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義父から貰った洋服について(2) [服を着ている]

以前の記事で、義父から、着なくなったコートやスーツをお下がりとして貰い、東京、青山の「テーラー森脇」で義父が仕立てたコートを着て出勤したことを書きましたが(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2021-03-01、今日は頂いたもう一着のコート、バーバリーのステンカラーコートを着て出勤しました。

バーバリーのステンカラーコートは、私にとって少し特別な存在です。30年程前、生まれて初めてヨーロッパに海外出張した時に、オランダのスキポール空港の免税店で先輩社員と共にバーバリーのステンカラーコートを記念に購入して25年程、(刑事コロンボ並みに)草臥れてヨレヨレになるまで、私はそのコートを愛用しました。

今回、義父から頂いたバーバリーのステンカラーコートは丸善別注のもので、これも30年以上前のものかと思われますが、義父が大切に着ていたこともあって汚れも殆どなく、まだまだ十分着ることができるものでした。さっそく家内が白洋舎に高級仕上げであるローヤルクリーニングをお願いしたところ、(襟口や袖口のちょっとした黄ばみはとれなかったものの)更に見違えるようになって戻ってきました。そこで今日、さっそく、こうして着て会社に出勤したという訳です。

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こちらが義父から頂いたバーバリーのステンカラーコート(インナー付き)。言うまでもなく表の生地は綿100%ギャバジンです。十分きれいなのですが、これ以上、襟口や袖口のちょっとした黄ばみをとろうとすると、染み抜きで有名な東京町田の鈴屋クリーニングにお願いするしかないかと思います。

ご存じの方も多いかと思いますが、書籍や文具で有名な丸善は(大正時代から2000年代初めまで)英国から直輸入したバーバリーのコートを長年取り扱っていました。これらは日本人の体型と素材等の嗜好に合わせた別注品でして、長らく(サラリーマン等にとっては)まさに憧れのコートとして別格の扱いを受けてきました。

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こちらが、このコートのタグ、「Made in England」そして「Specially Made For MARUZEN TOKYO」の刺繍が光っています。ちなみに今日の私の恰好は。Uチップの黒の革靴に同じく黒のリーバイスのジーンズ、紺ストライプのボタンダウンシャツに濃いグレイの薄手のクルーネック・セーターという、カジュアルなものです。

ですので、こんな形(義父からのお下がり)で、またバーバリーのコートに袖を通すことになり、とても嬉しいです。義父は私より少し小柄なこともあって、このコートの身の丈は、私の膝小僧がまるまる出るくらい、ちょうど良い大きさです。ファッションセンスのない私が、こんな偉そうなことを申し上げるのは気が引けるのですが、男物のロングコートの丈は、着てちょうど膝小僧がでるくらいが、野暮ったくならず、スッキリとしたシルエットになるかと思います。私が以前愛用していたバーバリーのコートはちょっと大きめだったので、こちらの小さめの方が(私にとっては)遥かに良いですね。お洒落のし甲斐があるというものです。

こうして義父からの思いもかけないお下がりのお陰で、私は素敵なコートを二着も手に入れることができました。これからこれらのコートを大切に着ようと決意を新たにした次第です。


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