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飯田隆著「言語哲学大全Ⅱ 意味と様相(上)」を読み始めました [本を読んでいる]

以前の記事で、ちらっと、ここ2週間ほど飯田隆著「言語哲学大全Ⅰ 論理と言語」を読んでいると書きましたが、この本については先週のうちに、とりあえず一旦は読み終えました。「とりあえず」だの「一旦は」と、まわりくどい但し書きになっているのは、私が今回、読んだ限りでは、この本に書かれていることの半分もしっかりと理解できていないと思ったからです。
「言語哲学大全Ⅰ 論理と言語」においては、現代論理学の扉を開いた二人の哲学者、フレーゲとラッセルについて、特に言語哲学の面から、その理論の紹介と、それぞれの理論の持つ矛盾点や課題について詳しく書かれています、そしてその解決の方向性(「言語の社会性」という言葉に集約される)についても、朧気ながら示されるという内容でした。私の貧弱な頭では、とても通勤電車の中で適当に読んで理解できるような内容ではなく、(私の場合だと)専用のノートに要点を纏めながら、一文一文、吟味しながら読んでいかないと、しっかりと理解することができないレベルでした。そこで、もう一度、きちんと再読すべきかどうか迷ったのですが、今回は敢えて続編の「言語哲学大全Ⅱ 意味と様相(上)」を読むこととし、今日から読み始めました。
一つの学問、たとえば今回のように、哲学を勉強するにあたっては、ジグソーパズルを一つ一つ埋めていくようにしながら、知識と理解を積み上げていくという方法(今回で言えばもう一度再読し、理解を深めていくという方法)が一番だと思うのですが、一旦全体を俯瞰していきながら、敢えて通読に徹し、関連する色々な書物を読みながら、次第に霧が晴れるかのように全体の風景を見渡すことができるようになるという方法もあるのではないか、そう思い、続編を読み始めた次第です。まあ、ダメなら、また戻れば良い訳だしと気楽に考えています。

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写真は飯田隆著「言語哲学大全Ⅰ 論理と言語」(勁草書房)

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