝。2010年からは、ピアニストのキム・デジンの指導を受け、韓国芸術総合学校の大学院で学んだ。第3回高松国際ピアノコンクール優勝。2014年にスイスのジュネーヴ国際コンクールで優勝した後、2015年にイタリアのブゾーニ国際コンクールでも優勝(アジア人初の第1位)。それ以降、アレクサンダー・シェリー、ヴァレンティナ・ペレッギ、ディートリッヒ・パレデス、マッシモ・ベルやチョン・ミョンフンなど、国際的に有名なオーケストラや指揮者と共演している。2017年には、指揮者ベンジャミン・バイル率いるハイドン・オーケストラとイタリア・ツアーを行った。また、世界各地で室内楽やリサイタルを積極的に行っている。2017年にはドイツ・グラモフォンからデビューアルバムをリリース。(以上「Musician Clippy」における紹介文の引用)

とのことで(私は今まで、彼女のことを全く知りませんでした)、Youtubeには彼女の他の演奏もアップされていますが、どれもとても素晴らしいものばかりです。

こうして私は偶然ながらも、一人の才能に溢れた素晴らしい女流ピアニストを知ることができました。日本でリサイタルをしてくれる日が来るのを心待ちにしています。

20240102182533414_S0QRUE5V.jpg
Chloe Jiyeong Mun


共通テーマ:日記・雑感

ノヴァエスのモーツァルト、ピアノ独奏曲のレコードを入手し、聴いてみました [音楽を聴いている]

少し前の話になりますが、2月下旬に、ネットオークションでブラジルの女流ピアニストであるギオマール・ノヴァエス(Guiomar Novaes 1895~1979年)が録音したモーツァルトのピアノソナタ、第11番、15番、5番とロンドが収められたレコード(米VOX、オリジナル盤 1955年発売)を入手、自室でじっくりと聴いてみました。

20240327_092717.jpg
20240327_092733.jpg
こちらが、今回私が入手したノヴァエスの弾く「モーツァルト ピアノソナタ、ロンド」のレコード(米VOX、オリジナル盤)

私のような、モーツァルトのピアノ独奏曲の演奏に、孤独感や焦燥感、諦念といった、何か別の意味合いを求めてしまう、そういう演奏を好む人にとっては、もしかしたら、あまり魅力的には感じられないのかも知れません。とはいえ、さすがは「20世紀の最も偉大なピアニストの一人に数えられている」(以上、Wikepedia解説文からの引用)ピアニストだけあって、音楽性豊かな正統的な演奏という言葉がぴったりでして、文句のつけようがありません。

こうして彼女の演奏を聴いて、いつも思うことは、彼女の演奏はもっと日本で知られるべきだということです。一部の好事家だけのものにしておくのは、あまりにも勿体ないと思えてなりません。


こちらはYoutubeにアップされている「Guiomar Novaes performs Mozart (1941-1953)」。ピアノソナタ2曲の第二楽章、そしてロンド(K.511)の演奏です。


共通テーマ:日記・雑感

およそ9年ぶりに自分用のパソコンを買い替えました [購入しました]

私は、9年近く前にネットオークションで購入した中古のノートパソコン(Panasonic Let's note CF-N10)を自分用のパソコンとして、これまで使っていたのですが(このパソコンを購入した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2015-09-21、さすがにスペックの貧弱さは隠せず、今となっては起動や終了時、そしてスリープ状態からの復帰時にハードディスクへのアクセスランプが何分(5分以上)も点きっぱなしになるようになり(その間はキー操作は一切受け付けません)、ハードディスクが壊れてしまうのではという恐怖を覚えると共に、普段の使用にも支障をきたすようになってしまっていました。

このノートパソコンにはOSにWindows10をインストールして使っていたのですが(Windows10に無償アップグレードした時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-12-06-1、Windows10のサポート期限は2025年10月ということもあり、そろそろパソコンの買い替えを検討しなくてはとは思っていたものの、普段はスマートフォンやChromebookで事足りていたこともあって(Chromebookを購入した時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2021-01-14。このChromebookには現在、外付けディスプレイ、キーボードやマウスを繋げてデスクトップのようにして使っています)、パソコンの買い替えの必要をそれほど感じていなかったのというのが正直なところでした。

