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中島弘象著「フィリピンパブ嬢の社会学」を読み終えました [本を読んでいる]

かなり前の話になってしまって恐縮ですが、7月に中島弘象著「フィリピンパブ嬢の社会学」(新潮新書)を読み終えました。この本はたしかネットで紹介されており、私もフィリピンパブには以前、かなり通っていた(今でも時々行きます…汗)こともあって興味を持ち、図書館から借りて読んでみた次第です。Amazonの内容紹介には、

僕の彼女は月給6万円、雇主はヤクザ、ゴキブリ部屋……なのにフィリピン家族は豪邸暮らし?! フィリピンパブを研究するうちに、パブ嬢と付き合うようになった著者が見た「驚きの世界」をユーモラスに描く、前代未聞、ノンフィクション系社会学。
(以上「Amazon」内容紹介からの引用です)

とありますが、社会学というよりか著者の体験記というべきもので、私の体験や思いとオーバーラップする部分もあり、興味深く読みました(本自体は一晩もあれば読むことができます)。フィリピンパブ、フィリピンパブ嬢に興味のある方にとっては参考になるところもあるかと思います。私としてはその後、著者とミカさんがどうなったのか、とても興味はあります。

フィリピンパブとそれを取り巻く様々な問題の前提として、今のフィリピンにおける貧困、日本との経済格差の問題があることは論を俟たないかと思います。余談になりますが、出稼ぎで日本のフィリピンパブに来たばかりの若いフィリピン女性が家族愛の強さ(フィリピンの家族の絆、家族愛の深さは有名)からホームシックになることに付け込み、ヤクザが(寂しさを紛らすのに良いと)覚醒剤や麻薬といった違法薬物を売りつけ、彼女たちが大変な努力をして日本で得たサラリーを巻き上げると共に彼女達を薬漬けにし、売春までもさせるといった酷い話もあるということを(フィリピンパブの)関係者の方から聞いたことがあります。

個人的にはフィリピン女性の、人生への前向きな明るさと優しさ、人懐っこさとホスピタリティの高さ、優れた語学力、そしてその美しさとスタイルの良さはとても魅力的ですし、好きです。これからもこうした本があれば、読んでみようと思いました。

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写真は中島弘象著「フィリピンパブ嬢の社会学」(新潮新書)。この帯の宣伝文句はあまり良いものとは思えませんね。


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