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最近、購入したCDについて [音楽を聴いている]

前の記事で、音楽配信サービス「Spotify」に加入して音楽を楽しんでいることを書きましたが、今回は「Spotify」加入前後に私が入手したCDについて簡単に紹介したいと思います。

1枚目はイタリアの作曲家、ボンポルティ(Francesco Bonporti 1672~1749年)の「2台のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品2」です。このCDは渋谷のタワーレコードで安価に売られているのを見つけ、つい購入してしまいました。以前も書きましたが、私は、以前からイ・ムジチ合奏団の演奏する、ボンポルティの弦楽協奏曲集(CD)を愛聴していまして(そのことを書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2011-01-16、他にも何枚かのボンポルティのレコード、CDを持っています。イタリアバロックならではの明るく、清冽かつ叙情性豊かな音楽はまさしく私の好みです。

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Labirinti Armonici「Bonporti: Sonatas Op 2 for 2 Violons and B.C」

今回、入手した「2台のヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ 作品2」もとても良い曲ばかりだったのですが、ずっと聴いていると、どれも同じような曲ばかりで少し飽きてしまいます。期待していただけに少し残念でした。

そしてもう1枚はロシア出身のピアニストであり指揮者としても活動でも有名なミハイル・プレトニョフ(Mikhail Pletnev 1957年~) の弾く「スカルラッティの鍵盤ソナタ集」(CD 二枚組)です。こちらはお気に入りのインターネットラジオ「Otto's Baroque Music」で聴き、すぐに気に入りアマゾンで注文しました。CD二枚組(31曲のソナタが収められています)にもかかわらず、なんと745円という、とても安い価格でした。この録音は1996年のグラムフォン・アワードを受賞したものですが、その名に恥じない素晴らしいものです。現代ピアノの機能をフルに使って、テンポ、強弱を大きくに動かしながら、まるでロマン派の音楽であるかのように弾いていますが、説得力が高く、聴いていると、こういう演奏もありだと納得します。

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Mikhail Pletnev 「Domenico Scarlatti - Keyboard Sonatas」 週刊誌ネタになってしまって恐縮ですが、2010年にプレトニョフはタイで少年への性的暴行容疑で逮捕されました。保釈金を払って出国後、本人は容疑を否定、潔白を主張していましたが、結局、どうなったのでしょう? ピアノの巨匠ウラディーミル・ホロヴィッツによれば、(トランプ大統領ばりの)差別的な表現ですが「ピアニストには3種類しかいない。ユダヤ人とホモと下手糞だ。」(中村紘子著「ピアニストという蛮族がいる」より)とのこと(苦笑)です。(この文章を読んで気分を害された方がいらっしゃったら、ごめんなさい)

私の大好きなK.208(そのことについて書いた記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-12-06が収録されていないのは残念ですが、中ではK.213、K.87、K.8は特に良かったです。プレトニョフの選曲と曲順は通して聴いても飽きないように考え抜かれていて、一旦、聴き始めると最後まで聴き惚れてしまいます。これまでスカルラッティのピアノ演奏はホロヴィッツ(Vladimir Horowitz、1903~1989年)のものばかり聴いていたのですが、私にとっては新たな定番の演奏であると思った次第です。

今回、こうしてCDを紹介しましたが、実はこれらのCDはどちらも「Spotify」で聴くことができます。(アプリで検索して)そのことを知った時は、普段、切り詰めた生活を送っているだけに、無駄遣いをしてしまったような気がして、かなりショックでした。中古レコードはこれからも購入することはあるかも知れませんが、よほどの希少盤か(「Spotify」に入っていない)「TOWER RECORDS レーベル」等の独自レーベルのもの以外は、もう、中古にしろ新品にしろ、音楽CDというメディアを買うことは無いかと思います。また、これまでこつこつと集めてきた、自宅にある2500枚程のCDについても、「Spotify」で、その殆どが聴けるのであれば(場所をとるので)九州の実家に全て送ろうかなどと考えています。そして、今までこうして、入手したお気に入りの音楽CDを紹介してきましたが、これからは「Spotify」で聴いたアルバムを紹介することになるかと思います。

前の記事でも書きましたが、私の音楽の聴取スタイルは、今、大きく変わろうとしています。


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