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昨日、会社の執務室で南波永人著「ピアノマン」を読み終えました [本を読んでいる]

昨日の午前中に、会社の執務室でジャズ音楽小説「ピアノマン: 『BLUE GIANT』雪祈の物語」(小学館)を読み終えました。この小説は、石塚真一氏の漫画「BLUE GIANT」シリーズや映画「BLUE GIANT」の編集者・原作者・脚本家である「NUMBER 8」氏こと南波永人の小説でして、

『BLUE GIANT』もうひとつの物語
沢辺雪祈は、言葉を覚えるより先に音を覚えた――。
幼い頃、音が「色」に見えた少年は、やがてジャズの魅力に取り憑かれ、運命の仲間たちと出逢う。目指すは日本一のジャズクラブ「ソーブルー」での10代トリオ単独公演!
ただ真っ直ぐに、ただただ真摯にピアノと向き合い続ける青年は、夢の舞台で磨き上げたソロを響かせ、喝采を博すことができるのか!?
大人気コミックのストーリーディレクターが魂を込めて書き下ろすフルボリューム音楽小説!!
漫画でも映画でも描かれなかった『BLUE GIANT』もうひとつの物語。
(以上、「Amazon」商品紹介文からの引用)

というものです。「もうひとつの物語」とありますが、大まかな筋は漫画及び映画「BLUE GIANT」に沿ったものとなっており、ストーリー自体は真新しいものではありません。ただ、小説全体がジャズピアニスト。作曲家の沢辺 雪祈(さわべ ゆきのり)の視点から描かれていること、そして(漫画や映画では描かれていない)彼が上京する前の、長野県松本市での幼少期から高校卒業までの物語が書かれていることとが大きな特色となっています。

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南波永人著「ピアノマン: 『BLUE GIANT』雪祈の物語」(小学館)の表紙

また、漫画や映画ではサラリとしか描かれていなかった話の舞台裏や、新たなエピソードなども書かれていて、「BLUE GIANT」ファンには必読の小説となっています。ただ、原作漫画や映画より先に、この小説を読むのはお勧めできないです。漫画や映画を読んだり観たりした後に、じっくりと、この小説を読んで、登場人物(特に沢辺 雪祈)の隠れた心情を理解するのが良いかと思います。

しかし、本当に感動的な物語です。漫画を読んだ時、映画を観た時にも感涙してしまいましたが、この小説を読んだ時も、思わず感激してしまい、また感涙してしまいました(汗)。ジャズを志す若者三人の青春小説として、とても魅力的かつ印象的な小説だと思った次第です。

こうして私は、「BLUE GIANT」を漫画、映画、小説のそれぞれで楽しむことができました。面白かったです。

ちなみにこれまで私が「BLUE GIANT」について書いた記事は以下の通りとなります。興味のある方は是非読んでみて下さい。

「横浜の老舗のJAZZ喫茶店で石塚真一の「BLUE GIANT」を読みました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2018-06-24
「石塚真一のジャズ漫画「BLUE GIANT SUPREME」を読み始めました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-06-18-1
「石塚真一の漫画「BLUE GIANT SUPREME」が完結し、新たにアメリカ編となる「BLUE GIANT EXPLORER」が始まりました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2020-12-09
「石塚真一の漫画「BLUE GIANT EXPLORER(3)」を読み終えました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2021-08-10-1
「映画「BLUE GIANT」を観ました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2024-03-31
「石塚真一/NUMBER 8の漫画「Blue Giant Explorer 9」「Blue Giant Momentum 1」を読み終えました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2024-04-12


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NHK BSで放送されたドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」の最終話を観ました [テレビを観ている]

今日、私は、朝早く(5時過ぎ)目覚めてしまいました。ジャズピアノの練習をしようとも思ったのですが、日曜日に放送され録画したままとなっていたNHK BS プレミアムドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」の最終話(第10話)をまだ観ていなかったことを思い出し、リビングルームで独りで観てみることにしました。

このテレビドラマは、三浦しおんの同名の原作小説をもとにしたものですが、ドラマでは、池田エライザが演じる主人公の編集部員、岸辺みどりの視点で、玄武書房初の中型辞書「大渡海」編纂の最後の3年間が描かれています。大まかなストーリーは原作を踏まえていますが(ただし最終話については原作とは大きく異なります)、毎回、それぞれ描かれるエピソードは、ほぼドラマオリジナルといって良いものとなっています。とはいえ、私はまったく違和感を覚えることなく、このテレビドラマに夢中になりました。脚本家の、原作小説への愛というか敬意が、ドラマを観ている間も常に感じられます。脚本家の見事な腕で、さりげなく伏線が張られ、そして回収されていく様も観るのも、好感を持って楽しむことができました。

