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ふとしたきっかけでスリー・ディグリーズのLPを手に入れました [音楽を聴いている]

今年の3月下旬に、多発性筋炎により一ヶ月強の入院、二週間近くの自宅療養を経て、5月16日から会社に出社して早くも三週間が経とうとしています。なんとかやっと、この生活に慣れてきましたが、筋炎と(服用している薬の副作用である)ステロイド筋症により、私の大腿部の筋肉と筋力はかなり落ちてしまっていて、階段は未だに手すりなしでは登れません。これから、この体とうまく付き合いながら、少しづつ自身の体調と体力の回復を図っていきたいと思っています。

前の記事で皆川達夫著「バロック音楽」(講談社現代新書)を読み終えたことを書きましたが、その日の夜、なんとなく一人、リラックスした時間を過ごしたいと思い、久しぶりに東急線沿線にある、バロック音楽と美味しいコーヒーを楽しむことができる喫茶店(学芸大学駅「平均律」)を訪れました。そして酸味が仄かに効いたモカブレンドとクラシック音楽を楽しんだ後、夕食までの間、少し商店街を散策してみることにしました。商店街の先に一軒の古本屋さんを見つけ、店内に入ってみると、そんなに多くはないものの、中古レコードも売っています。そして見つけたのがスリー・ディグリーズのセカンドLP「The Three Degrees」(1973年)です。

中古LPでも、クラシックと違ってソウルミュージックの場合、聴き込まれていたり、手荒に扱われていたりして、盤やジャケットが痛んでいるケースが多いのですが、このレコードに関してはジャケットに痛みは殆どなく、レコードにもまったくキズがありません(というか未通針かと思われるほど、綺麗です)。良く見てみると、このレコードは米国盤でした。このレコード、日本では来日記念盤として売られ、大ヒットしたこともあって、国内盤の中古LPは沢山流通しているのですが、オリジナル盤は珍しいと思います。多分、前の持ち主がコレクションとして大切に保管していたのではないでしょうか?実はこのレコードは中ジャケットのメンバーのシースルー写真がとてもセクシーなことでも有名でして(汗)、好事家にとっては気になるアルバムとなっています。このお店では中古レコードは一枚500円とのことでしたので、早速購入し、大切に家に持ち帰りました。

私にとってスリー・ディグリーズは、特別なボーカルグループです。特に最大のヒット曲となった「天使のささやき(「When Will I See You Again」)」は私にとって洋楽、ソウルを知るきっかけとなった曲で、小学校高学年の時にNHKのテレビ番組「ビックショー」で、スリー・ディグリーズが日本語で歌った「天使のささやき」を初めて聴いた時の驚きは今でも忘れることはできません(この「ビックショー」の放送は以前、Youtubeにアップされていたのですが、今は残念ながら削除されているようです)。この日本語ヴァージョンの「天使のささやき」は「The Three Degrees International」というアルバムに収められていて私の愛聴盤となっています。

こうして、ふとしたきっかけで、思いもかけず私にとって一生の思い出となるレコードを入手することができて、とても嬉しいです。こういうことがあるので古本屋さん巡りは止められないですね。また一つ、私の大事な宝物が増えました。

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こちらが今回、入手したスリー・ディグリーズのセカンドLP「The Three Degrees」(1973年)

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そしてこちらが日本語バージョンの「天使のささやき」は収められている「The Three Degrees International」(CD)。武蔵小山にあるソウルバーを訪れると、マスターがいつも、この日本語ヴァージョンをかけて歓待してくれるのは、私の隠れた自慢です。


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