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上京していた母と一緒に九州、大分の実家へ帰省しました(2) [旅をしている]

九州、大分の実家への帰省中、私はいつものように母と二人で、別府まで足を伸ばしてリサイクルショップ巡りをしたり、行きつけのうどん屋「元禄うどん」や「ラーメンショップ 山香店」での食事を楽しんだりしたのですが、今回は一つだけ大きな買い物をしました。

それは出刃包丁です。私は釣りを趣味にしており、釣った魚を家で処理することが多いのですが、魚を捌く時に便利な包丁が一つ欲しいとかねがね思っていました。大分県杵築市には文化庁に登録された刀鍛冶(刀匠)河野忠喜さんがいらして、その名人が拵えた包丁が購入できると聞き、思い切って、そのお店「河野刃物店」を訪ねてみることにしました。

お店には誰もおらず暫く待った後、思い切って玄関のブザーを押してみると河野さんが出てくださいました。さっそく出刃包丁を見せて欲しいと伝えると大きさの異なる、色々な出刃包丁を見せてくれました。どれも本当に見事な出来で、いかにも切れそうです。青紙一号や青紙二号という鋼から作られているそうで、一般に流通している包丁に使われる鋼より硬く、切れ味が鋭い上、磨耗しにくく、砥ぐことで切れ味が甦り丈夫で長持ちするとのこと。

最終的に私が選んだのは、青紙二号で作られた刃渡り15cmの出刃包丁です。アジやタイなどを捌くのにちょうど良さそうな大きさで、手に持った感じも適度な重量感があり、いかにも使いやすそうです。お値段は一万五千円とのことで、ちょっと怯んだのですが(汗)、母から「包丁は一生ものなんだから、それくらいのものを買わなくちゃダメよ」と強く肩を押され、思い切って購入しました。

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こちらが私が購入した刃渡り15cmの出刃包丁

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包丁の柄に貼られたシールのアップ。「刀匠清光」の名前が見えます。


その後、横浜に戻った後、26日に出かけた船釣り(その時の記事はこちら→https://syoso-chunen.blog.ss-blog.jp/2023-12-29で釣り上げたアジを何尾か家に持ち帰った時に、さっそく使ってみたのですが、とても扱いやすく、また、その落ち着いた、鋭い切れ味で私を喜ばせました。

河野さんからは「切れ味が鈍くなったりしたら、ウチに持って来れば研いであげるよ。安易に外の研屋に研がせたりしないでね。包丁がダメになっちゃうから」とのこと(きさくで話好きの優しそうな方でした)。こうして私は実家近くの刃物店で、一生物の出刃包丁を手に入れることができました。


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