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東横線学芸大学駅近くのクラシック喫茶店で、魅力的で素敵な音楽と出合いました [音楽を聴いている]

昨日は、早めに会社を出て東横線学芸大学駅近くにある、バロック音楽とコーヒーを楽しむことができる音楽喫茶店「平均律」を久しぶりに訪れてみることにしました。そして2階の入り口扉を開けたとたん、お店に据えられたBowers & Wilkins(B&W)のスピーカーから流れている、現代音楽曲のような少し不思議な音楽に私は心を奪われました。

コーヒーを頂きながら、女性店主にかかっている音楽(CD)について訊いてみると「清水靖晃によるテナーサクソフォンによるバッハ無伴奏チェロ組曲(1~3番)」とのこと(私が聴いたのは多分2番かと思います)。えっ!、これバッハだったの?と驚きつつも、よくよく聴いてみると紛うことなきバッハです。(しかし私は駄耳ですね。言われるまでバッハだとは気付きませんでした。トホホ…)

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こちらが音楽喫茶店「平均律」で聴いた「清水靖晃によるテナーサクソフォンによるバッハ無伴奏チェロ組曲(1~3番)」(CD)。4~6番も別CDで分売されていますし、これらをまとめた二枚組も出ています。

これは1996年に発表されたCDですが、とても面白いというか、魅力的で素敵な音楽です。サクソフォンの発声と終止、そしてその残響音に包み込まれるうちに、何と言うか、まるで宇宙空間に漂いながら聴いているような、不思議な浮遊感を味わうことができます。録音場所も興味深いもので組曲1番は倉庫を改造したスタジオのロビー、2番では大谷石の地下採石場、3番では巨大なコンサート・ホールといった具合で、バッハの秩序だった「音」が空間に拡がって消えて行く様が、なんとも印象的です。

私は久々にとても刺激的な音楽体験を得ることができました。是非、皆さんも聴いてみて下さい。


こちらがYoutubeにアップされている清水靖晃「バッハ無伴奏チェロ組曲第1番テナーサックス版」

(2019年4月26日追記)
この記事をアップした後すぐに、続編となる1999年に発表された「清水靖晃によるテナーサクソフォンによるバッハ無伴奏チェロ組曲(4~6番)」、そして1997年に発表されたミニアルバムである「BACH BOX」(こちらは第39回日本レコード大賞企画賞を受賞しています)を中古CDで入手し聴いてみましたが、どちらからもスリリングな音楽体験を得ることが出来ました。「BACH BOX」については、女性ヴォーカルやオシレータが発する正弦波シグナル音が入っていたりと、実験的な要素が強いですね。初めて聴く方はまずはバッハ無伴奏チェロ組曲のCDから入られた方がとっつきやすいかと思います。


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