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昨夜、帰りの電車の中でハービー・ハンコックの「洪水」を聴きました [音楽を聴いている]

5月に入って宴席が続いていた上、先週末に帰省したこともあり、昨夜の帰りの電車の中では、強い疲労感を感じていました。そこで一つ気合を入れようと聴いたのが、ハービー・ハンコック(Herbie Hancock 1940年~ )の1975年の日本、東京の中野サンプラザ、渋谷公会堂でのライブ演奏が収められた録音である「洪水」です。
その演奏はまさしく1970年代のジャズファンクの典型とも言えるもので、とてもグルーヴィーかつエネルギッシュなものです。正直、全ての演奏がメチャクチャ、カッチョいいのですが、特に2曲目の「アクチュアル・プルーフ」が私のお気に入りです。「処女航海」「ウォーターメロン・マン」そして「カメレオン」も入っている上、アコースティックとエレクトロニック両方の演奏が聴けますので、ある意味、70年代中期までのハービー・ハンコックの集大成とも言えるアルバムです。
もう20年以上前になるのですが、私は新婚旅行でニューヨークに行った時に、確かブルーノートだったかと思うのですが、ハービー・ハンコックのアコースティックバンドでの演奏を聴いたことがあります。その時は、ちょうど留学していた大学の先輩を通じて、紹介してもらい、ライブの後、個人的に一緒の写真を取らせてもらったりしました。彼はとても気さくで、人懐っこい笑顔がとても印象的でした。
ジャズは生演奏に限るという意見には私も賛成ですが、こうした体験もあるためか、私にとってハービー・ハンコックは、一番ライブの似合う演奏家です。また、どうも人生の中で中学~大学時代の音楽体験が一番、その後の音楽への嗜好に影響を与えるらしく、私にとっては1970年代半ば~1980年代半ばの音、まさしくその最初にあたる、この1975年の演奏は特別なものとなっているようです。
是非、一度聴いてみてください。とびっきりにジャジーでファンクな「音」の洪水を浴びることができますよ。

洪水.jpg
写真はハービー・ハンコック「洪水(Flood)」(CD)、このジャケは70年代の雰囲気を上手く伝えていますね。

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