この物語において、常に流れているテーマは「言葉の力」です。古来から人間は、言葉が持つ力を利用して色々な語彙を作り出し、表現方法を増やすことで、コミュニーケーションを実り豊かなものにしてきました。言葉は、選び方・使い方ひとつで、ある時は人を傷つけたり、逆に奮い立たせたりと、よくも悪くも、様々な感情表現の伝達を可能にします。そして、辞書は、そうした人類のコミュニケーションにおける、長い間の言葉の試みと成果の目録ともいうべきものです。

辞書編纂に関わる、さまざまな人々の思いや行動を描いた、このドラマを通じて、私は言葉の美しさ、難しさ、そして言葉の持つ力を再認識することができました。本当に良いテレビドラマだったと感心した次第です。

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NHK BS プレミアムドラマ「舟を編む ~私、辞書つくります~」の宣伝画像。写真はドラマの中で、玄武書房初の中型辞書「大渡海」の発起人であり、監修者である日本語学者松本朋佑を演じた柴田恭平。

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こちらは、そのドラマの一画面


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高校時代の友人たちと箱根の会員制ホテルに泊まりました [旅をしている]

先週の土曜日(4月13日)の午後、高校時代の友人、二人とJR茅ヶ崎駅近くで待ち合わせをし、友人の車で箱根へと向かいました。

彼らと、こうして旅行するのは高校の修学旅行以来です。二人とも高校時代、特に仲の良かった友人たちでして、特に茅ヶ崎に住む友人とは、東京での浪人生活(校舎は違ったものの同じ予備校)から大学時代(お互い違う大学に進学しました)も、下宿が近かったこともあって、お互いの下宿によく行き来し、寝泊まりした関係でした。彼はその後、衛生陶器をはじめとする住宅設備機器などの製造販売を行う大手メーカーに就職、今は定年再雇用となり、悠々自適の生活を送っています。

もう一人の友人は、高校時代は毎日一緒に待ち合わせて、電車に乗って学校に通った仲でして、私と同じ大学(といっても、私と違って彼は理系だったのでキャンパスは別でした)、そして大学院を卒業後、大手ゼネコンに就職、タイの現地法人の社長を勤めた後、退職。その後、何回か転職をし、今は中堅建設会社の執行役員をしています。彼は還暦を迎えたあたりで離婚したので、今は独り身ですが、それなりに楽しい独身生活を送っているようです。

今回は茅ヶ崎に住む友人の快気祝い(彼は膵臓がんだったのですが、発見が早かったこともあって完治しました)という名目での旅行だったのですが、彼が入っている会員制ホテル「東急ハーベスト箱根甲子園」を予約してくれたので、そこで泊まることになっています。彼の運転する車に乗って、一路ホテルを目指しました。

約一時間半後にはホテルに到着。さっそく三人でホテルの大温泉風呂に浸かった後、部屋で友人が用意してくれた缶ビールを飲みながら話し込んでいると、もう夕食の時間です。夕食はビュッフェスタイルでして、お酒は飲み放題プランを選択。どれも料理は高級感がある上、飲み放題と言いながらも、用意されているお酒のグレードも高く、とても美味しく、そして楽しい晩餐となりました。

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こちらが今回宿泊した「東急ハーベスト箱根甲子園」

その後、部屋に戻り、売店で買ってきた焼酎を飲みながら、話を続けたのですが、尽きることはありません。お互いの近況や、それぞれが抱えている悩みなどを話し、話はお互いの人生観の披露にまで及びました。と言いながら、私は早々にダウンしてしまい、彼らに抱えられてベッドで爆睡してしまいました(汗)。

翌日、(三人とも)7時過ぎには起きて、また温泉風呂でのんびりした後、朝食を済ますと、もう、何もすることはありません。荷物をまとめ、午前中は友人の車に乗って箱根周辺をドライブした後、私と友人はJR小田原駅前で彼の車から降り、そこから東海道線のグリーン車に乗って、駅弁とビールなどを楽しみながら帰路へとつきました。