そんな折、ネットを何気なく見ていたところ「ML Computers」という、秋葉原にある中古パソコン販売店が国産メーカの中古ノートパソコンを、なんと19,000円で販売していることを知りました。2018年から発売された、富士通の「LIFEBOOK S938/S」という法人向けモデルで、液晶は13.3インチワイドTFT液晶フルHD、第8世代のCore i5搭載でOSはWindows11(LibreOfficeとGoogle Chromeもインストール済み)、メモリーはメーカー推奨最大の12GB、USB3×3、HDMI、SDカードスロット、有線LANポート、Webカメラ搭載、ストレージは256GB SSDと普段使いには十分なスペックです。

item.530.2.jpg
item.530.8.jpg
こちらは「ML Computers」のHPに掲載されていた商品写真。法人モデルということもあり、なんとも地味な外観ですが、実用的で私には十分です。ちなみに重さは1.1kgと軽量、薄型で持ち運びし易い筐体です。私が入手したものは使用頻度も少ないようで、とてもきれいなものでした。

ご存じの方も多いかと思いますが、Windows11は第8世代以降のCPUに対応しています。よくネットで格安で売られている中古パソコンには、第7世代以前のCPUを積んだノートパソコンにむりやりWindows11をインストールしたものもあり、その場合は実用に耐えないことも多いそうなのですが、このノートパソコンならば、動画編集や最新のゲームを楽しむにはスペック不足でしょうが、私のようなライトユーザーでしたら普段の使用に問題は無さそうです。

思わず、そのままオンラインでネット購入しそうになったのですが、さすがに中古ということもあり、実物をきちんと確認してから購入を検討したほうが良いと考え直し、翌日、秋葉原のショップまで行ってみることにしました。すると外観はシール痕はあるものの、とても綺麗でして、全てのキーボードもきちんと反応します。起動、終了を何度も行って動作を確認してみたのですが、こちらも問題は無さそうです。

格安とはいえ、私にとって19,000円の買い物はそれなりに勇気が要ったのですが、結局、購入(購入時にショップの方が天板のシール痕をきれいに除去してくれました)。いそいそと自宅に持ち帰り、前のパソコンから住所録などのデータを移行し、必要なソフト(はがき作家、Thunderbird、ZOOM、VerticalEditor、Tombo、Dropboxなど)をインストールし、プリンターとの接続含め、3時間ほどでセッティングは終了。今は元気に動いています。

前にも述べたように、以前と比べると、プライベートでWindowsを搭載したパソコンを持ち出して使う頻度は格段に減ってはいるものの、年賀状の作成や印刷、自身のデータベースの管理・編集作業において、どうしても必要な時もあり、こうして格安で、有名国産メーカーのノートパソコンを入手することができて満足しています(富士通のノートパソコンは私にとっては初めてとなります)。

実はこの記事も、今回入手したノートパソコンで書いているのですが、キーボードの打ち心地、反応も良く、とても快調に使えています。次回、パソコンを買い替えるのはWindows11のサポート期限が切れるころになるかと思いますが、それまでハードの故障が無いことを祈るばかりです。

ちなみにこの機種、メモリーは最大12GBとメーカーの仕様には書かれているものの、ネットの記事などを見ると16GBまで増設できたとの報告もあるので、もし動作に不満を覚えた時にはメモリーを増やしてみようなどと思っています。


共通テーマ:日記・雑感

先輩の同僚が亡くなりました [考えている]

3月3日の日曜日の朝、勤務先の部下から、私の先輩にあたる同僚が3日の未明に亡くなったとの知らせを受けました(享年65歳)。亡くなった同僚と私は、2月28日に昼食を共にしたばかりで、彼はその翌日から名古屋に出張、3月1日には元気に戻ってきたと聞いていたこともあり、にわかには信じらせませんでした。慌てて部下に電話をして確認したのですが、間違いないとのこと。彼とは約2年間、同じ役職に就き、部屋を並べながら業務を共にし、二人とも出社の際には常にお昼をご一緒させて貰った間柄でして、余りの出来事に私は強いショックを受け、何も手につかなくなってしまいました。

3月5日の夕方、東京 世田谷にある葬儀場の安置室で故人に面会することができました。ちょうど、ご家族の方々もいらっしゃったので、お亡くなりになられた時の詳しい話を聞くことができました。彼とその家族は愛犬と一緒に2日の土曜日から湯河原のグランピング施設で過ごし、その日の夜、みんなでワインを飲みながらバーベキューをした(彼は「今日は本当に楽しい」と何回も言っていたそうです)後、彼は風呂に入ると言い、少し離れた施設内の少し離れた温泉に一人で行き、その湯船の中で亡くなっていたそうです。ご家族も毅然と振舞っておられましたが、余りに突然の出来事に茫然とするばかりだったようです。

