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東京国立近代美術館で開催されている「生誕150年 横山大観展」を観ました [絵画を鑑賞している]

4月25日(金)は有給休暇を貰って、午前中は横浜市立みなと赤十字病院で、私が患っている多発性筋炎の定期的なメディカルチェックを受けました。その後、家族(家内、次女)と共に車で東京まで行き、久しぶりに神保町の「Bondy(本店)」でビーフカレー(私は大盛り)を食べ、それから東京国立近代美術館で開催されている「生誕150年 横山大観展」を観ました。

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こちらのポスターに載っている「群青富士」は展示時期が異なり、現物を見ることはできませんでした。

ご存知の通り、横山大観(1868~1958年)は「近代日本画壇の巨匠であり、今日「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる、線描を抑えた独特の没線描法を確立した」(以上、Wikipedia「横山大観」の解説文からの引用)日本画家です。私はこれまで、2013年に横浜美術館で開かれた「横山大観展‐良き師、良き友」(その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2013-10-07、2016年に大分県の実家近くの日出町の二階堂美術館において開催された特別展「二階堂コレクション 横山大観の世界」展を観たので(その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-10-11、横山大観の作品をこのようにまとめて観るのは二年ぶり、三度目となります。

明治、大正、昭和のそれぞれにおける横山大観の色々な作品(特に大倉集古館蔵「夜桜」と足立美術館蔵「紅葉」の同時展示は見事でした)を観ることができたのですが、何と言っても今回の展覧会の白眉は、横山大観の1923(大正12)年の作品、東京国立近代美術館が所蔵する重要文化財である全長40メートル超の絹本墨画の絵巻「生々流転」の(下絵も含めた)展示でした。

日本一長い画巻に水の一生の物語を描く。スタートは山間に湧く雲。雲が一粒の滴となり、地に落ちて流れはじめる。川は周囲の山々や動物、人々の生活を潤しながら次第に川幅を増し、やがて海へと流れ込む。荒れ狂う海には龍が躍り、水はついに雲となって天へと昇る。そして物語は振り出しに戻るのだ。大観の水墨技法のすべてがここに注ぎ込まれている。(以上、東京国立近代美術館「生誕150年 横山大観展」特設HPの解説からの引用です)

この日はかなり混雑しており、この「生々流転」を観るのに30分ほど並んだのですが、そのかいがありました。これは見事です。私たちは一心不乱にこの作品を鑑賞しました。

こうして横山大観の展覧会を堪能した後、次女は銀座までバイト先の出版社へ行き、私と家内は横浜の自宅まで車でのんびりとドライブをしながら、帰りました。



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