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車の中から眺めた箱根の桜

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ドライブの途中、車から降りて眺めた芦ノ湖の様子。土日共に天気も良く、とても気持ちの良いドライブとなりました。

高校時代に一緒に遊び、学び、将来の夢を語り合った友と、こうして還暦を過ぎて会い、お互いのこれまで、そしてこれからのことを何の忌憚もなく話し合い、「歳を取るのも、そんなに悪いことじゃないな。」なんて思うことが出来たのは、本当に貴重というか、かけがえのない体験でした。

「また、お互い頑張ろうな!何かあったら、すぐ連絡してくれ。その時はできる限り助けるから。」

これが、私の心からの気持ちです。二人とも本当にありがとう。

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ホテルの部屋では飲みきれず、私が持ち帰った焼酎。日曜日は妻も次女夫婦と御殿場のアウトレットに行っていて、夜まで不在なことを良いことに、自宅で残りの焼酎を一人で飲み切ってしまいました(汗)。


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石塚真一/NUMBER 8の漫画「Blue Giant Explorer 9」「Blue Giant Momentum 1」を読み終えました [漫画を読んでいる]

前の記事で、3月にアニメ映画「BLUE GIANT」をインターネット動画配信サービス「Netflix」で観たことを書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2024-03-31、4月のなって、やっと原作の漫画「Blue Giant Explorer 9」「Blue Giant Momentum 1」がレンタルショップで貸出可能となったので、さっそく借りて読んでみました。

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石塚真一氏/NUMBER 8「Blue Giant Explorer 9」「Blue Giant Momentum 1」(小学館)

ご存じの方も多いかと思いますが、この漫画は主人公であるジャズサックス奏者、宮本 大が自らのジャズを極めようと、様々な魅力的な人々と交流を深めながら、個性的で実力のあるメンバーを集め、自身のグループを率いて、苦労しながら、共に成長していく物語です。日本編となる「BLUE GIANT」、ヨーロッパ編の「BLUE GIANT SUPREME」、アメリカ上陸・横断編となる「BLUE GIANT EXPLORER」は完結し、現在、ニューヨーク編となる「BLUE GIANT MOMENTUM」が、男性向け漫画雑誌「ビッグコミック」(小学館)にて連載中です。

この漫画ですが、本作連載時からの担当編集者であった「NUMBER 8」氏が、「BLUE GIANT SUPREME」単行本9巻以降から、正式にstory director(脚本)として参加(アニメ映画の脚本も担当)。「NUMBER 8」氏は担当編集者を辞めて「MOMENTUM」からはstory(原作・脚本)を担当しています。ちなみに漫画の最初の舞台が仙台なのは、当時担当者だった「NUMBER 8」氏が仙台出身であることによるそうです(この部分の記載につきましてはWikipedia「BLUE GIANT」の解説文を全面的に参考にしています)

ネタバレになってしまうので、ここではストーリーについては書きませんが、今回も非常に感動的な内容で、私は夢中になって読みました。本当に良質な物語であり、漫画だと思います。この漫画には悪い人は一人も出てきません。登場人物一人一人が、それぞれ自分のストーリーを持っていて、色々な背景や考え方を持ちながら主人公である宮本大にかかわり、そして変わっていく。それが、この漫画に深みを与えているように思います。

今回も素晴らしい漫画体験を得ることができました。これからのストーリーが本当に楽しみです。


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大学時代の友人が自宅を訪ねてくれました [人と会っている]

先週の土曜日(午前中)にジャズピアノのレッスンを受けた後、自宅に戻って部屋の片付けなどをしていると、大学時代の友人からショートメールが届きました。慌てて返信して電話で話すと、なんと彼は私の自宅近くにいるとのこと。以前からやっている不動産投資の新たな候補物件を実際に確認しようと訪れたところ、その物件が私の自宅近くだということに気づいて連絡してくれたという訳です。

家の前まで来てくれた彼を自宅に招き入れ、一階のリビングでコーヒーを飲みながらお互いの近況を話し合いました。彼は、今でも交流が続いている大学時代からの友人で、大学卒業後は公務員となったのですが、最近になって早期退職をして30年以上続けた公務員勤めを卒業、自由の身になった後は不動産投資などをしながら、日本各地の投資先物件を訪れてみたり、クラシック音楽のコンサートに顔を出したり、競馬を楽しんだり、小説の執筆に取り組んでみたりと、悠々自適の毎日を送っているようです。

