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横浜の中古レコード・CDショップで久しぶりに古楽のCDを入手しました [音楽を聴いている]

先日、機会を得て訪れた横浜、関内の中古レコード・CDショップディスクユニオン 横浜関内店/関内ジャズ館」で見つけ、思わず入手した中古CDが、リュート奏者のルッツ・キルヒホーフ(Lutz Kirchhof 1953年〜)がイタリアのバロック・ヴァイオリンの名手、ジュリアーノ・カルミニョーラ(Giuliano Carmignola 1951年〜)らと組んで、2000年にイタリアで録音したバロック・リュート・トリオ集です。

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「リュート、ヴァイオリンとチェロのためのトリオ集}(CD)

このCDには、ヨハン・クロップガンス(Johann Kropfgans 1708〜1771年)、カール・コウハト(Karl Kohaut 1726〜1784年、フリードリヒ・ウィルヘルム・ルスト(Friedrich Wilhelm Rust 1739〜1796年)といった、ドイツやオーストリアのかなりマイナーな作曲家たちの曲が収められているのですが、何と言っても聴きどころは、シルヴィウス・レオポルト・ヴァイス(Sylvius Leopold Weiss 1687〜1750年)とヨハン・ゼバスティアン・バッハ(Johann Sebastian Bach 1685〜1750年)の共作となる「リュートとヴァイオリンのための組曲 イ長調」です。

この曲は当初バッハの作品となっていたものの、偽作ではないかと長い間、疑われていて、後年になってヴァイスとの共作であることが判明したとのことです。一聴すると分かりますが、まったくバッハらしくはなく、また、ヴァイスらしくもないという、まさに二人の合作によるオリジナリティに溢れた曲となっています。聴いているうちに頭の中にバッハとヴァイスが和気あいあいと作り、共演した様子が浮かんできます。なんとも楽しい曲です。

こうして私は二人の偉大な作曲家の共作を始めとするバロック音楽を楽しみました。音楽って、なんて素敵なんだろうと心から感心した次第です。


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