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インドではビリヤニを良く食べました [旅をしている]

前にも少し、書きましたが11月5日から10日までの間、私はインドに出張しました。今年3月のタイ、バンコク出張に続き、今年二度目の海外出張となりますが、インドは私にとって初めて訪れる国です。今回はムンバイに4泊、デリー近郊のグルガオーンに1泊したのですが、その際に良く食べたインド料理の一つがビリヤニ(ビリヤーニとも言います。英語ではBiryani,birianiもしくはberianiとも表記するようです)です。

一言で言えばビリヤニはインド風炊き込みご飯です。もちろん具はカレーでして、下ごしらえした細長い形が特徴のバスマティライスとカレー(チキン、マトンもしくは野菜など)を、陶器の鍋(ビリヤニポット)の中に何層(基本は三層)にも重ね、蓋と鍋をパン生地でしっかりと密閉し、じっくりと弱火で炊き上げたものです。(パーティー等で何十人分ものビリアニを、前もって大きな鉄鍋で用意する場合以外は)基本的に、注文を受けてから炊き上げるので、サーブされるまでは、結構、時間がかかります。お米がパラパラになる感じに炊き上げるのが良いとされ、べちゃっとしていたり、焦がしたりすると失敗です。この「炊き上げ」が難しいというか技の見せどころのようで、インドのレストランでも、何度か私は失敗作と思われるビリヤニを食べました。非常に手間がかかる料理ということもあり、日本のインド料理レストランでは、殆ど本場の製法そのままのビリヤニは食べることができないようです。インドでもビリヤニは、所謂、おご馳走になります。

インド出張の最終日、私たちはニューデリーのゴルフリンクス(GOLF LINKS)の隣にあるホテル(The Lodhi)のレストランに向かいました。インド出張経験の豊富な同行者の一人が、このホテルのレストランのビリヤニがインドで一番美味しいと主張するので、行ってみることにしたのです。ホテルの経営が前と変わってしまっていたので、レストランもコックも変わってしまったのではないかと彼はとても気にしていましたが、せっかくここまで来たのだからと、ホテルのレストランの中庭に面したテラスに座り、マトンのビリヤニをオーダーしてみました。

30分近くは待ったでしょうか、ビリヤニポットが運ばれてきました。お皿にサーブしてもらい、一口食べた時の感激を私は一生忘れることはないでしょう。これまで食べたインドのレストランの、どのビリヤニよりも美味しいというか、殆ど別格と言っても良いうまさです。お米はパラパラ、一緒に炊きあげられたカレーのスパイスもとてもフレッシュで、良い感じに鼻と舌を刺激します。このレストランのコックは抜群の料理センスの持ち主に違いありません。ビリヤニと一緒に頼んだカレーも素晴らしく、乾期の見事な青空の下、気持ちの良い風を感じながら、私は夢中になって、これらのインド料理を楽しみました。

インドを訪れる機会があったら、日本ではなかなか食べることのできないビリヤニに、是非トライしてみてください。本場、インドのカレーは塩味がきつい場合が殆どで、毎日食べ続けるとなると、かなりきびしいものがありますが、ビリヤニでしたら、塩味もそんなにきつくはなく、食べやすいかと思います。お勧めですよ。

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こちらはムンバイのホテル「Four Seasons Hotel」のメインダイニングで食べた時のチキンのビリアニとカレー。ちなみに私は記事の中で香辛料を使った煮込み料理のことを総称する意味で「カレー」という言葉を使っていますが、インド人にとっては「カレー」という言葉は外来語で、「カレー」という名の料理はありません。ただ、カレーという言い方がインド以外で定着していることから、メニューでの英語名を「素材+カレー」と表記する場合もあります。

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こちらはニューデリーのホテル「The Lodhi」のレストランテラスからの景色。リゾートホテルの趣きも感じさせます。この日は天気も良く、とても気持ちのよいひと時を過ごすことができました。

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