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パリで「ミシェル・ウェルベック」展が始まったようです [本を読んでいる]

昨夜、会社の宴席を終え、帰宅し、居間で新聞(朝日新聞夕刊)をパラパラとめくっていると、パリのパレ・ド・トーキョーでミシェル・ウェルベック(Michel Houellebecq 1958年~)の展覧会「Rester vivant(生きてあり続けること)」が始まったとの記事が載っていました。

これまで何度も書いていますが、ミシェル・ウェルベックは、フィリップ・クローデル(Philippe Claudel、1962年~)と共に、私にとって特別なフランスの作家です。この記事を書いた美術史家の飯田氏によれば、展覧会を観た後、

「出口に着く頃、彼の小説を読み終えた後のように、不穏なビジョンが圧倒的な現実性を獲得したように感じた」(2016年6月28日付朝日新聞夕刊「海外通信」記事からの抜粋)

とのことですが、彼の小説の特質を的確に表現していると思いました。ウェルベックにしてもクローデルにしても読み終えた時に私が感じるのは、「個人」そして「コミュニケーション」の不能性という、極めて現代的な問題提起です。

こういう展覧会には是非、行ってみたいものです。ただ、私の場合、残念なことにフランス語はまったくダメなので、観ても詩の内容も理解できず、あまりピンとこないのかしら(涙)?
とりあえず、彼らの新作の日本語訳がでるのをひたすら待ち続ける毎日です(汗)。

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写真は2016年6月28日付朝日新聞夕刊「海外通信」記事の切り取り。写真をクリックして頂ければ拡大して記事を読むことができます。


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