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2021年も、もう終わろうとしています [考えている]

もう明日はクリスマスイブ、そして一週間もすれば2021年も終わりを迎えることとなります。毎年、この時期になると私はいつも精神的に落ち込んでしまいます。「ああ、今年も無為に過ごしてしまった…」という後悔の念に苛まれるのです。

私は今、59歳、あと二か月もせずに還暦を迎えます。最近になって自身の知力・体力の低下も顕著になってきました。まず物忘れが多くなりました。人の名前が出てこないことなど、しょっちゅうです(涙)。そして、また、やはり体力が落ちています。(以前にも書きましたが)54歳の時に大病を患った時に足腰の筋力は落ちてしまったのですが、ヨガなどを続けている(最近、さぼり気味ですが)ものの、踏ん張りが効かなくなっている自分を痛感します。

今年になってから始めたことと言えば、ジャズピアノ、海釣り、そして山登りです。このうち特に山登りは体に良さそうです。今年は東京の高尾山に登りましたが、来年には神奈川の大山に、また仲間たちと一緒に登る計画を立てています。そして精神的な面で良かったのが海釣りです。堤防から、そしてボートや乗合船からの釣りを楽しんだのですが、(釣れようが釣れなかろうが)ぼーっと海を眺めているだけで、心が洗われるというか癒されます。そしてジャズピアノはボケ防止といったところでしょうか。

このコロナ禍の2年間、私は本をあまり読まなくなった代わりにアニメや漫画を楽しみました。とは言え、来年からはまた小説をじっくりと読んでみたいと思っています。前にも書きましたが、本って、読まなくなると、確実に自らの読解力・想像力の低下を招きます。それだけは避けたいと思っています。また、英語の勉強なども、後回しになってしまいました(汗)。なんでもコロナ禍のせいにしちゃうのはズルですよね。低きに流されてしまう自身の弱さを痛感する毎日です。

今年、一番辛かったのは友人たちとの別れでした。元の部下や仲間たちが転職して会社を去っていくのをただただ眺める日々は辛かったです。転職の相談を受けることも多かったのですが、結局、考え抜いた末に私はそうした仲間たち全てに転職を勧めました。自分が勤めている会社よりも別の会社に行った方が良いという結論を自ら導き出してしまい、自身の無力さ、情けなさを痛感します。転職した仲間たちは、今のところそれぞれ楽しくやっているようなのがせめてもの救いなのですが、それでも、どうして自身の勤める会社で、そうした仲間たちの働き甲斐と幸せを実現させてやれなかったのか、悔いが残ります。

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こちらは夕方、会社の執務室から眺めた東京の様子。年末の東京ならではの美しい風景です(空に白く見えるのは私の部屋の照明が窓ガラスに写り込んでいるものです)。遠くに富士山を望むことができます(写真を左クリックして頂ければ大きくしてみることができます)。

そして今年、お互い大学一年の時から40年近く、細々とではありますが交友を続けていた一人の女性との突然の別れは、特に辛いものでした。ある日、彼女の方からLINE上で、一方的に友だち登録を解除されたのですが、これまでいつも通りで何も変わったことが無かっただけにショックでした。彼女は以前、乳がんを患っていて、それは完治したはずなのですが、もしかしたら癌が再発したのではないかと心配しています。ショートメールで連絡を試みたのですが、残念ながら未だ返事はありません。

そういえば、最近、多くの仲間が癌になりました。完治した人もいれば今でも闘病生活を送っている人もいます。私にできるのはただ祈ることだけです。

会社の話に戻りますが、私自身も再来年、2023年の6月には、役員としての任期の終了を迎えます。続けて、この会社(や子会社)で働くことができるのかどうかは分かりません。老後の経済的な不安も抱えています。一つの会社で35年以上過ごした宮仕えの身としては、どうしたら良いか分からず、これも大きな不安だったりします。

そして今、一番、私と妻を悩ませているのは義父母の介護のことです。幸いなことに私の実母は遠く離れた大分で、一人元気に暮らしているのですが、妻の両親はここにきて認知症が更に進み、また体力の低下も激しく、一体、いつまで二人で元気に楽しく、今のマンションで暮らせるか、分からなくなってきています。妻と義父母の関係もぎくしゃくしがちで、妻の心労が絶えない様子なのが気がかりです。なんとか妻を支えてあげたいと思うものの、(力仕事といった手伝いはしていものの)私がしゃしゃりでることもできず、心配だけが募ります。

なんだか、悩みごとの勝手な吐露となってしまい恐縮です。とはいえ、私の、こうした暗い気持ちを、わずかながらでも救ってくれるのは、やはり音楽です。今もノルウェーのピアニスト、ホーカン・アウストボ(Håkon Austbø, 1948年~)の弾く、同じくノルウェーの作曲家、エドヴァルド・グリーグ(Edvard Grieg 1843~1907年)の抒情小曲集全集(CD三枚組 BRILLIANT CLASSICS)を聴きながら、この記事を書いているのですが、私の心を静かに癒してくれます。本当に有り難い、今は、この言葉しか思いつきません。


こちらがYoutubeにアップされている「Edvard Grieg, Lyrische Stücke, Books I, II, III & IV, complete, Håkon Austbø」


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