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横浜 伊勢佐木町の古本屋で、懐かしい文庫本を購入してしまいました [本を読んでいる]

前の記事で、今週の火曜日の午後に一人で外出し、横浜駅近くの中古レコード・CDショップでちょっと珍しい中古CDを購入したことを書きましたが、その後、私はJR京浜東北線に乗り、お隣の桜木町で下車、野毛のジャズ喫茶店「ちぐさ」でコーヒーを頂いたり、更に伊勢佐木町まで足を伸ばしてお店巡りをしたりしながら、のんびりと過ごしました。

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これらはその日の野毛、都橋あたりの様子。

伊勢佐木町の商店街には何軒か古本屋があるのですが、そのうちの一軒「雲雀洞」を訪れたときに、とても懐かしい文庫本を見つけました。それは殿山泰司著「日本女地図」(角川文庫)です。この本は今から40年近く前、私が大学生の頃に文庫本を購入して読み、とても面白かったという記憶があります。1969年にカッパ・ブックスで発行され、その後、永らく絶版になっていたのですが、1983年にコピーライターの糸井重里が角川書店に掛け合い、その結果、文庫にて復活された(そしてその後、また絶版となった)という、いわく付きのものです。ちなみに文庫本の解説は糸井重里氏が書いています。当時、私が読んだ本は、(もしかしたら九州の実家の物置に、ダンボール箱に入れられたまま置かれているかもしれませんが)行方不明となったままです。

私が見つけた古本は状態は非常に良く(丁寧にパラフィン紙と思われるブックカバーがつけられています)、文庫本初版の帯付きで、なんと当時の価格の10倍近い3千3百円で売られていました。購入するかどうか、かなり悩んだのですが、この機会を逸すると、もう二度と手にするチャンスもないかも知れないと思い、思い切って購入しました。

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こちらが今回、私が入手した殿山泰司著「日本女地図」(角川文庫)

この本は、まさに奇書といってよいもので、名脇役俳優でありエッセイストとしても知られた殿山泰司(とのやま たいじ 1915〜1989年)が、自身のこれまでの千人近くの女性遍歴を通じて知った、女性の体やセックスの特徴などが、生まれ育った土地の風土の違いによって、どのように違うのかということを都道府県別に記したものです。書かれている内容は、正直言って、かなりくだらないものながら、なんと言えば良いのか、絶妙の面白さに溢れています。ぶっちゃげ、エロクソジジイの猥談話と言ってしまえばそれまでなのですが(汗)、話に何とも味があるというか、単なる猥談話として片付けてしまうにはもったいないと思わせる魅力があります。

こうして、私は約40年ぶりに再読したのですが、あまりのくだらなさ、面白さにお腹を抱えて笑う羽目となりました。内容が内容だけに(汗)、中身を紹介することができないのが、とても残念です。調べてみると「BOOK☆WALKER」がインターネットで電子書籍版を販売しており、とても安く(今はセール中ということで税込み354円でした)、手軽に読むことができるようです(販売サイトはこちら→https://bookwalker.jp/de940123a8-2169-43e7-a770-07cf5c6ce60f/。興味のある男性の方は是非、一度読んでみてください。本当にくだらないのですが、めちゃくちゃ面白い本ですよ。


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