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九州の実家で大分県の地酒を楽しみました [お酒を飲んでいる]

一月に続いて二月も、田舎の土地の境界や権利関係の整理のため、九州の実家に帰省しました。以前にも書いたように、実家は大分県にあるのですが、私自身は東京の大学に進むまで、父の仕事の関係で、長く福岡県北九州市に住んでいたこともあり、大分県には地縁のようなものはあまりありません。その上、今は母が独り住まいをしているこの実家も、亡き父が養子先として行ったところとなりますので、私にとっては、昔、おじいちゃん、おばあちゃんが住んでいたところといった感覚です。とはいえ、こうして何度も帰省しているうちに、なんとなく、実家やこの周辺の土地に対する情のようなものも育ってくるのも事実です。

大分県というと、関あじ、関さば、城下かれいといった海産物やかぼすが有名ですが、焼酎やワイン、そして日本酒の美味しいところでもあります。私は実家に帰省するたびに大分県の地酒を飲むのを楽しみにしています。そこで今回は、二月に帰省した時に飲んだ日本酒を幾つか御紹介したいと思います。

まずは大分県豊後大野市の浜嶋酒造合資会社のお酒「鷹来屋五代目 純米吟醸雄町」です。その名の通り、岡山県産の雄町米で作ったお酒(雄町米80%、山田錦20% 精米歩合:55%)となります。雄町米を使ったお酒は、どちらかというとしっかりとした、あじわい深い味となることが多い気がします。このお酒はまさしくそうした、お米本来の上品な味を楽しむことができる素晴らしいお酒でした。私は大分県の地酒の中でも、この「鷹来屋」が一番好きです。「完璧な食中酒」という言葉がぴったりかと思います。是非、機会があれば、飲んでみて下さい。お勧めですよ。

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写真は浜嶋酒造合資会社「鷹来屋五代目 純米吟醸雄町」

そして今回、初めて飲んだお酒が大分県宇佐市の三和酒類株式会社のお酒「和香牡丹 特別純米 雄町」です。三和酒類は焼酎の「いいちこ」で有名な会社ですが、ワイン(「安心院ワイン」)やリキュールやブランデー、そして、日本酒も生産しています。この「和香牡丹 特別純米 雄町」は大分県産の雄町米のみで作られたお酒(精米歩合:55%)となります。初めてのお酒、それも焼酎メーカーが作った日本酒ということもあって、びくびくしながら飲んだ(苦笑)のですが、これは本当に美味しくて、素晴らしい日本酒でした。「鷹来屋」同様、味に深みがあります。こちらも食中酒としてまさしくトップクラスのお酒ですね。私は三和酒類の関係者では決してありませんが、焼酎と言い、ワインといい、日本酒といい、このメーカーの生産するお酒は常に本気というか、レベルが非常に高いなあといつも感心してしまいます。写真を観て頂ければお分かりになるかと思いますが、「2014」と生産年を記しているところに、この会社の矜持のようなものを感じます。日本酒専業メーカーに決してひけをとらないというか、ある意味、更なる可能性すら感じさせるお酒です。

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写真は三和酒類株式会社「和香牡丹 特別純米 雄町」。ちょうど帰省中に実家で読んだ大分合同新聞で、このお酒のことが紹介されていたのが、購入し、飲むきっかけとなりました。その記事はサイトでも公開されているので、もし良かったら読んでみて下さい。(→https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/02/19/214214562

今回、私は、こうして雄町米を使った大分県の地酒を存分に楽しみました。どちらも本当に美味しい日本酒(食中酒)でした。是非、機会があったら、ためしてみてください。飽きのこない、味わい深い味を楽しむことができますよ。

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写真は、今回、帰省時に母と一緒に別府市美術館を訪れたときに、その近くの別府湾からみた高崎山の景色。少し春の気配を感じさせる穏やかな天気でした。別府市美術館は今回初めてだったのですが、鄙びた雰囲気ながらも素晴らしい展示物の数々に感心しました。また母は、学生時代の恩師となる、美術の先生の方々の作品を観ることができ、とても感動していました。母が喜んでくれて本当に良かったです。


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