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横浜にある、古くからのバーを訪れました [お酒を飲んでいる]

昨夜は、年に何回か集まっては飲んでいる会社の同僚二人(私を含め、全員が神奈川県在住)と、久しぶりに東神奈川でお酒を飲みました。結局、三軒はしごしたのですが、最後に訪れたのが瑞穂埠頭(ノースピア)へ渡る瑞穂橋のたもとにある、1954年から続く、伝説のバー「スターダスト」です。

このバーのことは、昔から知っていて、前から一度は行ってみたいと思いながら、タクシーでしか行けない場所にあることもあって、これまで(昼間、車で行って、お店の外観を確認したことはあるものの)実際に訪れることはありませんでした。今回、やっと念願がかなったという訳です。古きアメリカを思わせる、古びたバーの外観を眺めながら、お店の中に入ると、ここが日本とは思えない、アメリカナイズされた、黒を基調とした、なんとも枯れた感じの、一回も訪ねたこともないのに、何故か懐かしさを覚えるお店の雰囲気に魅せられました。入ってすぐの壁に置かれている骨董品のようなジュークボックスからは、磨り減ったEP盤から、1950~70年の名曲が流れていて、窓からは横浜の港の夜景を望むことができます。今にも廃墟(失礼!)となってしまいそうなものの、首の皮一枚でつながっているというか、なんとか踏ん張っている姿は殆ど「奇跡」といっても良いと思います。ここで飲んでいると、時間と場所の感覚が次第に麻痺してきます。思わず嬉しくなって、お財布から小銭をとりだすと、ジュークボックスに入れ、何曲かリクエストしてみました。

プレスリーの「ラブ・ミー・テンダー」、カーペンターズの「プリーズ・ミスター・ポストマン」、そしてイーグルスの「ホテルカリフォルニア」などなど…ジュークボックスのレコード回転数が少し遅くなっているせいか、少しピッチが低くなってしまっていますが、それが逆に味になっているような気さえします。私は、ここで聴いた音楽を忘れることはないでしょう。本当に居心地が良くて、いつまでも心地よくお酒が飲めそうです。

いつの間にか、もう既にかなり遅くなってしまっていることに気づき、慌ててお店のマスターにタクシーを呼んでもらい、私たちはそれぞれ帰ることとしました。それにしても横浜には、この「スターダスト」を始め、福富町の「クライスラー」(1950年~)や曙町の「アポロ」(1964年~)など、古くからの、横浜らしい雰囲気を残すバー(どのお店もジュークボックスを備えているのが共通点)が沢山あります。もう、のべ20年近く、横浜に住んでいますが、飽きることはありません。

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写真は横浜 瑞穂橋のたもとにあるバー「スターダスト」

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写真は後日、「スターダスト」を訪れた時に、近くにいた子猫。かなり人に馴れていて、私が近くづとしきりに甘えてきたので、暫くの間、体を撫でてあげました。「スターダスト」でも猫を飼っているようですが、この子猫はどうも野良のようです。