SSブログ

最近になって、今は亡き伯父のホームページを読みかえしています [考えている]

最近になって、母方の伯父が以前、自ら作ったホームページ「人生・ロマン・メッセージ」(http://www2u.biglobe.ne.jp/~k-kuri/)をまた読み返しています。

とても活動的で優しい伯父でした。伯父は1931年生まれ、幼少期から少年期を祖父の赴任に伴い北朝鮮の平壌で過ごし、戦後、祖父母や母達4人の兄弟と共に北朝鮮から引き揚げ、その後、第1級無線通信士の資格を取って外国航路の無線通信士として、大阪商船三井船舶の貨物船や南米への移民船等に乗りながら世界中を巡り、その後、日本電信電話株式会社(今のNTT)に勤め、定年後はアマチュア無線とパソコンや登山を楽しみ充実した生活を送りながらも、癌に冒され、長い闘病生活の後、15年前となる2005年に亡くなりました。

この伯父のホームページを読んでいると、色々と苦労と貴重な体験をしながら、世界中を船で巡るという、まさしくロマンに溢れた充実した一生を見事に全うした市井の一人の人間の記録とその想いと考えに驚嘆し、感動します。北朝鮮からの引き揚げの記録については、母も文章を書き留めているのですが、それは辛酸を極めたもので、祖父母の苦労が偲ばれると共に、今、こうして自分がこの世に生まれ、生きていることすら不思議な感じがします。

また、ホームページ内の特集記事「世界の海岸局」は、1998年まで続いた、モールス信号を使った無線電信による世界中の船舶と海岸局との通信の貴重な記録かと思います。

私にとってはとても大切な、伯父の人生と想いの記録です。このように今でも読めるのはこのホームページを維持してくれている従弟のおかげです。感謝です。

201709111036_dbd8afa0439cffa4e71eb03dc77d04124dd5b24e_980.jpeg
こちらは神戸商船三井ビル。旧大阪商船神戸支店として竣工したのは1922年(大正11年)ですから、大阪商船三井船舶に船員として勤めていた伯父も訪れたことがあるかと思います。「大正期の大規模オフィスビルとして現存するものは本物件のみ(以上、Wikipediaの解説文からの引用)」という、貴重な建築物です。一度訪れてみたいものです。


共通テーマ:日記・雑感