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中古レコード屋でIvan LinsのLPを入手しました [音楽を聴いている]

この週末の日曜日、私は久しぶりに一人で横浜の中古レコードショップ(レコファン横浜西口店)を訪れました。CDの方が扱いやすいのは重々承知しているのですが、未だCD化されていなかったり、CDでも廃盤になって久しいものが手に入るということで、私は時々中古レコードを購入します。もしかしたら、当時のお小遣いでは、なかなか高くて買えなかったレコードが、(中古とはいえ)今では非常に安価で購入できるという、お得感の方こそ、私を中古レコードの購入に走らせている一番の理由かもしれません。昔、果たせなかった夢を今、実現しているという訳です。
この日も、一通り中古LPのクラシックコーナーを眺め、ギオマール・ノヴァエス(Guiomar Novaes 1895~1979年)のショパン作品集やフリードリヒ・グルダ(Friedrich Gulda 1930~2000年)のアンコール集などを物色していたのですが、隣のワールドミュージックのコーナーで見つけたのがイヴァン・リンス(Ivan Guimarães Lins 1945年~ )が1983年に出した「Depois Dos Temporais」のLP(ブラジル盤)です。この作品は以前CD化されたようなのですが、廃盤となって久しく、なかなか聴くことができなくなっています。以前にも書きましたが、私はイヴァン・リンスが大好きで、彼の作品を見つけると見境なく買ってしまうところがあります。値札を見ると1980円と中古レコードとしてはかなり強気の値段設定だったのですが、これを逃すと一生聴けないかも(iTunes Storeで聴くことはできるのですが)と無理やり自分を納得させ、思い切って購入してみました。(現在、レコファン横浜西口店では5枚以上レコードを買うと、一枚200円割引してくれるので、結局私は1780円で購入したことになります。この日は結局、総額4500円程度と、私にとっては懐にはかなり痛いながらも、とても楽しい出費となりました)
早速、家に帰り、自室にしている屋根裏部屋にセットされたステレオでかけてみました。彼の歌が始まったとたん、周りの景色は一変し、秋はその色を深めたようです。憂いを帯びた親しみやすいメロディーラインと非常に凝った、見事なアレンジが展開されていきます。特にアルバムタイトル曲の「Depois Dos Temporais」は、80年代のイヴァン・リンスを代表する名曲ですし、他の収録曲も親しみやすく、情感溢れる曲ばかりで、思わず笑みがこぼれます。
日本の秋の風情に、イヴァン・リンスの少し憂いを含んだメロディはぴったりですね。本当に素晴らしいメロディーをありがとう。いつか彼のライブを生で聴いてみたいと思っています。(これまで彼はちょくちょく来日しているんですよね。もう67歳ですから、本当になんとかして聴かないと、もう生で聴くことはできなくなってしまうかもしれません)

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写真はイヴァン・リンス「Depois Dos Temporais」(LP)

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