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今朝、久しぶりにグレン・グールドのブラームス間奏曲集を聴きました [音楽を聴いている]

今朝、通勤電車の中で、久しぶりにグレン・グールド(Glenn Gould 1932~1982)のブラームス間奏曲集(Brahms 10 Intermezzi for piano)を聴きました。このアルバムは私が大学生の時から、折りに触れ愛聴しているものです。とても有名な盤なのでご存知の方も多いかと思います。
諦観と情念とが入り交じった晩年のブラームスが作曲したこれらの名曲を、若きグールドがテンポをぐんと落とし、真正面からきちんと向かって、とても内省的で繊細な音楽を紡いで行きます。本当に美しいです。一つのピアニズムの極地だと思います。
今朝、私は癒しというか心の平穏を求めて、この演奏を聴き始めましたが、聴いていくうちに、次第にこの演奏に夢中になり、聴き終えたころには癒しとは異なる、深い感動とほんの僅かな、でもとても大切な活力をもらったような気がします。「音楽」って本当に素晴らしいですね。

ブラームス間奏曲集.jpg
写真はグレン・グールド「ブラームス間奏曲集」(1960年録音)