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ジャズピアノを習い始めました(2) [楽器を練習している]

6月に入ってから、ジャズピアノを習い始めたことを書きましたが、ほぼ毎日、30分から一時間程度、自宅でピアノの練習をしています。前にも書きましたが、今は先生から貰った曲(2曲)の譜面を見ながら右手でメロディを、そして左手で指定されたコードを弾き、コード記号を見ただけで自然に左手で和音を押えられるようになるよう、何べんも繰り返したり、ゆっくり弾いてみたりしながら、コード(様々なセブンスコードやsus4)を覚えている最中です。

私にとって、コードネームの事を知るのはほぼ初めての体験なのですが、これって本当に便利というか、人類の知恵の産物というか、とにかく面白いものです。コードネームの書法さえ心得ておけば、コードネームを見れば指定された和音を押えることができます。ヘ音記号の五線譜で指示された和音を見て押えるより、慣れてしまえばこちらの方が遥かに楽ですし、和音の成り立ちを直感的に理解することができます。

本当に恥ずかしい話ながら、私はこれまで50年近く、コードネームはギターを弾く時の弦の押え方を指示する記号にすぎないと勝手に勘違いしていました。ちょっと考えてみればわかるはずなのに、それ以上深く考えていなかったという訳です。もし私が中学生、高校生くらいの時にコードネームのことをきちんと知って、かつピアノでその練習をしていれば、私の音楽人生はもしかしたら、今とは全然、違ったものになっていたかもしれない等と思ってみたりしたりします(まさに老人の夢想ですな)。そういえば、中学生の時にT君が、同級生たちが作ったロックバンドで楽しそうにキーボードを弾いていたことを思い出します。当時、私は五線譜に書かれていた音を弾くことしか考えられなかったので、彼がどうして、ああいう風に楽しく自由に弾けるのか、ただただ(彼の才能を)羨ましがるだけだったのです。

当時はなんとも苦い思い出だったのですが、今、こうして、その秘密が明らかになり、単なる自身の思い込みと理解不足、勉強不足によるものだったことが分かり、この思い出は、これまでとはまた違った新たな苦みを加えることとなりました(汗)。

そんなことを思い出しながら、私は今、ピアノを練習しています。自分で楽しむためだけなので何とも気楽なものですが、これから私の音楽観というか感じ方がどのように拡がっていくのか、本当にワクワクしているところです。最後にWikipediaの「和音」の解説文のにおける「非和声音」についての解説を、ここに転載して、この記事を終えたいと思います。この文章は、「音楽」とはどういうものなのかを説明している、一つの素晴らしい答えだと思ったからです。

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非和声音
和音と和音を連結して和声を形成する過程で、ある和音が響いているときに、その和音の構成音以外の音が鳴らされるとき、これらの音を非和声音、和声外音などと呼ぶ。非和声音は、解決を必要とする等、和音の連結や音楽の時間的経過といった要素を無視できないため、あくまで「和声」のなかから生まれるものであり、時間の経過や連結を無視した単一の和音に、元の和音の構成音以外の音を新たに加えても、別種の新たな和音(不協和音など特殊な和音を含む)になるだけなので「非和声音」とはいえない。
和音にない音が鳴らされると、より心地よく豊かな響きが得られたり、より張りつめた緊張感のある響きや、さらにひどいと刺激的で不快な響きが得られる。不思議ではあるが、非和声音を含む和音は、それがまったく同じ和音であっても、豊かに響いたり刺激的に響いたりと、相反する効果が得られることがある。それがどのように響くのかは、その和音の前または後ろに、どんな和音が置かれているかによる。作曲家や編曲家は、どんな和音(あるいは非和声音)をどう配置するとどんな響きが得られるか十分に習得していて、もっとも効果的な非和声音の使い方をする。たとえば、非和声音による濁りが耳に快く、また、旋律が和音の縛りから解放されれば、メロディの自由な動きが可能になる。音楽は緊張と弛緩とを巧みに織り交ぜることで表現をする芸術であるので、たとえば、非和声音による響きが耳につく刺激的なものであれば、それと対照的な安定して澄んだ響きの和音とつなげることで音楽的な面白さを表現することができる。これは、協和音と不協和音とをいかに扱うかと同じである。また、旋律に和音を付ける立場からすると、もし非和声音がなければ、旋律の一音一音に異なる和音を付けることになりかねず、和音進行が縛られるだけでなく非常に煩雑となってしまうが、いくつかの音を非和声音として扱うことによって、和音進行が柔軟になり、またゆったり動かすことができるようになる。
(以上、Wikipediaにおける「和音」の解説における「非和声音」解説文からの引用です)
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ね、素敵な解説だと思いませんか?

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こちらはピアノコードの一覧表。コードネームの仕組みというか記号の意味さえ分かっていれば、このような表(というか丸暗記)は必要ありません。とりあえず今は、コードネームを見て、直感的に左手で指定された和音を押えられるよう、ただただ練習するだけです。


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