安置室に寝かされた故人の姿は、まるで眠っているようで、今にも「ようっ!」と起きてくるように思えてなりません。気まぐれをおこした死神が、彼のふとした一瞬の油断を突いて、彼の命をカマで刈ってしまったような、そんな気がしてならないのです。

そして東京 品川区の斎場で、8日の金曜日の夜に通夜、9日の土曜日の午前中に告別式が営まれました。200基を超える生花が供えられ、通夜には亡き彼を偲ぶ、650名を優に超える参列者が来られ、また多くの著名企業の社長を始めとする多くの方々からの弔電が届いたとのこと。彼は今の役職に就く前は、永く専務として現業(営業)を率いてきました。彼の、曲ったことが大嫌いな、実直かつ思いやりに溢れた優しい人柄が、多くの仲間や部下、そして社外の色々な方々から慕われていたことに、改めて気づかされた次第です。

私も通夜、告別式共に参列させて頂きました。訃報を聞いてからずっと、私の頭から離れない「なぜ?」という想い、そして「これまで、本当にありがとうございました」という感謝の念、そして「安らかに御眠りください」という願いが、滅茶苦茶にぐちゃぐちゃになって、私の心を支配してます。

こうして怒涛の一週間が過ぎていきました。今も私の心が晴れることはありません。ただただ彼の死を惜しみ、そして悼むばかりです。私が、彼の死のショックから立ち直ることは、当分の間は無いでしょう。


共通テーマ:日記・雑感

三浦しおん著「舟を編む」を読み終えました [本を読んでいる]

昨日、会社の執務室で三浦しおん著「舟を編む」(光文社)を読み終えました。今年2月からNHK-BSで放送中の同名ドラマを見て、原作の小説も読んでみたいと思ったところ、ちょうど家に本があるよと妻から聞き、さっそく読んでみたという訳です。内容は、

出版社の営業部員・馬締光也は、言葉への鋭いセンスを買われ、辞書編集部に引き抜かれた。新しい辞書『大渡海』の完成に向け、彼と編集部の面々の長い長い旅が始まる。定年間近のベテラン編集者。日本語研究に人生を捧げる老学者。辞書作りに情熱を持ち始める同僚たち。そして馬締がついに出会った運命の女性。不器用な人々の思いが胸を打つ本屋大賞受賞作!(以上「Amazon」商品紹介文からの引用)

というもので、とても読みやすく、そしてハートフルな小説でした。元々、この小説は女性向けファッション雑誌「CLASSY」において2009年11月号から2011年7月号に連載されたものでして、そうしたことも、この小説の持つ読みやすさや独特のテンポ感に繋がっているように思えます。

「良い小説を読んだなあ」というのが読後の私の素直な感想です。充実した読書体験を得ることができました。ありがとうございました。

61LvM9mrJrL._AC_.jpg
三浦しおん著「舟を編む」(光文社)。今は光文社文庫において文庫化もされています。ちなみに三浦しおんさんですが、私の次女の中学・高校の先輩でして、出身大学は学部こそ違うものの私と同じです。


共通テーマ:日記・雑感

映画「白日青春」を観ました [映画を観ている]

3月1日の午後、横浜、中区若葉町のミニシアター「シネマ・ジャック&ベティ」で映画「白日青春」(英語題:The Sunny Side of the Street 2022年/香港・新加坡)を独りで観ました。ちょうど、その日は予定が何も入っていなかったので久しぶりに映画館で映画を観ようと思い、どの映画にするか迷った挙句、この映画を観ることにしたという訳です。この映画は「香港の名優アンソニー・ウォンが難民の少年と心通わす感動のヒューマンドラマ」(以上、「白日青春」公式HPの紹介文からの引用)というもので、

(アンソニー・ウォン演ずる)タクシー運転手バクヤッは、パキスタン人の難民と事故を起こし、その子供ハッサンを知るようになる。事故で突然父を亡くしたハッサンはギャングの溜まり場に入り浸り、警察にに追われる身となってしまう。守ってくれる人がいない香港で居場所がないと嘆くハッサン。彼の身を案じたバクヤッは、逃亡を助けようとする。しかし、車の中にあった父の遺品を見つけたハッサンは、事故の相手がバクヤッだと分かり…
(以上「白日青春」映画チラシの「story」説明からの引用、()内の分は私が加筆したものです)