私が自室としている自宅の屋根裏部屋に移動し、私のお気に入りのギオマール・ノヴァエス(Guiomar Novaes 1895~1979年)が演奏するメンデルスゾーンの無言歌が収められた中古レコード(このレコードについて書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2024-02-14を聴いて貰ったのですが、彼も気に入ってくれたようで嬉しかったです。二人共、クラシック音楽が好きなのですが(大学時代は同じクラシック音楽の鑑賞サークルに所属していました)、お互いの音楽への趣味、嗜好はかなり異なります。それでも、こうしてお互い歳を取ったせいか、メンデルスゾーンの無言歌のような、落ち着いた音楽については趣味が一致するようになっています。

一階のリビングに戻り、今度はリヴィア・レフ(Livia Rev 1916~2018年)の演奏するメンデルスゾーンの無言歌集のCD(この演奏について以前、私が書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2014-12-08をかけながら、近況や思い出話に花を咲かせました。

その後、一緒に自宅を出て、自宅の最寄り駅近くの焼鳥屋に行きました。ちょうど幼児教室の先生のアルバイトを終えた妻も合流し、一緒にささやかな宴会を終えた後、彼は彼の住むマンションのある藤沢市辻堂へと帰っていきました。

彼のおかげで、なんとも楽しい土曜日となりました。本当にありがとう。


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ジャズピアノを習っています(22)  [楽器を練習している]

先週の土曜日(4月6日)、三週間ぶりにジャズピアノのレッスンを受けました。この日、先生にみて頂いた曲のうち、「The End Of A Love Affair 」については一通り譜面通り弾けたことから一旦終わりとし、次は「Stardust」を練習することになりました。「Stardust」はジャズ好きの方なら誰でも知っている名曲ですが、初心者の私にとっては、コード進行等、弾くのがとても難しい曲です。とりあえずは譜面通り、そしてその後は、色々なアレンジを加えながら弾けるようになることを目標に頑張りたいと思います。

また前々回、先生から頂いた「Autumn Leaves」のソロパート譜、また以前から練習している「You'd Bw So Nice To Come Home To」(ソロパート譜有)、「I'll Close My Eyes」(同じくソロパート譜有)について完成度を更に上げるべく、練習を引き続き続けることになりました。特に「I'll Close My Eyes」については、一気にスピードを上げて(これまで私が弾いていたスピードの倍以上で)弾くよう、指導を受けました。

この日はここまででレッスン終了。時間切れのため、残念ながら「Autumn Leaves」のセッション(フリーソロ演奏)は出来ませんでしたが、それでも内容的にはとても充実したレッスンを受けることができました。


こちらはYoutubeにアップされている「Dave Brubeck - Stardust」。これくらい弾けたらどんなに楽しいのだろうと、ただただ思うばかりです。


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ノートパソコンにDVDドライブユニットを装着しました [●●を使っている]

以前の記事で、9年半ぶりに自分専用のノートパソコン「LIFEBOOK S938/S」を新たに中古で購入したことを書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2024-03-26、パソコン本体の右側下部分に大きなスロットがあることに気づきました(私のパソコンにはダミーのスロットカバーがついていました)。さっそくメーカーのサイトからダウンロードしたマニュアルをみてみると、このスロットは「モバイルマルチベイ」といい、DVD-Romや追加のバッテリーといったユニットを差し込んで利用することができるとのこと。

さっそく、ネットオークションで探してみると、ちょうど同型機種であるS937用のスーパーマルチDVDドライブユニット(動作品)が800円で出品されていました。多分、これなら大丈夫ではないかと思い切って落札。ただ、落札した商品はベゼルが欠品だったので、S938用のものを探してみたのですが見つからず、結局、汎用品であるG-BAS規格の「Blu-ray 9.5mmスリムドライブ」用のベゼルをネットショッピングにて580円で購入し、落札したDVDドライブに取り付けた後、パソコン本体に装着してみました。

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こちらがネットオークションで入手した「LIFEBOOK S937」に装着されていたDVDドライブユニット

結果は無事に動作。こうして2000円足らずの出費で、私のノートパソコンはDVD/CDドライブ内蔵のものへと生まれ変わりました。本当に良かったです。

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ノートパソコンに装着したDVDドライブ。汎用品のベゼルを装着しているため、まるでブルーレイが再生できるように見えますが(汗)、実際にはDVD・CDのみ再生・書き込みすることができます。

