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半年ぶりに九州の実家に帰省しました [音楽を聴いている]

昨年の話で恐縮ですが、11月下旬の甥の結婚式に参列するため上京していた83歳の母が帰るのにあわせて、11月末から4日間ほど、私も母の付き添いという名目で半年ぶりに九州の実家に帰省しました。以前にも書きましたが、実家は大分県にあるのですが、私自身は此処には住んだことがありません。私にとってはあくまでも今の実家は祖父母の住んでいた家という感じです。とはいえ、何回も帰省するうちに、それなりの情みたいなものが私の中で育ってきている事も事実です。

久しぶりの実家でしたが、周囲も含め、特に変ったところはなく、一安心しました。いつも帰省したときに立ち寄る酒屋さんで地酒を何本か、また、近くの農協のスーパーでお刺身や、お豆腐、鶏飯のおにぎりなどを買って、鯛のあら煮や常夜鍋をはじめとする食事やお酒を楽しみながら、数日間、のんびりと過ごし、心身ともにリフレッシュすることができました。

帰省時の楽しみの一つが、実家に置いているレコードを聴くことです。今回も色々なレコードを引っ張り出して聴いてみたのですが、特に印象に残ったのがアート・ペッパー(Art Pepper 1925~1982年)の1976年のアルバム「ザ・トリップ(The Trip)」の中の一曲「おもいでの夏(The Summer knows)」です。このレコードは大学時代に入手したのですが、当時もこの曲の演奏が好きで、何度も聴いた記憶があります。アート・ペッパーの感情のこもった演奏と、それを支えるジョージ・ケーブルス(George Cables)のピアノ、デビット・ウィリアムス(David Williams)のベース、そしてエルビン・ジョーンズ(Elvin Jones)のドラムもすばらしいです。

こちらも以前に書きましたが、「思い出の夏」の演奏ではアート・ファーマー(Art Farmer 1928~1999年)の演奏が大のお気に入りなのですが(その事を書いた記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2011-05-09、アート・ペッパーの方が彼自身の思い入れというが切実感のようなものを強く感じます。まさしく名演奏だと改めて思った次第です。


こちらがYoutubeにアップされている、アート・ペッパーのアルバム「ザ・トリップ(The Trip)」の中の一曲「おもいでの夏(The Summer knows)」

また、こちらはレコードではありませんが、母がピアノで練習している曲(ショパンのノクターン遺作 ハ短調 op.posth)で、演奏上の参考にとYoutubeで探してあげていたときに見つけて、とても感心したのが、ブリジット・エンゲラー(Brigitte Engerer 1952~2012年)が弾いたショパンのノクターンです。

ちなみにブリジット・エンゲラーについて書いた記事はこちら
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2015-02-09
そして、往年の女流ピアニストのショパンのノクターン演奏について書いた記事はこちら
http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2014-08-28
となります。興味を持たれた方は是非、見てみてください。


こちらがYoutubeにアップされているブリジット・エンゲラーのショパン ノクターン集。収録曲と演奏開始時間については以下のサイトの記事が参考になります(勝手に紹介していますが、もし問題がありましたらご連絡ください。すぐに削除します)。
http://c3plamo.blog.fc2.com/blog-entry-1981.html?sp

驚いたのはYoutubeでの再生回数でして、なんと三千万回(2018年3月時点)を超えています。演奏は少しゆっくりとしたテンポで、まさしく中庸という言葉がぴったりの、情感溢れたものです。これは本当にすばらしい演奏ですね。ショパンのノクターンについては曲の良さもあってか、名演奏が多いのですが、その中でも「Top of the line」に位置づけられるかと思います。是非、一度聴いてみてください。

帰省中は他にも、母と一緒にリサイクルショップ巡りや親戚の家を訪ねたりしました。また、私が小学校高学年の時(もう45年程前…)に夢中になって撮った蒸気機関車の写真を、母に探して貰ったりしながら、のんびりと充実した時間を過ごすことが出来ました。

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九州の実家から横浜の自宅に帰る飛行機から眺めた富士山。写真を左クリックして頂くと大きくして観ることができます。


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