といった内容のものです。この111分に亘る映画を見終わった私の正直な感想は「まあ、それなりかな?」というもので、残念ながら感動を得るまでには至りませんでした。ただ、香港におけるパキスタン難民の厳しい現実を知ることが出来たのは良かったです。

635517.jpg
映画「白日青春」ポスター。それこそ、まさに個人的な話になってしまって恐縮ですが、主演のアンソニー・ウォンに、私の亡き父の面影を少しながら見つけられたことがとても印象的でした。それだけで、私は、この映画を観た甲斐があったと思いました。

映画を観終えた後、「シネマ・ジャック&ベティ」の3月の上映スケジュールを確認してみたのですが、観たいなと思った映画は1本くらいでした。とはいえ、また機会を見つけて映画館で映画を観ようと思った次第です。


共通テーマ:日記・雑感

アニャ・レヒナーの弾く、グルジエフの音楽にハマっています [音楽を聴いている]

ふとしたきっかけで、インターネット音楽配信サービス「Spotify」でドイツ生まれのチェリスト、アニャ・レヒナー(Anja Lechner 1961年〜)の録音を聴き、アルメニア共和国生まれの神秘主義者で、作曲家、舞踏家としても知られ、主にロシア、フランス、アメリカなどで活動したゲオルギイ・イヴァノヴィチ・グルジエフ(George Ivanovich Gurdjieff 1866〜1949年)の音楽を知りました。

グルジエフは、ロシアの作曲家であるトーマス・ド・ハートマン(1885〜1956年)との共作で、数々のピアノ曲を残した。ハートマンの手記によると、グルジエフはピアノを一本指で弾くことで、あるいは口笛によって旋律を指示し、ハートマンがそれを展開させていくと、さらにグルジエフが新しいパートを加えるなどして、曲が生み出されていった。(以上「Wikipedia」解説文からの引用です)

彼の作曲の動機は自らの教義を実践するためのものだったそうで、彼自身がユーラシアをくまなく旅をした中で採集した音楽を、彼なりに消化し、弟子のハルトマンに伝え、ハルトマンが採譜しながら二人で作曲したということのようです。

彼の音楽は神秘的かつ宗教色に溢れたもので、チェロとピアノによる演奏ながら、私が知る、西洋音楽(クラシック音楽)とはかなり異なった趣きがあります。「風の民」の音楽と言えば良いのでしょうか、非常に静的でありながらドラマティック、かつ悲劇的な物語性を感じます。

私が聴いたのはアニャ・レヒナーが、2003年にギリシャ出身のピアニストで作曲家でもあるヴァシリス・ツァブロプーロス(Vassilis Tsabropoulos 1966年〜)と共演した「Chants,Hymns and Dances(聖歌、讃歌、舞踊)」と、同じく彼女が、2014年にフランスのジャズ・ピアニストで作曲家のフランソワ・クチュリエ(Francois Couturier 1950年〜)と共演した「Moderato cantabile」(どちらもECMレーベル)です。

71Cn0RtzBKL._AC_SL1400_.jpg
「Chants, Hymns and Dances(聖歌、讃歌、舞踊)」

71P7woA56XL._AC_SL1400_.jpg
「Moderato cantabile」

前者にはグルジエフ以外に共演者であるツァブロプーロスの作品、後者も共演者のクチュリエの作品、そしてトルコ生まれでアルメニア国籍の司祭、音楽学者、作曲家であり歌手、合唱指揮者でもあったコミタス(Vartapet Komitas 1869〜1935年)、スペインの作曲家モンポウ(Federico Mompou 1893〜1987年)の作品も演奏されています。どちらも、内容は非常に個性的かつ音楽的魅力に満ちたもので、まったく飽くことがありません。特に前者の「Chants,Hymns and Dances」には多くのグルジエフの音楽が収められているので、彼の音楽を知るには、まずこちらから聴いてみることをお勧めします。

世界には多くの、私がまだ知らない素晴らしい音楽があります。今回、彼の音楽を知ることができて、本当に良かったです。


こちらはYoutubeにアップされている「Gurdjieff Chants "Hymns and Dances" - 01」


共通テーマ:日記・雑感