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小関郁 ヴァイオリンリサイタル(2010.11.11 やなか音楽ホール) [演奏会ノート]

小関郁 ヴァイオリンリサイタル
ピアノ:大伏啓太

1.J.Sバッハ  無伴奏パルティータ第3番 ホ長調 BWV.1006
2.E.ショーソン 詩曲 Op.25
3.E.イザイ   無伴奏ヴァイオリンソナタ第6番 Op.27-6 ホ長調
4.C.フランク  ピアノとヴァイオリンのためのソナタ イ長調
(アンコール)
5.E.イザイ   子供の夢

現在、東京藝大の大学院に在籍している小関郁さんのリサイタル。収容人員100人程度の小さなホールでの演奏会だったが、聴衆で満席だった。仕事の関係で着くのが遅くなり、ショーソンの詩曲から聴く。素直でとても好感のもてる演奏。こうした若い人の演奏会というのも、フレッシュで良いものだと感じた。暖かく見守ってあげたいと思う。
(これは彼女の演奏そのものにはまったく関係のないことだが)演奏会場の下を地下鉄でも走っているのか、時々ほんの僅かながら「ゴー」という音が聴こえ、せっかくの演奏を聴きにくくしたのが、とても残念だった。
小関郁さんが師事していたヴァイオリンの先生に、次女が習っていたこともあり、その先生を含め、何名かの関係者の方と挨拶する。次女は今も趣味でバイオリンを習っているが、一時期は本格的に音楽の道に進めればと(親が勝手に)考え、望んでいた。そうした経緯もあり、小関郁さんのように、その道に進み、そして真摯に極めようとしている、若く、才能に恵まれた逸材に接すると(親として)少し複雑な思いに囚われる。
「音楽」にプロもアマもないじゃないかと自分の親バカぶりと偏狭な器量に苦笑する。その後、音楽を「(小関郁さんのように)演奏する」ことと「(私のように)聴くこと」の(根本的な)違いについて、つらつらと考えながら帰路についた。

小関郁ヴァイオリンリサイタル.jpg
写真は「小関郁 ヴァイオリンリサイタル」のチラシ

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