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臓器提供意思登録を行ないました [●●を使っている]

以前、インターネットを通じて登録申請をしていた日本臓器移植ネットワークから仮登録のお知らせが届きましたので、昨夜、本登録を行ないました。7月17日の法改正に伴い、本人の臓器提供の意思が不明な場合にも、家族の承諾があれば臓器提供が可能となりましたので、本人の臓器提供意思登録という行為自体に以前ほどの重要性は薄れたとも言えます。しかし、仮に私が何も意志表示しないまま、脳死という自体に陥った時の家族の心理的な負担を予め取り除いてあげる上で、(家族の署名を含めた)本人の意思登録はそれなりの意味があります。
今回、私が意思登録をした本当の狙いは、移植にあたって親族への優先権をきちんと確保したいということにありました。例えば、家族で旅行中に事故にあい、私は脳死状態、家族のうち、仮に長女は臓器提供を受ければ助かるという状況となった時に、私は自分の臓器をなんとか優先的に長女に提供する機会を確保したかったのです。
臓器移植の問題については、脳死をもって、「私」という人間が死んだと言えるのかどうか(納得出来るかどうか)が重要な問題となります。私は直感的ではありますが、さほど抵抗感なく「脳死=死」という考えを受け入れています。私にとって己の死は、恒常的に自我が失われ、二度と回復できない状態であることです。また一方で、(臓器移植が行われ)私の臓器が他人の体の一部となって働き続けることに、ロマンティックな想いも持っている自分がいます。ある意味矛盾していますね。
これからも、この問題というか「死」について、私は考え続けるのでしょう。それは今、生きている以上、誰もがぶつかる壁です。以前は絶望感を持って、この問題に接していた私も、年をとるにつれて、もう少し柔軟に考える事ができるようになっているようです。そういう意味では(前回の記事とは逆になりますが)年を取ることもそんなに悪くはないことのようです。

臓器提供意志表示カード.gif
写真は臓器提供意志表示カード。親族に対し臓器を優先的に提供する意思を表示する場合は、インターネットを通じての登録が簡単なようです。

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