SSブログ

九月に東京都美術館で開催されたモネ展を観に行きました [絵画を鑑賞している]

少し前のこととなりますが、九月の週末に東京都美術館で開催されているモネ展を家内と一緒に観に行きました。

クロード・モネ(Claude Monet 1840~1926年)は言うまでもなく、フランス印象派を代表する画家で、私も(そして家族全員)が大好きな画家の一人です。今回の展覧会はモネの息子ミシェルからマルモッタン・モネ美術館に遺贈されたコレクションを中心に約90点が展示されています。そして、このコレクションは主に、モネがその最期まで手元においた絵画とのことでした。

特にモネが後半生を送ったジヴェルニーで描かれた最晩年の作品は、私にとっては初めて観る絵ばかりで、特に印象深いものでした。これら、ジヴェルニーの庭の様子(特に柳の木)を描いた絵は、完成しているのかどうかも分からない、まるで抽象画とも見違えるようなものばかりで、これまで観てきた「光の画家」モネの絵とは少し違った印象を与えます。光を描いたというより、もっとその奥にある「存在」そのものをキャンパスに原色でたたきつけたような絵の迫力には驚かされました。

この画家は自身の生の最期に一体、何を観て、そして何を描こうとしたしたのか、描こうとしていたのは「生」そのものだったのではないか、そうした雑感を得ました。

私にとって、モネのまた違った側面を知ることのできた展覧会でした。

DSC_1290.JPG
写真は東京都美術館「モネ展」入口に置かれた看板。深い感動を得た最晩年の作品の写真を載せたかったのですが、会場は写真が禁止されていて叶わなかったのがとても残念です。


共通テーマ:日記・雑感