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ジョージ・ベンソンが1980年に発表したアルバム「Give Me the Night」を久しぶりに聴き直しました [音楽を聴いている]

インターネット音楽配信サービス「Spotify」で何十年か(多分35年以上)ぶりに聴いて、とても懐かしく、そしてとても感心したアルバムが、アメリカ出身のジャズギタリスト、ジョージ・ベンソン(George Benson 1943年〜)が1980年に発表したフュージョンの代表作とも言える「Give Me the Night」です。

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ジョージ・ベンソン「Give Me the Night」(WB)。当時はラジオやレンタルレコード屋から借りてカセットテープに落としたりして聴いていましたね。何とも「懐かしい」ジャケットです。

こうして、このアルバムを聴き直したきっかけは、1984年のお正月、三ヶ日にわたってNHK FMで放送された「タモリのジャズ特選Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」(どうも発掘されたオンエア音源が、35年ぶりとなる2019年に再放送されたりしたようです)がYoutubeにアップされていることを知り、さっそく聴いてみたところ、二日目の放送で、自宅(下宿)に来てくれた女性を口説いてベッドに誘う時の(そのタイトルを含めた)決めソングとして「Give Me the Night」が紹介されていたからです(汗)。


Youtubeにアップされている「George Benson - Give Me The Night (Official Music Video)」


そして、こちらがYoutubeにアップされている「NHK FM タモリのJazz特選」、タモリが早稲田大学在学時に「モダン・ジャズ研究会」に所属していたことは広く知られていますが、ジャズのレコード収集家としても有名で、1979年12月2日に亡くなった評論家の植草甚一氏の遺した4000枚近いジャズのレコードを引き取って(買い取って)いたりしています。こうしたタモリによるジャズの紹介番組では、1995年にもNHK BSで5回にわたって放送された「タモリのジャズスタジオ」も有名でして、こちらの動画もYoutubeで一部観ることができます。

あまりの懐かしさにその後、インターネット音楽配信サービス「Spotify」で同名のアルバムを聴いてみたのですが、これは本当に良いアルバムです。アメリカのジャズ・ミュージシャン、音楽プロデューサー、作曲家、編曲家として有名なクインシー・ジョーンズ(Quincy Jones 1933年〜)が立ち上げた自身のレーベル「クウェスト・レコーズ(Qwest Records)」からの作品ということで、プロデュースはもちろんクインシー・ジョーンズ、そして作曲はロッド・テンパートン、そしてハービー・ハンコック、リチャード・ティー、ジョージ・デューク、そしてデビッド・フォスターまでも参加していて、その上、ジェリー・ヘイ、キム・ハッチクロフト、ラリー・ウイリアムスという、ハワイ出身の伝説的なフュージョン・バンド、シーウィンド(Seawind)のホーン・セクションが加わっているという、超デラックス・アルバム(もちろんジョージ・ベンソンのギターとヴォーカルは文句のつけようがありません)なのですから、素晴らしくない訳がありません。

恥ずかしながら、今回、聴いてみて初めて気付いたのですが、レコードだとB面にあたるアルバム後半に、私の大好きな、MPB(ブラジリアン・ポピュラー・ミュージック )を代表するミュージシャンであり、歌手であるイヴァン・リンス(Ivan Lins 1945年~)の曲が2曲もカバーされています。当時はいつも(レコードの)A面ばかりを聴いていたので気づかなかったのかもしれません(汗)。私にとっては新たな発見で、とても嬉しかったです。

こうして私はこのアルバムを存分に楽しみました。今、聴いてもまったく古臭くないところが凄いところです。クインシー・ジョーンズの「The Dude(愛のコリーダ)(1981年)」や、彼がプロデュースしたマイケル・ジャクソンの「Off The Wall(1979年)」「Thriller(1982年)」(すべてクウェスト・レーベル)と並ぶ、時代を代表する名盤だと改めて思った次第です。


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