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自宅の最寄り駅近くには一軒、とても居心地の良いバーがあります [お酒を飲んでいる]

自宅の最寄り駅の近くに、私がちょくちょく通う、居心地の良いバーがあります。お店の雰囲気はお洒落というより、アットホームなもので、肩肘張らずに寛ぐことができます。まるで以前はおでん屋だったかのように、低目のカウンターはコの字型になっていて、50過ぎの、小柄ながら常に体を鍛えているように見受けられる、おぎはやぎのやはぎさん似のマスターが、コの字のちょうど空いたところで、美味しいレモンハイやハイボールを作ってくれます。このマスターは映画好きな上、以前大手CDショップの店長をやっていたそうで、ロック、ジャズといった洋楽曲に詳しいばかりか、ギターの腕前も相当なようで、時には客のリクエストに応じて弾き語りを披露してくれたりもします。

お客も常連客(夫婦か一人)が多く、客同士の会話も盛んなのですが、マスター、そして常連客の方々も初めて来た人にも分け隔てなく接してくれるので、それほど敷居は高くはないです。一旦、お店に入っちゃえば、誰でも楽しくお酒を飲むことができます。

特筆すべきは日本酒のラインナップでして、種類は少ないものの、例えば三重県の「作」や広島県の「賀茂金秀」といった、美味しい日本酒をいつも取り揃えていて私を驚かせます。ただ、私の場合は宴席の帰りに寄ることが多いことから、レモンハイやハイボールばかりで、日本酒についてはいつもラベルを見るだけなのが残念です。お酒の値段も良心的でして、2千円もあれば、のんびりと2時間近く音楽やマスターとの会話を楽しむことができます。

どうも、このマスターと私は映画や音楽の趣味が重なっているようで(多分、マスターが私にあわせてくれているのでしょうが)、私にとってはとても居心地の良いバーです。一昨日も職場の宴席の帰りに一人で立ち寄り、音楽談義に花を咲かせました。BGMはビル・エバンス(Bill Evans 1929~1980年)の「B Minor Waltz」、私の大好きな、ビル・エバンスが晩年、1977年に遺したアルバム「「You Must Believe in Spring」」の一曲目でした。(以前、この「You Must Believe in Spring」について書いた記事はこちらです→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2013-03-13

安くて手軽なバーではあるものの、いつも懐の寒い私にとっては、そんなに通えるお店ではありませんが、いつまでも続いて欲しいと願う、素敵な音楽と美味しいお酒が楽しめる、蒲田の「直立猿人」と並ぶ私の大事な秘密の隠れ家です。

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写真は「山口屋」の店内の様子。こうして観るとまるで「深夜食堂」ですね。

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そしてこちらがYoutubeにアップされているビル・エバンスのアルバム「You Must Believe in Spring」


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