ちなみに、標準バッテリーについても、使用頻度の少ない中古品をネットオークションで安価に落札して予備としています。さらに富士通が提供しているユーティリティソフトをインストールし、バッテリーの充電レベルを80%に設定して、過充電にならないようにしました。これで一通りの設定は終わったので、これから思う存分、このパソコンを使っていこうと思っています。


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マウリツィオ・ポリーニの訃報に接して [音楽を聴いている]

今年の3月26日に82歳で亡くなった、イタリアのミラノ出身の世界的なピアニスト、マウリツィオ・ポリーニ(Maurizio Pollini 1942~2024年)のピアノについて語るのは、私にとって難しいことです。たしか私が中高生のころ、初めて彼の演奏(ドイツグラムフォンに録音されたショパンのエチュード)を聴いた時に私が受けた衝撃は、今でも良く覚えています。その後、ショパンのポロネース集や、ウェーベルンのピアノのための変奏曲 Op. 27とブーレーズのピアノソナタ第2番が収録されたレコードを夢中になって聴いたものの、それ以降、私は何故か、彼のピアノ演奏に対する興味を失ってしまい、彼の録音をそれほど聴かなくなってしまいました。

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マウリツィオ・ポリーニ「ショパン 練習曲集」(1972年)

従って、私にとって、ポリーニのピアノ演奏について語るということは、私はなぜ、彼のピアノ演奏に対する興味を失ってしまったのか、その理由を説明するということになります。そしてそれは、既に40年近く経った今でも、よく分からない、(私にとって)説明するのがとても難しいことす。

そんな私なのですが、一つだけ言えることがあります。それは私自身の非常に勝手な考えなのですが、私はクラシック音楽、特にピアノ独奏曲の演奏に「優美さ」を求めているということです。そして、それは、演奏者のインプロビゼーション(「即興」= 型にとらわれず自由に思うままに作り上げる、作り上げていく動き)無しに得られないものだと思っているのです。

当時の私は、ポリーニのピアノ演奏に、そうした「即興性」を感じ取ることが出来なかった。ただ、この一点において、私は彼のピアノに対する興味を失ってしまったということだと思います。彼の最高傑作と評される演奏がショパンの練習曲だったということこそ、まさしく、その意味において首肯できるものと思えてなりません。

なんだか、死者に鞭打つような文章になってしまい、慙愧に堪えないのですが、彼の訃報に接して以来、ずっと私の頭に引っかかっていたことをなんとか整理できたような気がしたので、敢えて、こうしてアップすることにしました。もう一度、機会を見つけて彼の演奏を聴いてみようと思います。そこで私が今度は何を感じるのか、とても興味があります。「音楽」を聴くということは、決してただの受動的な行為ではありません。


こちらはYoutubeにアップされているポリーニが演奏した「Pierre Boulez - Piano Sonata no. 2 (1947-48)」

ちなみに以前、私がポリーニについて書いた記事はこちらです。興味のある方は読んでみて下さい。
「ポリーニの弾くショパンのポロネーズは私にとって、とても大事な演奏の一つです」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2012-10-05
「昨夜自宅で、エアチェックしておいた、ポリーニの弾くプロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番を聴きました」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2016-03-01


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未だに性懲りもなくTVアニメを観ています(汗)  [テレビを観ている]

前にも書きましたが、コロナ禍の下、暇つぶしにインターネット動画配信サービスなどを使ってTVアニメを観るようになってからというもの、正直、あまり人様に自慢できるような趣味ではないとは思いながらも未だに良く観ています(汗)。

最近観たTVアニメ、また観たものの、これまで記事で紹介していなかったものを順不同で並べますと、

「私の幸せな結婚」
「ダンジョン飯」
「俺だけレベルアップな件」
「治癒魔法の間違った使い方」
「望まぬ不死の冒険者」
「月が導く異世界道中(シーズン2)」
「キングダム(第5シリーズ)」

といったところでして(汗)、相変わらず異世界モノが多いです。このうち「キングダム」シリーズは妻も楽しみに観ているアニメでして、今回のシリーズについては、NHKで放映中のものを録画して、家のリビングで一緒に観ました。面白さで言うと、この「キングダム」以外は、どれもドングリの背比べといった感じだったのですが、「治癒魔法の間違った使い方」については、当初思っていたよりも面白いと感じました。

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アニメ「治癒魔法の間違った使い方」宣伝用画像

4月になり、新年度を迎えたこともあり、英語の勉強やジャズピアノの練習など、やりたいこともありますし、これからの人生についても、きちんと考えないといけないので、これからTVアニメを観るのは少し自重しようと思ったのですが、実は、去年の4月にも同じようなことを記事に書いたことを思い出しました(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-04-04。ホント、懲りていないですね。反省しきりです。
(°O゜)☆\(^^;) バキ!


