SSブログ

とうとう、車が壊れてしまいました [車に乗っている]

私のこれまでの車歴は、1988、89年頃、社会人になって三年目か四年目に、会社の知り合いを通じて、トヨタのディーラーから下取りの中古のいすゞのアスカを、車両価格5万円プラス諸費用5万円、計10万円で購入し、乗り始めたのが始まりで、その後、1990年に結婚してからはVW Jetta、1991年にドイツに赴任してからはBMW 318i(中古)、Benz 190E(中古)、Audi A6 Avantと続きます。
ドイツ赴任時の最後に乗っていたAudi A6 Avantは1997年の帰国時に日本に持ち帰り、大切に乗っていたのですが、2000年に高速道路で自損事故をおこしてしまい廃車(トホホ…)、そこでSAAB 9-3SE(赤、内装は本革仕様)を購入し、今まで、もうかれこれ11年以上、この車に乗ってきました。
最初の車以外は欧州車ばかり乗ってきたのですが、明確な意志を持って欧州車に乗っていたというよりは、ドイツに赴任時にはドイツ車しか選択肢がなかったこと、また、たまたま好きな車が欧州車だったから…というのが実際のところです。それぞれ、これまで乗ってきた車には色々な思い出がありますが、何と言ってもこのSAABにはとても長い間乗っていたということもあり、愛着はひとしおでした。ドイツ車とは違う、スェーデン車らしい、なんとも、とっぽいところ(サスペンションは柔らかめで、車としての剛性感のようなものはありません)が逆に、飽きが来なくて、味があるというか、良い雰囲気を醸し出していたような気がします。ちょうど今年2月に車検を迎えたのですが、あと、なんとか、もう2年乗ろう(そして、その間にお金をなんとか貯めて、買い換えよう)と、タイヤを新品に交換(買ってから二回目)し、五回目の車検を通して、乗っていました。
そんな私のSAABだったのですが、先週、とうとう修理不能な程、壊れてしまいました。実はこれまでもドアの故障や、ハンドル部分の故障等、大きな故障(いずれも無償修理)はあったのですが、ここ何年かはABSユニットの故障に悩まされていました。これはSAABというか、欧州車にはよく発生するトラブルでして、SAABはBosch製のABSユニットを採用しているのですが、これにはヨーロッパの環境基準に基づき、無鉛ハンダが使われています。この無鉛ハンダが日本の気候と合わず、断線等のトラブルを招いてしまうのです。ABSユニット自体は非常に価格の高い部品ですので、簡単に交換という訳にもいかず、私は、一度はヤナセの担当者が探してくれた中古のABSユニットに取り替え、その後、同様の症状(ブレーキランプとサイドブレーキランプの同時点灯、スピードメータが0のまま動かない)で出た時は、ヤナセではなく、こうしたトラブル専用の業者に修理をお願いし、その後何度も無償で保証修理をやってもらいながら、だましだまし乗っていました。今年も7月に再度、ABSユニットの保証修理をしてもらったのですが、また直ぐに、ウォーニングランプが点灯した上、先週にはギアシフト部分がおかしくなり(パーキングスイッチの故障、及びシフトとギアの接点のズレが発生)、エンジンがかからなくなったり、うまくDやRにシフトするのも困難な状況になってしまいました。
さすがにギアやシフト部分の故障ですので、走りそのものに影響を与えることもあり、直ぐにヤナセに持ち込んだのですが、修理の正式な見積りを依頼する前に「もう、多分、この車は寿命ですよ。仮にここ(ギアボックス)を何十万も出して修理しても、またすぐ、多分別の場所が故障する可能性が高いです。どうしましょう?」との最終宣告を受けました。昨年家を新築したばかりで、まったく現金がないという最悪の状況の中、私は車の買い替えを検討せざるをえなくなりました。
(続く)

DSC00678.JPG
写真は私がこれまで乗っていたSAAB 9-3SE。結構、綺麗には乗っていたのですが、バンパーには傷があったり、ボンネットが少し凹んでいたりと、かなりくたびれていました。
DSC00666.JPG
写真は私の車のタコメーター。ABSユニット不調時は走行距離がカウントされませんでしたので、実際は92,000km近く走っているかもしれません。本当にお疲れ様でした。
DSC00669.JPG
私の車のエンブレム。少し塗装が剥げていますが、この車の生き様というか、プライドみたいなものが凝縮されているような気がします。