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昨夜は久しぶりに自宅でSPレコードを聴きました [●●を使っている]

昨夜は久しぶりに自宅でSPレコードを聴きました。
私がSPレコード再生に使っているのは、Vestax社のHandy traxという、安価なポータブルプレーヤーです。Handy traxはSPレコード再生に必要な78回転に対応している(その上、ピッチコントロールも可能)だけでなく、SP専用針(VR-1SPP)までオプションで用意されています。私はこのプレーヤーの針をこのSP専用針に付け替えて(針の交換作業自体は非常に楽です)、SP専用再生機として使っています。ただ、このプレーヤー、内蔵のスピーカーが貧弱なので、今回、プレーヤーのヘッドフォン端子に、(先日入手した)オーディオテクニカの外付けモノラルスピーカー(AT-SPG50)を接続して聴いてみました。(このプレーヤー自体はステレオのLine Out端子も備えているので、アンプに接続した本格的なオーディオ再生も可能です)

こうして、とても手軽な装置を使って、昨夜、SPレコードを聴いたのですが、実際に聴こえてくる音は、とても素晴らしいものでした。聴いたのは以前も紹介したポーランド生まれの女性ピアニスト、マリラ・ジョナス(Maryla Jonas, 1911~1959)のシューベルトの即興曲です。この録音はCD化もされているのですが、オリジナルのSP盤で聴くのは格別で、より印象が深まるような気がします。このレコードは、アメリカのネットオークションで、非常に安価(送料の方が高かったくらい)で入手したのですが、盤自体は非常に状態が良く、キズ一つついていないものでした。

本来なら、SPレコードは、本格的な蓄音器で再生したほうが良いのかもしれませんが、鉄針は盤を早く痛めてしまうとも聞きますし、こうした石を使った、現代の専用針で、手軽に電気再生を楽しんだ方が、そうした心配は少ないかと思います。また、SPレコード自体、海外のオークション等を使えば、かなり安く(一枚100~500円程度)入手できますので、私は、今後積極的にSPレコードを楽しんでいこうと思っています。

また、こうしたSPレコードは、なんといっても古いものですので、カビがついていたり、汚れたものも多い(今のところ、幸運にも私は、入手するまで未通針だったと思われる、非常に状態の良い盤しか持っていません)のですが、メンテナンスには、ホームセンター等で売られているアルカリ電解水の洗浄液が良いようです。洗浄液といっても水ですから、盤を痛めることはないとのこと。スプレータイプのものならば、直接ふりかけて、ふき取って一日位陰干しすれば良い(LPレコードに使っても良い)ようです。今後、汚れた盤を入手した時には、この方法を試してみようと思っています。

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写真は自室のSPレコード鑑賞システム。こんな安価な装置でも、とても良い音で鳴ってくれます。SPレコードの再生にあたっては、盤に応じてピッチの微調整が必要となる場合が多いのですが、このHandy traxはそういた小技も使えるところが何と言っても素晴らしいですね。

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