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母と一緒に、二階堂美術館の特別展「横山大観の世界」展を観ました [絵画を鑑賞している]

前の記事で九月下旬に、久しぶりに九州、大分の実家に帰省したことを書きましたが、ちょうど、実家近くの日出町の二階堂美術館において、特別展「二階堂コレクション 横山大観の世界」展が開催されていたので母と二人で観に行ってきました。

横山大観(1868~1958年)といえば、「近代日本画壇の巨匠であり、今日「朦朧体(もうろうたい)」と呼ばれる、線描を抑えた独特の没線描法を確立した」(以上、Wikipedia「横山大観」の解説文からの引用)画家として、特に知られています。どの絵も、本当に見事としか言いようのない素晴らしさで、母と私は、これらの二階堂美術館の所有する、横山大観の62点に及ぶ日本画を十二分に堪能しました。

朦朧体は描線を用いず、はけを使って色面描写を行う技法ですが、当時の画壇からは大きな批判を浴びたとのことです。まさしく日本画における「印象派」活動とも言えるもので、「光」を如何に描くかという、日本画における風景描写の課題に対する大きな成果だと思います。この展覧会においても、その多くの作品において朦朧体が用いられており、その、光の変化の繊細かつ見事な描写には、ただただ感心するばかりでした。

横山大観といえば富士山が有名で、この展覧会でも何点が富士山の絵を観ることができましたが、私には余りにも神々しすぎて、近寄りがたい雰囲気を感じてしまいます。一方、柚子や花をモチーフにした日本画は、その美しさ、特に可憐さにおいて本当に素敵で、一幅、自宅に飾ればさぞかしと思わせるものでした。歳をとるにつれて、日本画の美しさ、魅力に引き付けられている自分がいます。これからも積極的に日本画を鑑賞していこうと思った次第です。

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今回の特別展「横山大観の世界」のチラシ(表・裏)

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こちらの写真は二階堂美術館正面


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