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宮崎成人著「教養としての金融危機」を読み終えました [本を読んでいる]

今週の火曜日に、自室で宮崎成人著「教養としての金融危機」(講談社現代新書)を読み終えました。この本はたしか、今年のはじめ頃に日本経済新聞で書評を読んで興味を持ち、図書館で貸出予約をしたのですが、既に多くの予約者がいて、何ヶ月も待って、やっと借りることができました。

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宮崎成人著「教養としての金融危機」(講談社現代新書)

本書は、ここ100年間に起きた金融危機を大まかに解説したものなのですが、経済に詳しくない私でも、なんとか、それなりに理解することが出来ました。読みながら、常に感じていたのはお金というものの恐ろしさ、怖さと、それに振り回される人間の愚かさです。もちろん、私も例外ではありません。金融危機は終わってしまえば、なぜこういうことが起きたのか分析し、二度と起きないよう、予防策を打つことは、ある程度は可能です。しかし、危機はまた、必ず起きます。なんともやるせない話ではありますが、人間に欲がある限り、これは致し方ないことだと思います。

今年になってから、世界の状況は大きく変わり、人類は、今、まさしく危機の真っ只中にいます。これから世界はどうなるのか考えると、暗鬱な気分になることが多いのですが、それでもこの世界が少しでもより良いものとなるよう努力するしかないと思います。私は、この本を読みながら、そんな雑感を抱きました。


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