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二泊三日で台北に出張しました [旅をしている]

3月21日から23日にかけて、台湾の台北に出張しました。台北を訪れるのはおよそ9年半ぶりとなります。久しぶりの訪問ということで、とても楽しみにしていました。

ちなみに前回、台北に出張した時の記事はこちらとなります。
「出張で台北に来ています(1)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2014-11-14
「出張で台北に来ています(2)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2014-11-28
「出張で台北に来ています(3)」
 →https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2014-12-01

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行きの全日空機から眺めた台北市の様子

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訪れた台北市街の様子

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宿泊したホテルの室内の様子。小さなホテルだったのですが、部屋は広く、とても快適に過ごすことができました。

といっても、スケジュール的にはかなり忙しく、楽しめることと言えば食事くらいです。初日の夜の会食時は小籠包などを、そして翌日のホテルの朝食には牛肉麺を美味しく頂きました。

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台北到着日の夜に伺ったレストラン

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そこで頂いた小籠包。食べ始めてから、慌てて撮ったので何とも寂しい写真になってしまいました(涙)

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こちらは台湾出張二日目の朝にホテルで頂いた牛肉麺

二日目の夜の会食では酸菜白肉火菜鍋を頂いたのですが、これはとても印象的な料理でした。酸菜白肉火鍋とは「酸菜(白菜の酢漬け)をたっぷり使ったお鍋のことで、元は北京より北の寒い地方で庶民たちが食べていた鍋です」(以上「TAIPEInavi」HP、レストラン「圍爐」の紹介文からの引用)

中央に煙突がついた円筒形の鍋にはられたスープには、あらかじめ豆腐、カニ、カキ、しいたけ、干しえびなどが入っていて、これにたっぷりの酸菜と豚肉、イカ団子を加えて煮込んだ上で、フロアの角の、15種類ほどの調味料が用意されているコーナーで、タレを自分の好みに合わせて作って頂きます。私は醤油ベースのタレに刻みニラやおろしニンニクなどを入れて美味しく頂きました。

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こちらが、その日頂いた酸菜白肉火菜鍋

実は、このレストランに行く前に、私たちは訪問先の日本人の案内で、近くにある寧夏夜市をブラッと見学させてもらっていました。ここは多くのおもちゃを売る屋台で有名な夜市とのこと。今回の出張で唯一、観光めいたことが出来たのは、これっきりだったのですが、活気のある夜市の屋台の様子や、圓環側に並んだゲーム屋台に興ずる子供たちを眺めながら、観光気分を高めることができました。

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この日、訪れた寧夏夜市の様子

そして出張の最終日、土曜日の昼は、訪問先近くの地元の人ばかりの食堂で、訪問先の日本人と一緒に、持ち込んだ台湾の缶ビールを飲みながら、ワンタンスープとチャーハンを食べました。彼によると、元々、台湾産の米はパサパサで余り美味しくなかったので、何とか美味しく食べようとして、炒めて味付けするチャーハンが育ったとのこと。真偽のほどは分かりませんが、妙に説得力があります(苦笑)。このローカル飯は何とも庶民的ながらも美味しく、楽しい食事となりました。

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この日訪れた訪問先近くの食堂の外観、店内の様子、ワンタンスープとチャーハン。

ちなみにお土産には定番のホテルオークラ台北のパイナップルケーキを買って帰りました。妻は最初は浮かない顔をしていたものの、食べてみると美味しかったようで「また、台北に行く機会があったら買ってきて」と顔をほころばせていました。ふうっ、何とか体面を保つことができました。良かったです。

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こちらがホテルオークラ台北のパイナップルケーキ

(2024年4月4日追記)
ご存じの通り、私が台湾出張から戻って10日余り後となる2024年4月3日、台湾は大きな地震に見舞われ、9人の死者と1000人を超える負傷者を出す事態となってしまいました。とても心を痛めています。この場を借りてお見舞い申し上げると共に、一刻も早い救出と復旧を願ってやみません。


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