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久しぶりに会社に出社し、帰りに二枚の中古レコードを購入しました (1) [音楽を聴いている]

昨日は、およそ一ヶ月半ぶりに東京、赤坂の勤務先に出向き、会社法に定められた法的書類への押印といった雑事をこなしました。昼過ぎには退社、予約していた行きつけの日比谷の理髪店で調髪、カラーリングをしてもらうと(本当にさっぱりしました。感謝です)もう夕方です。その後、慌てて秋葉原まで移動、(壊れたBDレコーダーの修理に必要な)はんだごてやはんだ、吸い取り線等を購入して帰路につきました。私にとっては、電車に乗るのも一ヶ月半ぶりという、本当に久しぶりの外出だったのですが良い気分転換になりました。

そのまま自宅に帰るつもりだったのですが、横浜駅から渋谷方面へ向かう帰りの電車の中で急に思い立ち、自宅最寄り駅の一つ手前の駅で途中下車することにしました。以前にも紹介しましたが、東急東横線白楽駅近くに「GOKURAKU(ゴクラクレコード)」という一風変わった中古レコード店があるのです(以前訪れたときの記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-11-06。今は緊急事態宣言下ということで営業時間を短縮しているようですが、まだ、何とか間に合いそうです。訪ねてみると、ここだけ別の時間が流れているような、まったく以前と変わりない雰囲気で私を迎えてくれました。ホッとしますね。ふうっと一息、心を静めてから中古レコード漁りの開始です。

結局、二枚の(洋楽の)中古レコードを入手、さっそく昨夜、そのうちの一枚、フレディ・ジャクソン(Freddie Jackson 1956年~)が1986年に発表したセカンドアルバム「Just Like The First Time」(シュリンク付きの米オリジナル盤ながら500円という安さでした)を自室で聴きました。

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フレディ・ジャクソン「Just Like The First Time」。ジャケットも1980年後半の雰囲気たっぷりな感じです。このアルバムには4曲のR&BチャートNO.1ヒットが収められているのですが、前後の2作と比べるとブログ、ネット上の評価はあまり芳しくはありません。とはいえ、なかなかどうして、素晴らしいアルバムだと私は思うのですが…
ちなみに、ジャクソンといってもマイケル。ジャクソン等のジャクソン兄弟の一人ではありません。まったく別の人です。私は昨年、ソウルバー「海老重」のマスターから教えてもらうまで、長い間、彼はジャクソン兄弟の一人だと勘違いしていました(大汗)。

フレディ・ジャクソンについては以前も紹介したことがあるのですが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2019-06-11、所謂1980年代の「ブラコン(ブラック・コンテンポラリー・ミュージック)」を代表するアメリカのR&Bシンガーです。私のように80年代に20代を過ごした世代にとっては特に懐かしい名前なのではないでしょうか?現在も活動中(と言いながら2010年以降はアルバムを発表していません)ということですが、1980年代に発表した最初の三枚のアルバム(「Rock Me Tonight (1985)」「Just Like The First Time (1986)」「Don't Let Love Slip Away (1988)」)以降は、その輝きを失い、アルバムのセールスも急激に下降線を描くことになります。今、振り返ると彼の音楽と時代が合わなくなってきたと言うことだったと思います。逆に言えば1980年の後半において、彼の音楽と時代は最高のマッチングだったということです。日本でもバブルの絶頂期を迎え、一見、とても豊かでゴージャズな雰囲気が世の中に蔓延していました。そんな中、ディスコにぴったりなスロー~ミディアムテンポで、アーバンでダンディズムに満ちた彼の音楽は、世界中で本当にはやりました。

私は彼の音楽をノスタルジー抜きに聴くことはできないのですが、実は、今聴いてもその輝きは失われていないのではと思います。娘たちがこのアルバムを聴いたらどんな感想を言うのか、ちょっと興味がありますね。

今は、インターネット音楽配信サービスを使って三枚目のアルバム「Don't Let Love Slip Away」を聴いています。何といえば良いのか、懐かしさ半分、新鮮さ半分といったところでしょうか。本当に見事なブラック・コンテンポラリー・ミュージックだなあと感心することしきりです。

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こちらがレディ・ジャクソン「Don't Let Love Slip Away」。収められている10曲中、8曲がバラード曲という徹底ぶりでして、本作を彼の最高傑作に挙げる人も多いようです。


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