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横浜美術館で行われている「横山大観展‐良き師、良き友」を観に行きました [絵画を鑑賞している]

先週末の日曜日、家内と二人で横浜美術館で行われている「横山大観展‐良き師、良き友」を観に行きました。恥ずかしながら、こうした大掛かりな日本画の展覧会を観に行くのは初めてです。私が日本画について知っている知識といえば、今までパラパラと眺めた美術書やテレビ東京の人気番組「なんでも鑑定団」での鑑定品の解説(苦笑)等から得たもの程度の乏しさです。今回の美術展と通じて、知見を深めることができればと期待して出かけました。

作品はいずれも素晴らしいものばかりで、とても感心しました。横山大観(1868~1958年)の作品には「品格」がありますね。観ている人に、構図、色、筆遣いの全てが必然であると感じさせる力を持っています。「こうなんだ」「こうでなければいけない」と思わせる、その筆力は本当に凄いものだと感じ入りました。横山大観の友人たちの作品の中では、特に今村紫紅(1880~1916年)の作品が素晴らしいと思いました。この夭折の日本画家の作品はとても魅力的で、粋というか洒脱なものを感じます。

こうして初めて、明治中期から大正、昭和にかけての、横山大観を中心とする日本画の名品を実際に鑑賞したのですが、日本画って良いですね。なんだか、とてもしっくりきます。多分、画そのものに根付いた日本人の感性のようなものが、観ているうちに、私の心の深いところと共感しあうのでしょう。それは、とても気持ちの良い体験でした。

また、とても感心したのが、展示の仕方でした。年代別に展示されていて、年代別に作品の特徴等の解説と共に、作品別にそれぞれ解説文がそえられていたのですが、私のような初心者にとっても、非常に分かりやすく、絵の鑑賞に必要な知識を過不足なく伝えていたのが、とても印象的でした。また同時に開催されていた横浜美術館コレクション展では、上村松園(1875~1949年)、鏑木清方(1878~1972年)の美人画も展示されており、一緒に鑑賞できたのも嬉しかったです。美術館のこうした配慮は本当に有難いですね。ありがとうございました。今回、私にとって初めての日本画の展覧会でしたが、とても有意義かつ楽しい時間を過ごすことができました。今後、積極的に日本画を鑑賞していきたいと思った次第です。


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写真は横浜美術館「横山大観展‐良き師、良き友」ポスター。会期中、11月1日から、大がかりな展示替えがあり、代表作の「夜桜」などが展示されます。私は、11月以降、チャンスがあれば、もう一度、この展覧会に行きたいと思っています。こんなに展示替えがあるようでしたら、一枚のチケットで複数回、展覧会に行くことができれば良いのになんて思ってしまいました。

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