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最近はラモーのクラブサン曲集を良く聴いています [音楽を聴いている]

最近はジャン・フィリップ・ラモー(Jean-Philippe Rameau 1683~1764年)のクラブサン曲集を良く聴いています。ラモーはフランソワ・クープラン(François Couperin 1668~1733年)とほぼ同時代のフランスの作曲家ですが、クープランより15歳年下で、その上長生きしたこともあり、クープラン以降の作曲家として認識されることもあるようです。

ただ、このラモーのクラブサン曲集は1706年から1728年にかけて作曲されていますので、クラブサン曲集に関してはクープランと同時代の作品となります。作品はクープランの作品と比べると、リズムやメロディにおいて前衛的とも称されるようですが、繊細かつ情緒に富んだもので、じっくり聴けば聴くほど味わい深いものです。

私が聴いている録音は廉価盤レーベルとして有名なBrilliant Classicsでのピーター・ヤン・ベルダーによるハープシコードによる演奏ですが、鮮やかなでとても聴きやすいものです。どうもピノックの演奏がとても良いらしいのですが、今は入手が困難となっているようです。

ピアノでの演奏となりますと、何と言ってもマルセル・メイエ(Marcelle Meyer 1897~1958年)の演奏が有名で、また、とても優れたものです。この録音はパブリックドメインとして、ネットでも公開されていますので、簡単にダウンロードして聴くことができます。

クラブサン曲集の中では1724年のクラブサン曲集第二番(第3組曲)の6曲目「ミューズたちの語らい("L'Entretien des Muses)」や1728年の新クラブサン曲集第一番(第4組曲)の1曲目「アルマンド(Allemande)」が特に好きですが、その他の曲も素晴らしいものばかりです。まだ聴いていらっしゃらないようでしたら、是非一度聴いてみて下さい。お勧めですよ。

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写真はピーター・ヤンベルダー「Complete Harpsichord Works」。趣味の良いイネガル奏法が心地よく耳に響く、良い演奏です。CD三枚組ながら、ネットでしたら2000円程度で入手することができます。他に、私が所有しているラモーのクラブサン曲集となりますと、選集になりますが、ロベール・ベイロン=ラクロワが1970年に録音(こちらは55年モノラル録音に続く二度目の録音となります)したCD(エラート盤)があります。こちらは現代の演奏法とは異なりますが、雰囲気のある優美な演奏が特徴的です。


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