SSブログ

ドゥランテの合奏協奏曲は情感溢れる曲です [音楽を聴いている]

この一ヶ月ほど、ブログの更新を怠っていました。今日から少しずつ再開していきたいと思います。また宜しくお願い致します。
今年はバロック音楽(特にイタリア)と現代音楽を意識しながら聴いています。この間、横浜の中古レコード屋(レコファン)で、複数枚購入の割引を加えると、なんと200円程で投げ売りされていたイ・ムジチ合奏団のイタリアンバロック作品集のLPを購入し、聴いてみて、初めて知った作曲家がフランチェスコ・ドゥランテ(Francesco Durante, 1684~1755年)です。
イタリアの後期バロック音楽の作曲家(特に宗教音楽中心)ですが、むしろ教育者としての名声が高く、弟子にはジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージやレオナルド・ヴィンチといった作曲家がいます。その音楽は、非常に情感溢れるもので、その美しいメロディは特に日本人好みといってよいかと思います。非常に興味深いものでした。
早速、他の作品も聴きたいと思い、探してみたのですが、CDもあまり出ていないようです。LPではコレギウム・アウレウム合奏団が1962年に録音した合奏協奏曲集がとても評判が良い(ACCディスク大賞も受賞しています)ようでしたので、オークションで300円(安いっ!)で落札して聴いてみました。
とても美しく、そして流麗なイタリア後期バロック音楽がそこには展開されていました。哀感というか、センチメンタリズムすら感じる、その音楽は、逆にそれゆえクラシック音楽の歴史の中に埋もれてしまったのでしょうか。そんなことをつらつらと感じながら、私はこの曲集を聴きました。また一人、私にとって大切な作曲家が増えました。もし良かったら、ドゥランテの合奏協奏曲を聴いてみてください。決して後悔しないことを保証しますよ。

3c004ea13aaf2c8e9e435c9d144c3961.jpg
写真はコレギウム・アウレウム合奏団「ドゥランテ合奏協奏曲集」(LP)

共通テーマ:日記・雑感