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友人に誘われて、葉山 森戸海岸での手漕ぎボート釣りを楽しみました [釣りをしている]

11月2日の火曜日に会社を休んで、ドイツ赴任時代からの30年来の友人と共に葉山 森戸海岸での手漕ぎボート釣りを楽しみました。今年から始めた海釣りですが、私が釣りを始めたことを伝えると、思いのほか多くの知人から「じゃあ今度、一緒に釣りに行こう」と誘われ(また同時に、多くの方が釣りを楽しんでいることには驚かされました)、超初心者の私は「せっかく誘ってもらったのだし、何事も教えて貰わなければ」と、一緒に行く機会が増えています。

手漕ぎボートでの釣りは、もちろん生まれて初めてです。早朝、JR横須賀線の車内で待ち合わせをし、逗子駅で下車、コンビニでおにぎり等の買い物を済ませた後、タクシーで今回、ボートを借りる葉山釣具センターに向かいます。そこで餌やコマセを買い、用意を整えて出発です。

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こちらが今回、手漕ぎボートを用意してくれた「葉山釣具センター」。お店のHPでは色々な情報を見ることができます。

他の釣り客と共に、ボート乗り場からそれぞれボートに乗り込み(友人と私は同じボート。私は事前に酔い止め薬を服用)、ロープで連結したのち沖まで曳船してもらいます。天気も良く、富士山がきれいに見えます。沖のブイからはそれぞれ手漕ぎで各々好きな釣り場へと向かいます。私が初めてということもあり、友人がボートの操縦含め全てやってくれています。更にかなり沖の方まで出てアンカーを下ろし、とうとう釣りの始まりです。今回は友人の勧めで「LT(ライトタックル)アジ」と呼ばれる釣りをしました。これはライトタックルで天秤仕掛けを使ったビシ釣りです。ウキは付けず、ビシとよばれるコマセカゴにコマセを詰めて海中に沈め魚を誘い出しし、天秤にクッションゴムを通じたハリスの先の針にアオイソメを付けて魚を釣ります。

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この日のボートに乗り込むときの富士山の様子

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ボートを曳船してもらっている様子

なにせ初めてのボート釣りなので、勝手が分からずてんてこ舞いとなりましたが、何とか釣り針を海に沈めることができました。アタリも何も分からないまま、暫くして糸を巻き上げてみるとコマセカゴは空っぽな上、針に付けた餌が針ごと切れてなくなっています。友人も同じようで、彼によると「多分、餌取りのフグの仕業だろう」とのこと。しかたがなく何度もハリスと針の仕掛けを交換するのですが、その度にやはり針ごと餌を取られてしまいます。用意した仕掛けも既に少なくなってきたので、今度はエサに似せた小さな疑似バリが連なったサビキ仕掛けを付けて釣りを続けました。

すると友人の竿にアタリがありました。かなり強い引きのようで、彼は竿の取り回しに苦労しながらも見事、30cmは優に超えるブリの幼魚であるイナダ(鰍)を釣り上げました。私は一度もそんな大きな魚を釣ったことがありません。ただただ羨ましがっていると今度は私の竿にもアタリがありました。暫く格闘しながら何とか釣り上げてみると大きなアイゴでした。アイゴは堤防で釣ったことはあるものの(所謂「外道」の上、鰭に毒があるので注意が必要となります)、全然大きさが違います。こちらも30cm程はあります。いやあ、楽しいです。

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友人が釣ったイナダ

その後も釣りを続け、私はビシごと仕掛けをなくしたり、釣った魚に気付かずサメに食べられたりと散々な目に会いながらも、もう一匹、またまたアイゴを釣り上げ、友人は新たにタイやオニカサゴを釣ったあたりで、餌(針)取りのフグのせいで、とうとう用意した仕掛けもあらかた使い切ってしまい、釣りはおしまいです。午後の2時に沖のブイまでボートを漕ぎ、集まったボートをロープで連結し、曳船してもらって岸にたどり着きました。

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この日の釣果。友人はこれまでの手漕ぎボート釣りの中でも、一番フグにやられっぱなしの一日だったと憤慨していました。

こうして今回の手漕ぎボート釣りは終わったのですが、私にとっては強烈な体験となりました。何といってもボートからの釣りはすぐ目の前が海面ということもあって、まるで海と一体になっているかのような気分を味わうことができます。それに堤防でのサビキ釣りと違って、釣れる魚自体が遥かに大きいので、ダイナミックな釣りの醍醐味を存分に楽しむことができます。貸しボート代は二名で4千円(税込み)、曳船代が7百円(同じく税込み)ですので、一人当たり2千5百円程度で手軽に楽しむことができるのは大きなメリットです。私は手漕ぎボート釣りにすっかり魅了されました。こんな面白い体験をさせてくれた友人には本当に感謝です。

ボートから降りた後は、釣具屋で使った釣り具を洗って片づけてタクシーに乗り、今度は京浜急行電鉄新逗子駅から電車に乗って日ノ出町駅まで向かい、友人が贔屓にしている野毛の小料理屋に釣った魚を持ち込み、(友人からの連絡を受けて開店前から待機してくれた)店主の料理で何品か作って貰って「反省会」の名目での飲み会の始まりです。私の釣ったアイゴは、西日本の一部では食べられたりすることもあるものの、臭みがあることから(内臓が匂うそうです)釣り人にはまったく見向きもされない魚です(トホホ…)。それでも店主は何とかこの魚で煮魚料理を作ってくれました。新鮮なので臭みもまったくなく、かと言って美味しい訳でもありませんが(泣)、なんとか頂くことができました。友人の釣ったイナダの刺身、照り焼きも美味しかったのですが、何といっても美味しかったのはオニカサゴの素揚げでしたね。これは本当に美味しかったです。

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店主が用意してくれた釣った魚での料理の数々

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そしてこちらがオニカサゴの素揚げ。釣った魚の中でも一番の美味しさでした

私「飲み薬を飲んだので、ボートでは船酔いしなかったけど、今頃になってボートの揺れが来てるわー」
友人「〇〇(私の名前)さん、それは酒に酔っぱらっているだけだよっ!」

などといった友人との軽口や店主との会話を楽しみながら、この日の夜は更けて行きました。いやあ、本当に楽しく、そしてとても刺激的な一日でした。

後日、インターネットで調べてみると、葉山以外にも金沢八景や横須賀でも手軽に手漕ぎボート釣りが楽しめるようです。今回、私が使った竿(シマノ フリーゲームS60L-3)はLTアジには竿の強度が圧倒的に不足していたので、ボート釣り用に新たに竿(ダイワ ライトアジX170・R)を中古で入手したり、その竿にあわせてベイトリール(ダイワ フネX 100H)を新調したり船釣り用にカッパを購入したりと、また散財してしまいました(泣)。しかし、これで手漕ぎボート釣り用のタックルも揃ったので、機会を見つけて、またトライしてみようと考えているところです。

友人に誘われて今年から何となく始めた釣りですが、もう既に泥沼にはまっているような気がしてならないのですが…(笑)

(追記)
本文では匂いがあるらしく、あまり美味しくないと書いたアイゴですが、Youtubeでアイゴを刺し身ににしている動画を発見しました。新鮮であれば美味しく頂けるようですね。次回釣ったときは、試してみようか等と考えています。


こちらがYoutubeにアップされている「釣り人のみが味わえる、毒だらけの魚『アイゴ』まずいまずいと言われますが僕はそうは思いませんよ?おいしい食べ方あります。」と題された動画です。紹介した動画以外にも何本か、アイゴを美味しく調理する動画がありましたので、興味のある方は「アイゴ」で検索してみて下さい。


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