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横浜伊勢佐木町には行くと必ず立ち寄る素敵な古本屋さんがあります [遊んでいる]

横浜伊勢佐木町は昔はデートで訪れるような、とてもお洒落な商店街だったのですが、今は少し寂れてしまいました。それでも私は近くに野毛や福富町といった飲み屋街や歓楽街があることもあって、時々訪れてはウィンドーショッピングや散策を楽しんだりしています。

そんな伊勢佐木町なのですが、「BOOKOFF PLUS 横浜伊勢佐木モール店」と共に機会がある毎に必ず訪れる古本屋が「古書 馬燈書房」です。このお店は伊勢佐木町の奥、5丁目にある鄙びた古本屋なのですが、何と言っても置いている古書のセンスが本当に素敵で、それこそ何時間でも過ごすことができます。

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写真は「古書 馬燈書房」の外観

また、店内には有名画家の版画やポスター等も(売り物として)かけられています。 その中には私の大好きな金子國義氏(1936~2015年)の作品もあり、私を驚かせました。私にとって金子國義氏といえば、何と言っても富士見ロマン文庫の表紙絵の画家です。富士見ロマン文庫は、

かつて富士見書房が発行していた文庫レーベル。1977年から1991年にわたって、200冊近くの海外の古典的な性愛文学・官能小説が翻訳出版された。
(以上「Wikipedia」解説文からの引用)

でして、ちょうど私が思春期真っ盛りの中学生のころに出版が始まったこともあり、好奇心も手伝って何冊か購入しては親に隠れて読んだものです。その時から彼の、世紀末を感じさせる退廃的でエロティックな画風はずっと気になっていました。

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こちらは富士見ロマン文庫の表カバー

この店内奥には金子國義氏の、赤を基調とした、臓器を露出した女性の裸体の版画が飾られていて、それはショッキングかつグロデスクでありながら、スタイリッシュで美しく、とても素敵な作品なのですが、何故か値札が付いていません。一体、いくらなんだろう? 仮に買える値段で購入したとしても、(私の場合、家族の手前)絶対、自宅に飾ることはできないでしょう。とはいえ、気になって仕方がありません。多分、20~30万はするのではと思うのですが、いつか、お店の人に訊いてみようと思っています。

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こちらは現在Web Storeで25万円で売られている金子国義のジクレー版画「気分をだして」(サイズは900×730mm、限定20部)

先日伺った時には、店内に置かれたステレオセットでレコードがかかっていて、何とも魅力的で少し変わったピアノ曲がBGMとして流れていました。思わず、若い女性の店員さんに訊いてみると、高橋悠治の「サティ作品集-2」、「諧謔の時代より」からの作品集とのこと。

ねっ、とても素敵な古本屋さんだと思いませんか?


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