先週末、久しぶりに帰省しました

先週末、久しぶりに九州の実家に独りで帰省しました。両親は、現在、祖父母が住んでいた家に住んでおり、私にとっては、（自分の生まれ育った場所ではないため）地縁が薄いこともあり、両親に逢うこと以外に他に楽しみがあるわけでもないのですが、それでも幼い頃からもう何十回も訪れていますので、その土地には淡い郷愁のようなものも感じるようになっています。最近になって父母の家の周りにも多くの家が建つようになってはきましたが、それでも鄙びた田舎で、久しぶりにのんびりした時間を過ごし、精神的にもリフレッシュすることができました。美味しい白身魚の刺身を食べ、美味しい地酒を熱燗で飲みながら、今回、私が新築した家や家族の様子、それまでに至る苦労話などを交え、両親との楽しい晩ご飯の時間は過ぎていきます。父は80歳を超え、母も、もう70代半ばを超えていますが、思ったより元気そうだったのが本当になによりでした。
私は不肖の息子で、高校生のころから、両親に迷惑や心配ばかりをかけてきました。この歳になっても、まだ心配の種という、なんとも情けない（というか、どうしようもない）中年男なのですが、もう、いい加減しっかりして、両親を安心させてあげたいと本心から思いました。
母は短歌が趣味で、テレビで自作の句が紹介されたり、賞を頂いたりしているのですが、帰省した翌日、母が、昨夜作ったという、自作の短歌を披露してくれました。

家を建て、義父母（おや）との同居始む息（こ）の、白髪増えたる寝顔眺むる　　　

親というのは、本当にいつまでたっても親ですね。私は幸せ者だなと改めて感じた次第です。


写真は、帰省したときにお燗にして飲んだ地元のお酒である「智恵美人」（中野酒造）。けっして派手ではないのですが、味わいがあって良いお酒でした。　お勧めですよ。