SSブログ

「青い体験」を始めとするイタリア映画を観たことは私にとって、甘酸っぱい思い出の一つです [映画を観ている]

前の記事で映画音楽としての「おもいでの夏(Summer knows 1971年)」の事を書きました。この映画は少年と成熟した女性とのひと夏の経験を描いた、とても美しく、その映像美は芸術と言っても良いレベルの作品ですが、こうした『「筆おろし(少年の初体験)もの」と呼ばれるジャンル(下品な書き方で申し訳ありませんが、これはWikipediaからの引用です)』の映画というと、むしろ、昔、もう30年以上も前になりますが、深夜テレビで放映された「青い体験(Malizia 1973年)」「続・青い体験(Peccato Veniale 1974年)」「課外授業(Lezioni Private 1975年)」といった1970年代に作られたイタリア映画(これ以外でも「青い経験(GRAZIE NONNA)」といった作品もありました)の方が私と同世代の方々(40代後半~50代前半の男性)にとっては特に印象深いものがあるのではないでしょうか。中高生のころ、家族にバレないよう、居間のテレビの前で布団(毛布)を被って、テレビの音量を最小限に絞って、息を殺しながら、夢中になって、この手の映画を観た思い出をお持ちの方は私以外にもいらっしゃるかと思います。(苦笑)

今となってみれば、なんともたわいもないお色気映画ということになるのでしょうが、当時、田舎の中高生だった私に強烈な印象を残しました。これが私のヰタ・セクスアリスの始まりということになるのでしょう。思春期の少年にとって成熟した美しい女性というのは特別な意味を持ちます。私が中学、高校生の時に、このような映画に接することが出来たのも、今思えばある意味、幸運だったのではないか、などと思ったりします。

ちなみに、「青い体験」と「続・青い体験」は日本ではVHSでは発売されたものの、未だDVD化はされていない(海外版は入手可能)ようで、オークションを見るとVHSでもかなりの高値で取引されているようです。幸運な事にYoutubeで「Malizia」は、2011年5月11日時点では、一部を除くほぼ全編(1~9のファイルに分けてアップされているのですが、なぜか8だけがありません)を観ることができます。私と同世代の方ならば、中高生の頃の甘酸っぱい思い出がよみがえるかと思います。

ラウラ・アントネッリ.jpg
写真は「青い体験」「続・青い体験」でヒロインを演じたラウラ・アントネッリ(Laura Antonelli)。Wikipediaで検索すると、「ラウラ・アントネッリはその後、『青い体験』の続編とも言える『Malizia 2000』のオファーを受けたが、撮影中にしわを隠すためコラーゲンを注入する手術を受けて失敗した。」という、なんとも私にとってはショックというか、やるせなくなる記事が載っています。(彼女は1941年生まれですから、2000年には59歳だったということになります)

課外授業.jpg
こちらは「課外授業 デジタル・リマスター版」(DVD)。ヒロインのキャロル・ベイカー(Carroll Baker)は1931年生まれですから、当時既に44歳ということになりますが、彼女の匂い立つような色香は今、見てもちょっとドキドキします。


共通テーマ:日記・雑感