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二泊三日で郡山と仙台に出張しました(2) [旅をしている]

郡山から仙台に移動して、早めの昼食を済ますと、その日の午後4時からの打ち合わせまで、ぽっかりと時間が空いてしまいました。そこで同行者とはここで一旦別れ、単独行動をすることとなりました。

ホテルに荷物を預け、すぐに外出しました。目指すはいつものように中古レコード屋です(苦笑)。杜の都仙台にも何軒か中古レード屋があります。さっそくホテルからほど近い中古レコード屋「Disknote」を訪れました。ここは雑居ビルの3Fにあり、クラシック音楽はそれほどではないものの、ジャズやロック、ポップスの中古(新品)レコードを多く取り扱っています。一通り物色した後、アメリカのジャズ・サックス奏者のフィル・ウッズ(Phil Woods 1931~2015年)が、60年代末にヨーロッパで結成したヨーロピアン・リズムマシンの円熟期のライヴを収録した「モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのフィル・ウッズとヨーロピアン・リズム・マシーン」の米直輸入日本発売盤(日本語ライナーノーツ付)のほぼ新品同様の中古盤を購入しました。

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こちらが今回訪れた「Disknote」(仙台市青葉区本町2-19-9クリスタルパレス本町ビル3F)

このレコードは、昔、大学生時代に東京のジャズ喫茶店巡りをしていた時に聴いて、感銘を受けたレコードです。ここぞとばかり吹きまくるフィル・ウッズと脇を固めるヨーロピアン・リズムマシンの知性溢れる演奏の妙が聴きどころですね。私はフィル・ウッズのレコードを何枚か持っているのですが、(今のところ)この演奏が一番素晴らしいと思います(私の周りには、彼の代表作として「Alive And Well In Paris」を挙げる人が多いのですが、私見ながら、こちらの方が良いと思います)。

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「モントルー・ジャズ・フェスティヴァルのフィル・ウッズとヨーロピアン・リズム・マシーン」

お店で支払いを済ませていると、店の女主人から話しかけられ、東京から出張で仙台に来ていること、いつも出張先で時間があれば中古レコード屋巡りをしていること等を話したところ、中古レコード屋だと仙台よりも盛岡の方が、数も多く充実しているとのことでした。そして、ちょうど仙台駅前の商業施設「イービーンズ」で日本各地の中古レコード屋が一度に出品するレコード・CD市が開かれていることを教えてくれました。

この(教えて頂いた)レコード・CD市には、翌日に行くこととし、その後、もう一店の中古レコード屋である「仙台レコードライブラリー」まで早足で向かいました。このお店はクラシック・ジャズの希少盤を含めた大量の在庫を誇るお店でしたが、値付けが高く、私のような中古レコードを格安で入手することを楽しみにしているような貧乏人には到底手がだせない高価なものばかりで、ほうほうの体でお店を出ることとなりました(泣)。

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「仙台レコードライブラリー」(仙台市青葉区二日町16-20 二日町ホームプラザ1F)

これで、この日の中古レコード屋巡りは終了、もう午後2時近くになっています。私は急いで、この日、もう一つの目的である、とあるジャズ喫茶店に向かうこととしました。それは1971年から続く老舗のジャズ喫茶店「Jazz Spot Count」です。お店は2時からオープンとということだったのですが、2時過ぎに着いたものの、まだ開いておらず(汗)、結局2時半過ぎに何とか入店することができました。

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ジャズ喫茶店「Jazz Spot Count」(仙台市青葉区一番町4-5-4)

このジャズ喫茶店は、前回、約5年前に仙台に出張した時に訪れたお店です(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2014-01-17。外観含め、お店は前回とまったく変わっておらず、私を安心させました。ジョン・コルトレーンの「Soultrane」のB面、スタンゲッツとディジー・ガレスピー の共演盤である「Diz & Getz」そしてローランド・ハナのトリオ等を聴くと、もう打ち合わせの時間です。私は慌てて店を飛び出し、打ち合わせの場所へと向かいました。

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ジョン・コルトレーン「Soultrane」

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スタンゲッツとディジー・ガレスピー の共演盤「Diz & Getz」

訪問先と打ち合わせをし、幹部達との宴席を終えると、もう既に夜遅くなってはいたものの、私にとっては貴重なフリーの時間です。そこで今度は、一度行ってみたいと思っていたジャズ・バーに向かいました。訪れたのは「jazz time KELLY」です。ここは雑居ビルの4Fにある、1979年から続くバーでして、真空管アンプから流れるジャズはホッとした気分にさせてくれます。優しく、落ち着いた感じのマスターと話しながら、お酒を楽しむことができました。

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「jazz time KELLY」(仙台市青葉区国分町2-8-1 18ビル4F )。一見入りにくい感じがしますが、中はとても親しみやすいお店でした。

こうして、なんとか、バタバタではありますが仙台の中古レコード屋とジャズ喫茶(バー)を楽しむことができました。翌日は夕方の新幹線で東京に帰るだけの予定です。朝から夕方まで、どう過ごすか? 実は、私には以前から、どうしても一度は行ってみたい場所がありました(続く)。


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