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ジュディ・ガーランドの61年カーネギーホール・ライブについて [音楽を聴いている]

少し、前の話になりますが、昨年の12月25日に会社に出社すると、私の机の上に、海外からの小さな郵送物が届いていました。慌てて封を切ると、中から出てきたのは「Judy At Carnegie Hall」の中古のGold Disc盤(二枚組)でした。かなり前に米アマゾンで注文しながら、なかなか届かず、やきもきしていたものが今頃になって届いたという訳です。思いもよらぬクリスマスプレゼントに、私はとても幸せな気持ちになりました。
この、ジュディ・ガーランド(Judy Garland 1922~1969年)が1961年4月23日にカーネギーホールで行った、神経症と薬物中毒、そして幾度かの自殺未遂からの再起をかけたライブほど、感動的というか素晴らしいものはないでしょう。観客からの、ジュディの再起を願う、暖かい声援、歌(!)、愛とユーモアに満ちた掛け合い、そして、それに応えつつ、最高のショーを繰り広げるジュディ・ガーランド。特に「虹の彼方に」から最後の「シカゴ」までの盛り上がりは、まさに奇跡が起きている瞬間とでもいうのでしょうか。聴いているだけで自然と涙が出てきます。

30年近く前になりますが、大学生の時に、サークルの先輩から教えて頂いて以来、私にとって、この録音は宝物でして、これまでLP、CDを持っていたのですが、些細な事故でCD(Disc1)が破損、LPは実家に預けていたので、なかなか全曲通して聴けない状況が続いていました。どうせ今度買うなら、アマゾン等でその音質が絶賛されているGold Disc盤にしようと決め、色々と探していたのですが、米アマゾンでも新品はかるく$400を超える値段、中古の安いものでも$50程度と、かなり高いこともあり、慎重になっていました。この秋、ちょうど$50を切る値段で出品されていて、当時はドルのレートも対円でかなり安くなっていたこともあり、思い切って注文した次第です。
この正月休みに家で聴いてみたのですが、Gold Disc盤の音質は素晴らしく、臨場感が一段とアップしています。これは良い買物をしました。これからはこのCDが私の宝物になりそうです。
前にも一度書きましたが、クラシックでは1965年のホロヴィッツ、ポピュラー・ミュージックでは、この1961年のジュディ・ガーランドを超えるカーネギーホールでのライブはないというのが私の持論です。もう、どちらも50年程前の公演になってしまいましたね。如何でしょう?

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写真は「Judy At Carnegie Hall」(Gold Disc盤)。ちなみに女優のライザ・ミネリと女優のローナ・ラフトはジュディ・ガーランドの娘(夫はそれぞれ別人)になります。彼女の一生は非常に起伏のある、当時のハリウッドスターにありがちな、薬物中毒、荒淫、神経症、そしてアルコール中毒にまみれた、かなり荒れたものではあったようですが、映画やこうしたCDに収められたその歌と演技の輝きは決して失われることはないと思います


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