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「ラビリンス~迷宮」と名付けられた、カティア・ブニアティシヴィリの最新盤を入手しました [音楽を聴いている]

今週の水曜日、所用で横浜まで外出した時に立ち寄ったCDショップ「タワーレコード横浜ビブレ店」で、「Labyrinth(ラビリンス~迷宮)」と名付けられた、ジョージア出身の女性ピアニスト、カティア・ブニアティシヴィリ(Khatia Buniatishvili 1987年~)の最新盤CD(輸入盤)を入手しました。

普段、音楽はインターネット音楽配信サービス「Spotify」で聴くようにしていることもあって、こうして新譜を購入したのは本当に久しぶりです。このCDも実は「Spotify」で聴くことはできるのですが、なぜ、こうして、わざわざ二千円近くのお金を払ってCDを購入したかというと、ジャケットの彼女の写真が余りにも美しくて、どうしても手元に置いておきたいと思ったからです(爆)。

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カティア・ブニアティシヴィリ「Labyrinth(ラビリンス~迷宮)」(CD)。こうして改めて見ると、とても中性的’な美しさであることに驚かされます。

ご存じの方も多いかと思いますが、カティア・ブニアティシヴィリはその音楽の才能と共に、美人で有名なピアニストです。Youtubeにも彼女の動画は多くアップされていますが、観ていると、音楽よりもその美しさ(と豊満なバスト)の方に思わず気を取られそうになるほどです(苦笑)。とはいいながら、彼女の演奏は強弱、テンポを大きくとった、粗放とも言えるようなスタイルが特徴でして、主張のはっきりした、とても現代的な女性ピアニストだと思います。

今回、購入したCDには、ルネッサンス期から現代音楽、映画音楽に至る、彼女のお気に入りの小曲が収録されており、その、テンポを落とした、とても静的かつ内省的な演奏がとても印象的なアルバムとなっています。(ジョン・ケージの「4分33秒」も含め)どれも私の好みの曲ばかりでして、ピアノの音もとても美しく、聴き始めるや否や、いつも最後まで一気に聴いてしまいます。

この手のオムニバス形式のクラシック音楽の小品集は、ともすれば飽きてしまうことが多いのですが、考え抜かれた選曲と構成のせいか、(聴いていて)まったく飽きることがありません。アルバムを通して、彼女の思いというか主張(やりたいこと、伝えたいこと)がはっきりと感じられるからだと思います。

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同CDの裏面

このCDのジャケット裏面には以下の彼女の言葉が添えられています。

「The Labyrinth - our fate and creation; our impasse and deliverance; the polyphony of life, senses, reawakened dreams and the neglected present; unexpected turnings of the said or unsaid...The labyrinth of our mind」

なんとも哲学的であり、また私的なフレーズでながらも、彼女の言いたいことがなんとなく分かるような気がします。また、CDの説明文においても、もっと詳しい彼女の言葉と共に、収録された曲ごとにも、彼女の、非常に私的かつ詩的な思いの断片が記されています。これだけでもCDを買って良かったと思いました。

暫くはこのCDが私の愛聴盤になりそうです。選曲、演奏共にとても素晴らしいものです。できれば多くの方に聴いてもらいたいと願うばかりです。ちなみに17曲目に収録されているジョン・ケージの「4分33秒」ですが、私が入手した初めての実際の演奏(?)となります。このCDを通して聴いていると、この間(ま)も説得力があります。単なる時間の無駄とは思えなかったことを一言、申し添えておきます。


こちらはYoutubeにアップされている「Khatia Buniatishvili - Serge Gainsbourg: La Javanaise」。今回、紹介したアルバムの8曲目にも同曲が収録されています。


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